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愛されるより、愛したい。福ちゃんの"偏愛"が詰まった海藻パフェ

見たこともない何種類もの珍しいが海藻が
美しいスイーツになってしまった。
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2024年3月西伊豆町で行われた「シーウィードキャンプ」海藻の可能性を探る3日間。

海も人もすこやかに”というシーベジタブルのコンセプトのもと、海藻の生産や研究・料理開発に携わる人々と、海藻に関する若手研究者や、海藻に携わる仕事に関心のある若者とが交流しながら、これからの社会における海藻の可能性を探求するプログラム。
←にコミュニティキッチンで料理人をする、彼(福ちゃんこと、福田亮)が参加してきた。

その、シーウィードキャンプとやらから帰ってきて、
なんだか福ちゃんの様子がおかしい。

色も形も見たことのない海藻を、頻繁に、
めちゃめちゃ大量に仕入れようになり、
(それ、どうやって消費するの?🥺←)

海藻が届くと
つまんで、独り言のように
「かわいい。」と呟いている。

海藻を茹でたと思ったら、
ワインと一緒にぐつぐつ煮込んだり、
しまいには、海のパフェを作るんだ!
と言って、
青のりのアイスやスポンジを焼き始めた。

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私の心は、
「どうしちゃったの福ちゃん」
と言わんばかりに、福ちゃんに問いつめる
シーウィードキャンプとやらで何が起こったんだい。

ひとまず、
キャンプの概要↓
シーウィードキャンプでは第一線の専門家たちから、海藻の名前や特徴などにについて教わり、一流シェフによる海藻の料理を美味しく味わう機会を通じて、海藻の食材としての可能性を知ることができるのだそう。

なんて楽しそう!!!

今でこそ、海藻の自由度マックスで料理に挑む福ちゃんだけど、海藻の食材としての魅力を知ったきっかけがあったそう。

シーベジタブルの料理開発担当シェフであり、元「INUA」の料理人石坂秀威さんのアイスクリーム。
すじ青のりとバニラ、という組み合わせを口にして、
海藻すげえ、自由でいいんだ、面白い、と概念が覆された。

3種類の海藻をつかってピンチョスに表現。
祇園祭で料理を披露


そんな福ちゃんは、
海藻をやること、いいことづくしすぎて、
逆に怪しいまであるよね、と笑いながら言います。笑

「海藻は、海の生態系カーストでいうと一番下。
これは、海の土台をつくっているともいえる。
海藻が育たないと、小さい魚が生きられなくなり、
大きい魚もいなくなる、人間が魚を食べられなくなる。
海藻が生えれば海が豊かになり、衰退していっている食文化も復活する。
出汁をとるときの昆布、海苔、わかめ、ひじき、寒天、、日本には世界に誇るべき海藻食文化があるけれど、、、そこで留まってしまっている。
最近では、未利用魚という言葉をよく耳にし、
魚がとれない!という話題がよく取り上げられている。
それも、もちろん大事。でもその魚が今いる場所って、どうなってるんだっけ?」

いま、海が死んでいっている、
海藻の可能性を知ると同時に危機感ももったと言う福ちゃん。


「じゃあ、海藻をとれればいいのか?
でも私たちには、距離がある、壁がある。
みんな消費しているだけ。」

海藻もそうだし、みんななんとなく、
食と交わっている。知らなければいけない。

みんなが興味のないことを、おしつけがましくなく、料理人として伝えるべきなんだ、と語ります。

海と川のピンチョス。
左から時計回りに、鮎のテリーヌ ゴーヤと花穂紫蘇・とうもろこしすじ青のりのムース ホタテの貝柱・
スーナとビーツ炭のタルト


Q、海藻で今後、やっていきたいことは?
色んな海藻料理をつくっていきたいより、
今はしらない海藻をもっとたべたいと言う気持ちが強い!

海藻の生産問題、消費問題、食文化問題、いっぱいあること、全て繋がっていることを知った今回のシーウィードキャンプ。
毎日環境が変わることは、
今食べられているものが、食べられなくなることも、
今食べていないものを、食べるようになることもある。

そんな刻一刻と変わる世の中に、コミュニティキッチンの料理人として、自分が存在することで、ふと食べさせてられて知る、興味の種をたくさん作っていきたい、と語ります。


Q ずばり、福ちゃんが一番好きな海藻は?
「スーナ」別名ユミガタオゴノリ!!
→世界一ジャキジャキした食感で、
形もサンゴみたいだし、色もかわいい。
茹でても、炒めても、オーブンいれても食感そのままだから料理のポテンシャルもすごい。

塩蔵 スーナ(ユミガタオゴノリ)
シーベジタブルHPより引用



これからの海藻文化、
福ちゃんの活躍、楽しみです。

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