半分田舎の半分都会に住む
ここはすっげー田舎でもなく、きらめく大都会でもない。
徒歩圏内にコンビニは3つくらいあるし、徒歩5分のバス停からは日中は10分に1本バスが走る。
徒歩20分で行ける駅周りにはいくつかデパートもある、政令指定都市だ。
けれども少し車を走らせれば腰まである草むらや、鹿が出る山がある。
早朝にランニングすれば、街道沿いには夜間に車に当たってしまったであろうたぬきが倒れている(悲しい)。
テレビで特集される美味しそうでオシャレなお店は大体都内で、距離と時世が相まって行ける訳もなく。
教育のレベルも、全くもってぬるい。
学習塾は地域密着型であり、進学校はおそろしいほどに絞られる。
大都会に比べたらチンケもいいところだと思う。
ただ思う。
その足りなさがいい。
選択肢が少ない、けれども、無いわけではない。
過度な競争を強いられるわけでもない。
強い人や要領の良い人、キャパの大きい人は大都会でやっていけるだろう。
けれど、そうじゃない人も一定数いる訳で。(たぶん、おそらく、きっと。)
若い頃の苦労は買ってでもしろなんて言うけれど、
いらん苦労はないに越したことはない。
必要な時に降ってくるから。
わざわざ自分からいらんものをもらいに行くことない。
速い流れの中でしか呼吸のできない魚もいれば、ぬるい水が性に合ってる魚もいるだろう。(いるのかな、知らんけど)
速すぎると見えなくなることもある。
ぬるさの中で、知れぬこともある。
要するに、みんな自分の見えている世界しか知らない、ということ。
田舎出身の都会暮らしも、都会出身の田舎暮らしも、ずっとどちらかにいる人も、
自分のいた時間と場所しか知らない。
そのことを忘れないようにしたいなと思った、近頃です。
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