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麦原ビワ
2022年2月27日 10:57
“あの塩羊羮”と再会した。出会いは数年前、法事で泊まった旅館でのことだ。部屋に入るとお茶と一緒にスティックタイプの小さな塩羊羮が置かれていた。食いしん坊の私は腰を下ろして早速それを手に取った。正直なところ、羊羮のことは「地味なお菓子」と思っていて特に期待はしていなかった。袋をあけてひとくち齧った瞬間、衝撃が走った。美味しい。とても美味しい。ほんのり塩加減が絶妙だった。あんこが苦手な家族の分
2021年8月21日 17:29
「鮎」というお菓子があることは知っていた。しかし謎の存在だった。菓子なのに「鮎」とはどういうことなのか。鮎の何かが練り込まれているのか。不思議だったけど、見た目も名前もなんだか地味なそのお菓子をあえて手にとってみることはなかった。今年の初夏のある日、少し離れた医者へ行った帰りに慣れない商店街を歩いた。老舗の店が並んでいる。私はこのような商店街が大好きで、来ると何か買い物をしたくなる。ふと「若あ