留学失敗?
なにか、大きな壁にぶつかっている。なにか、乗り越えられないものをずっと引きずっている。
なにも頑張れていない。
結局自暴自棄なのだ。
英語も、フランス語も、大学の勉強も、就活も、なにも頑張れていない。
もちろん、頑張りたい。けど頑張れない。やる気が出ない。
全部頑張れていたときの自分とは何もかも正反対なのだ。
環境のせいだけではない。頑張れない理由がもっと自分の奥底にある。
留学。これが本当にしたかったことではなかったからだ。
なんとなく来てしまった。それは認める。もちろんそうだ。なんとなく、親に勧められるがままにここまで来てしまったのだ。わかっている。
なんの理想も持たずに来たことが、挫折をもたらさなかったともいえる。
なんの目標も持たずに来たことが、プレッシャーをもたらさなかったともいえる。
全てから解放されている。はずだった。でも、原動力がない。見つからない。
好きなことや元々得意なことなら頑張れる。でも、ここにはない。いちから頑張らなきゃいけない。その原動力がない。本当にしたかったことではなかったからだ。
留学に行きたくなかったわけではない。行かなかったらそれはそれで自分のこれまでの努力の意味がなくなってしまうと思っていた。それに、行かない理由になるほど、日本で特別やりたいこともなかった。
留学に来なければよかったとは全く思わない。しっかり奨学金もとれているし、沢山の人と出会い、楽しい経験をしている。この時期に日本にいても、私に何ができたかわからない。と強がってみる。
目的もなく留学に行くと失敗しますよ。と散々いわれてきて、その失敗事例に自分が当てはまっていることに薄々気づきながら、ここまで来てしまった。失敗と言われたり思ったりするのが怖くて、ずっと目を背けてきた。今、ここでそれと向き合ってみる。
私が作り出した目的は単なるでっち上げにすぎなかった。当たり前だ。苦しかった。書こうと思えば書けてしまうのがすごく悔しい。もっと行くべきか行かないべきか考えるべきだったのだろうか。でもそのことを考え始めたら苦しくなるのはわかっていた。だから目を背けた。半年だけ、留学してみることにした。
その時から、悩みはずっと同じだ。自分のことなのに自分で決められていない。自分と向き合えていない。親に影響されている。自分で賄えていない。どう考えても苦しかった。他に選択肢はなかったのか。自分のやりたいことを探せばよかったのじゃないか。難しかった。今ここで違う道に進んだら、自分が今まで積み上げてきたものがすべてなくなる。私のプライドを保ってきたものはすべてなくなり、ゼロから何もない自分で戦わないといけない。それが怖い。ものすごく怖い。私には何もできないとわかっているから。なんの能力も才能もセンスもないとわかっているからだ。
たまたま恵まれた環境にいて、たまたま少し勉強ができて、勉強をコツコツ頑張れてしまった自分が恨めしい。その自分がいたせいで、ここまで自分の人生や進む道になんの疑問ももたず来れてしまったからだ。
自分のことは自分で決める。たったこれだけのことなのに、私にはそれがうまくできなくて、苦しくなる。なんとなく生きるのは、この留学で終わりだ。これからの人生は、私が選ぶ。もう21歳なのだから、やっと21歳なのだから。あなたは何をしてもいい。自分で好きな道を選べばいい。自分ととことん向き合い、自分を信じて、自分で道を切り開いて進むんだ。
私が何歳まで生きるのかなんて知らないし考えたくないけど、私は「まだ」21歳だ。留学のこの半年間は、長い人生の中で考えたら一瞬だ。留学は大したことではない。住む場所と文化と喋る言葉が変わるくらいだ。人生を変える大きな出来事でもない。これは人生なのだから、山あり谷ありで、留学だってその一部に過ぎない。留学を、人生の中の一大イベントみたいにして、成功だとか失敗だとか判断する風潮が本当に嫌いだ!!確かに、今回の私の「留学」には、目標も目的も理想もなにもなかったけれど、だからなんだ!成功も失敗もないぞ!と言ってやる。強がってみる。
過去は変えられない。ここに来てしまったこともあと2ヶ月半はここにいることも変えられない。だからこれについてくよくよ考えるのは終わりにする。私が見るべきは、いま・ここと、それから未来だ。まだ見ぬ未来!とてもわくわくする。
こうやって死ぬほど憂鬱な気持ちで書き始めても、必ず最後にはポジティブに終わらせられるのは私の特技だろう。最高だ。大好きだ。