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同人誌ばかり出してる漫画家の手探りグッズ製作記【きまま日記20】

こんにちは、にしうらです。

今週のきまま日記は今年の5、6月に作ったグッズ製作レポです。
先週の予告では旅のアイテム紹介イラストエッセイの予定でしたが記事の準備にもう少しかかりそうなので、そちらは来週にまわして今週は「そのうちどこかに書き残しておきたいな〜」と思っていたグッズ製作レポを更新します。

普段同人誌ばっかり出してるのでグッズ製作に関しては素人なのですが、この手探りのグッズ製作記がなにかの参考になれば幸いです。



ダイカットシール(2023年5月作成 )

まずは5月のコミティア144で出したダイカットシール。

印刷所選び

使った印刷所はおたクラブさんです。
ネットでグッズ印刷会社さんの納期や仕様、印刷代などを比較していくつかピックアップしつつ、ツイッター(X)で「印刷所名+シール」などで画像検索してそれを参考に選びました。

おたクラブさんで印刷されたシール、どれも発色が綺麗だな〜と思ったのが選んだポイントでした。あとカットライン(シールやステッカーをカットする位置を指示する線。印刷所によっては自分でパスデータなどをつける必要がある)つけて入稿しなくてもよいところ。

まあフォトショップなら選択範囲からパス生成できるので、別にカットライン作成もそれほど難しくはないのですが、手間がかからないにこしたことはないのでラインつけなくてもよい方にしました。


入稿データ

入稿した原稿データ

黒い枠と赤い枠は印刷所のテンプレートです。

この赤い枠に印刷範囲を納めて入稿すれば、印刷所さんでいい感じにカットしてくれたシールが出来上がる予定。「アホ毛のところとか結構細いけど大丈夫かな?」と不安を感じつつも他の種類の原稿も作成して入稿。

ちなみにおたクラブさん、入稿の仕方が「原稿データ完成させる→サイトで印刷仕様の選択して発注、支払い→そのままデータアップロードして入稿」という順番でちょっと戸惑いました。
自分が使ってる印刷所はだいたい「印刷仕様を選択して予約を入れる(この時点では原稿作成中)→原稿が完成したらアップロードして入稿→支払い」という順番なので。
グッズの印刷所だとそういう流れが多いのかな?


完成品

出来上がったのがこちら👇

心配だったアホ毛周りもきれいに切り抜かれてる。

オリンパスクラフトという封筒などに使われている茶色い紙に印刷されているので、データの方とは色合いが少し異なってます。そこがまたレトロでかわいい。クリアシールも発色綺麗だし、水に多少濡れても大丈夫そうなところもよい感じ。

全体的な感想としては最近のグッズ印刷すごい!お店で売ってるシールみたい!でした。(一番同人グッズ作ってた学生時代の定番が、グラデ便箋かコピー機の手差しトレイにシール紙入れて印刷したモノクロシールかプリントゴッコの同人封筒だった人間の感想)


梱包

・クラフトシール3枚
・クリアシール1枚
・両面カラーペーパー(こちらはグラフィックさんで印刷したもの)

以上をセットにして、この様な感じで一つ一つ梱包。

ハガキサイズのPP袋に一個一個つめていきます。

この梱包作業が地味に大変でした…梱包が必要なグッズ作るときは、なるべく時間に余裕を持って発注しましょう。イベント前で色々やる事が多い中にこの作業が発生すると、1秒でも多く寝たいイベント前日の睡眠を削る羽目になります。

シールセットはBOOTHで通販もしてます。
気になる方はこちらからどうぞ〜👇


おまけ

ちなみに、おたクラブさんで印刷する前に一度グラフィックさんでステッカーで試作(少部数で試し刷り)したのですが、ちょっと質感や仕上がりが「イメージと違うな…」と思ったので、改めて印刷所探しからやりなおしたのが今回のレポになります。
ぶっつけ本番でステッカーの方で印刷お願いしてたら、多分泣きながらボツにしてたので、初めての試みの時はなるべく余裕をもってやるのが大事だなと思いました。当たり前のことすぎる。

グラフィックさんで試作したステッカー。
ベースの白が青っぽかったのと表面のラミネートがちょっとツヤツヤすぎた。


あとツイッターでおたくらぶさん印刷のシールを画像検索してたら、サイン本に書き下ろしイラストのシール(自分で発注したもの)を貼ってサインを入れてる商業作家さんを見かけて「そういう方法もあるのか〜!」と思ったりしました。
かわいくて素敵だったので、機会があれば自分もやりたい。


アクリルスタンド(2023年6月作成 )

こちらは販売用ではなく、自分用のグッズです。
6月のフランス旅行の時に「アルジャントゥイユのモネの家で『モネのキッチン』のモネのアクスタを持って行って撮影したい!」という思いつきを形にするために作りました。


印刷所

自分用なら1個から発注できる印刷所さんがいいな〜と思って印刷所を色々調べたのですが、微妙に納期が長かったり、希望のサイズがなかったりと、条件が合わなかったので、最低ロットが5個〜以外はだいたい条件的にOKだったおたクラブさんに再び発注しました。
ちなみに納期は9営業日。


入稿データ

せっかくなのでイラストは描き下ろしました。
2019年にインスタにアップしたイラストのセルフリメイク。

青い枠と赤い枠は印刷所のテンプレートです。

こちらもシールと同様カットライン、白版の指定は不要です(希望の形がある人は指定することも可能)。下の赤く塗られている部分が台座へ差し込むツメの部分になります。

デフォルメして頭身の低い絵なら小さいサイズでも可愛いと思うのですが、このイラストだと頭身が高いので、それなりのサイズが欲しかったためサイズは10cm×10cmにしました。
台座は「長ラウンド/中サイズ」を選択。

自分が発注した仕様での料金はこんな感じ。サイズ大きめなので料金もそこそこかかりますね。これにネコポスの送料330円が加算されます。

多分もっとお安いとこは色々あるとは思うのですが、趣味で作るんだし慣れた印刷所さんの方がいいなーと思ってそのまま入稿。
ちなみに半分の5cm×5cmなら5個で2,100円で作れるので、この辺ならかなりお手頃価格じゃないでしょうか。


完成品

9営業日後、ネコポスで送られてきたのがこちら。

…居る!モネが居る!

と大人気なく大ハシャギして写真を撮りました。個人でこんな綺麗なアクスタが発注できるなんて今の時代はすごいですね。

 「印刷面と表面加工」で「片面印刷/裏刷り/クリアコート」を選んだので印刷面に傷がつきにくい様にクリアコート加工がされてます。持ち物にすぐ傷がつくガサツ人間には嬉しい仕様。

写真だとわかりにくいですが裏面の白いとこがクリアコートでツヤツヤしてます。

発注は最小ロットの5個にしたのですが、余部?で1個多い6個が納品されました。残りの5個どうしたもんかな…。


そしてこれがフランスのモネの家の庭で撮ってきた写真です。満足〜。

アルジャントゥイユのモネの家を訪れた時の旅行記はこちら👇


まとめ

製作記は以上になります。
シールもアクスタも手探りですが作るのとっても楽しかったので、またそのうち何かグッズ作りたいな〜と思ってます。

一番作りたいのはフレークシールなんですが、梱包の手間を考えると気が遠くなるので実際作るかは不明。あとインスタントフォト風カードもかわいいけど、自分の作品にこれが似合いそうなキャラがいない…(遠い目)。

あと久しぶりにグラデ便箋がすごい作りたい〜!罫線の一番下に「NEXT/END」って書いてあるやつ〜!自分用に趣味で作るかも。作ったらまたレポ書きます。


ここまでお付き合いありがとうございました。次週こそは旅のアイテム紹介イラストエッセイを更新するつもりです。
それでは、また来週。

2023.09.20


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