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農村と郊外のあいだに、家をつくるまでの準備

都心から少し離れて「農村と郊外のあいだに小さく暮らす」をコンセプトに、土地探しから家を建てるまでの過程を記録しておこうと思います。

今回はつくるまでの準備のお話。

◯ 地盤調査 2022.6.23

古家の解体工事が終わり、スクリューウエイト貫入試験 (旧スウェーデン式サウンディング試験)による地盤調査を行いました。

地中に貫入したロッドに10kgと25kgのおもりをのせていき、100kg(≒1Kn)になった時点での沈下具合をみます。
最近は機械での測定が多いですが、私はこの手動式が地味に好きです。
おもりをのせて、回転させて、と、いくらでも見ていられる工程。

ロッドが自然沈下せず、半回転させる数が多いほど地盤が良いとされますが、わが家の敷地は貫入の感触はあまり良くなく、何かしらの改良は必要そうです。
近隣の地盤が良く、「改良工事なしでいけそう」と期待をしてしまっただけにショックは大きいですが、こればっかりはしょうがない。

土質試験をして、土の性質も踏まえて改良工事の検討を構造家さんにしてもらいます。

◯ 確認済証 2022.7.8

建築確認済証と長期優良住宅の適合証がおりました。
予定通り着工できそうです。

長期優良住宅の申請に必要な外皮計算やU値部位計算など不慣れすぎて時間がかかりましたが、やっと完了できました。
これで補助金の申請もできます。

榊住建さんは高気密高断熱も手がけられている工務店ですが、今回はほどほどの気密断熱性で仕様を決めました(予算都合)。
基礎断熱ではなく床断熱窓は必要十分樹脂サッシではなくアルミ樹脂複合サッシ断熱材の厚みはケチらず屋根はt210の壁はt105長期優良住宅とHEAT20の中間を目指してちょうどいい塩梅になったのではと思います。

担当の大野さんも施主の立場になって話をしてくれます。
私たちの予算も知っているので、ほどよい家づくりの良さも話してくれて安心しました。

建築概要
用途:住宅+仕事場
構造:木造2階建て(一部平屋)
建築面積:50.52 ㎡
延床面積:80.93 ㎡
性能:長期優良住宅
耐震等級:3
断熱等級:5 (Ua値0.53)
※C値は断熱材を貼る前に測定する予定

◯ 地鎮祭 2022.7.16

宮代町の鎮守社である五社神社の神主さんにお願いをし、神式の地鎮祭をしていただきました。

修祓の儀(しゅばつのぎ)から始まり、神様へお供えものや工事の報告などをしていきます。

1. 修祓(しゅばつ)
開式の後、祭典の本儀に先立ち、参列者・お供え物を祓い清める儀式。
2. 降神(こうしん)
祭壇に立てた神籬に、その土地の神・地域の氏神を迎える儀式。
3. 献饌(けんせん)
神に祭壇のお供え物を食していただく儀式。
4. 祝詞奏上(のりとそうじょう)
その土地に建物を建てることを神に告げ、以後の工事の安全を祈る旨の祝詞を奏上する。
5. 清祓・散供(きよはらい・さんく)
土地の四隅を祓い清め、合わせて米・塩・切麻を撒く。
6. 地鎮(じちん)
忌鎌(いみかま)を使った草刈初(くさかりそめ)、忌鍬(いみくわ)を使った穿初(うがちぞめ)、鎮物(しずめもの)の埋納等が行われる。
7. 玉串拝礼(たまぐしはいれい)
神前に玉串を奉りて拝礼する。玉串とは、榊等に紙垂と木綿を付けたもの。
8. 撤饌(てっせん)
お供え物を下げる。
9. 昇神(しょうしん)
神籬に降りていた神をもとの御座所に送る儀式。この後に閉式が行われる

Wikipediaより

地鎮の儀(じちんのぎ)では、私が設計士としてカマを使って刈初の儀(かりぞめのぎ)をし、夫が施主としてクワを使って穿初の儀(うがちぞめのぎ)、最後にスキを使って工務店さんが土をならします。

1歳の息子は大人しく参加してくれませんでしたが、無事に工事が終わるよう、安全祈願の儀式が終わりました。

いよいよ着工です。


自己紹介の記事は↓

仕事のHPは↓

まちゆく風呂敷は↓
https://www.instagram.com/machiyuku_furoshiki/


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