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はじめに

子供が生まれたことをきっかけに、
長年暮らした東京を離れて「農村と郊外のあいだに小さく暮らす」ことに。
仕事や日々のことをつづりたいと思います。

◯ 自己紹介

東京都台東区生まれ。
明治大学で建築を専攻し、建築家を志すもまわりに圧倒され挫折。
みんなとは違う土俵に立たなければとイギリスへの留学を決意し、ロンドンメトロポリタン大学の大学院へ。修了後は2年ほどロンドンの設計事務所で働き、ビザが切れるとともに日本へ帰国。
 Klein Dytham architecture に入所し、主に店舗設計を手がけました。
本来ならば事務所を退所後は「独立」がこの流れなのだけど、いろんなチーム、人と仕事がしたいと思い、建築家では当時あまり聞かない「フリーランス」という形で2017年から活動し始めました。
2020年に第一子を出産し、現在は子育てをしながら仕事との両立を模索中。

◯ 働くうえで大事にしていること

子育てをし始めて、自分だけの都合ではどうしようもないことが多々でてきました。
大事な打合せの日に限って子供が保育園を休んだり、夜に仕事を持ち越した日に限って夜泣きがすごかったりと、思い通りにいかずに無駄にイライラしてしまっていました。

まずは、自分に、時間に余裕を持つこと
(当たり前ですが) 仕事は量より質、オンオフをしっかりする、子供といるときはメールやスラックは見ない、を意識 (半分もできてないかも)。
そして、相手に対して寛容であること=想像力をもつ
時間に余裕がないと相手に寛容になるのは難しいので、そこは大前提ですが、表面だけでなく相手の状況も (できるだけ) 想像して仕事を進めることを意識しています。

妊娠、出産、子育てを経て、独身時代には全く想像できなかったことを知ることができました (昔の自分に言ってやりたい、時短で働くって大変なんだよ!)
つい自分の経験値のなかで物事を捉えがちなのを、経験だけでは補えない知識は想像力でカバーしたいと思っています。そのためには読書や情報収集、いろんな人の話を聞く、などのインプットをする時間も大事にしています。

◯ イギリスで影響されたこと

イギリスから日本に戻り、徹夜で働いていたときにある先輩に言われてはっとしました。

「徹夜するなんて切り札使っちゃってるようなもんで、何かあった時に持ち札なくなるよ」

日本で働く上で、プライベートを犠牲にして長く働くことが正義だと勝手に思い込んでしまっていたのです。自分に、時間に余裕が持てない状況を自分で作っていました。

ロンドンの事務所で初めて2週間の有給休暇をとりたいとボスに話したとき「え、たったの2週間?わざわざ聞かなくても大丈夫だよ!」と言われて衝撃を受けたのを思い出しました。働いている人みんなが平等に休暇をとるので、同僚も提携会社も「休暇をとる」ことに何のためらいもないのです。もちろん長期の場合は仕事に支障がでないように調整はしますが、提出期限の交渉などもボスの役目でした。

ボスや同僚の子供が仕事場にくることもよくありました。その空間が当たり前で、寛容と干渉のいいバランスがとれていたのが印象的です。
いい意味でまわりが干渉しすぎない、のが良かったのだと思います。

日本で働いている時間が長いと、ふとそういう事も忘れてしまうのですが、子供が生まれると、より働き方について考えることが多くなりました。

◯ 農村と郊外のあいだに小さく暮らす

子供が生まれて、夫と今後について話す機会が増えました。

いまの不動産市場は、都内で小さく住むか、郊外で大きく住むかの2択になっている気がしますが、あえて、「郊外に小さく暮らす」ことが私達にとっては豊かなのでは。

アクセスや利便性重視の都心部、広々とした家でゆったり過ごす郊外。
オンラインが増えた今、郊外でゆったり暮らすことが正解にも思えましたが、大きなものをもつことに対する「荷の重さ」が気になりました。
広い土地に小さな家を計画することで、家の使い方は工夫するし、何を大切にしたいのかが明確になる。敷地に余白が生まれることで、心も空間もより豊かになり、気持ちにも余裕が生まれるのでは。
遊ぶ場所や自然はまちなかにたくさんあるので、まちの機能も頼りながら生きていくことができないか、と、もう1つの選択肢を見つけました。

そんな暮らしが変わるタイミングでnoteを始めます。
まずは、わが家ができるまでの備忘録を綴るのでぜひ見にきてください。


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