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音楽フェスレポート

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音楽フェスの多幸感ってなににも変え難い特別さがあります。現地に行って感じたこと、おすすめのポイントなどを紹介します!
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記事一覧

振り返れば ”ずっと” 特別な週末フェス体験。|ARIFUJI WEEKENDERS 2024

春の心地よい時期に開催されるARIFUJI WEEKENDERS。今年開催2回目を迎えて、さらに快適なフェスへとパワーアップ。週末を楽しむWEEKENDERSが集い、音楽と大自然の開放感に包まれる、あの自由な時間は”ずっと”特別な思い出です。 去年は曇りだったけど今年は本当に快晴でとても天気に恵まれた1日でした。ただ会場の有馬富士公園は山の中なので夜は結構冷え込む場所で、運営側も3日前くらいから、「最高気温28度/最低気温9度の予報なので、寒暖差対策を!」というアナウンスを

フェスのファンから街のファンへ。|結いのおと 2024

今年はじめて行くことができた「結いのおと」。周りから「すごく面白いよ」「絶対好きだと思う」と言われ続けてようやく行ったその場所は、噂以上にあったかくて、結城市のまちを舞台に行うからこその魅力と体験と、やさしさにあふれたフェスでした。 結いのおとは、茨城県結城市の街に点在するお寺や酒造といった文化的な建築物をステージにして街を巡りながら音楽を楽しむ「街なか音楽祭」として有名なフェス。2014年からはじまり去年10周年を迎え、今年は11年目という新しい節目のスタートでした。今後

春一番が吹くカルチャーフェス。|Creema YAMABIKO FES 2024

今年の音楽フェスレポートは3月に行われたCreema YAMABIKO FESで幕開けです。3月半ばの野外フェスは気候的にも思ったより過ごしやすくて、春の訪れの喜びとともに、グッドミュージックが楽しめる最高な時間でした。 YAMABIKO FESは今回で3回目。国内最大のハンドメイドマーケットCreemaが主催で、全国から様々なお店が集うクラフトマーケットと、グッドミュージックとグッドカルチャーを楽しめるめちゃくちゃ穏やかでピースフルなフェスです。過去2回は静岡県の御殿場で

ふもとっぱらとキャンプの魔力。|ASAGIRI JAM '23

今年初めて行った、念願の朝霧JAM!めちゃくちゃ寒かった思い出もありながら、自然の美しさに感動し、一緒に行ったメンバーのおかげで朝霧の醍醐味である「音楽とキャンプ」を存分に楽しむことができました。もう気持ちはすっかりリピーターって感じなのですが、本当に楽しかったので記録です。 毎年、静岡のキャンプの聖地である"ふもとっぱら"で開催されている朝霧JAMSは、2001年に地元の人々と有志のボランティア団体によって結成された朝霧JAMS'とスマッシュがタッグを組んでスタート。毎年

深夜の川崎は狂喜の夢に沸く。|全感覚祭 '23

今年、コロナ禍を経て久々の開催となった「全感覚祭」。初めて行きました。10月末に開催が発表されてから、1ヶ月半での怒涛のスピード開催で、深夜の川崎ちどり公園はマジでめちゃくちゃ寒かったけど、感覚がぶっこわされる面白さがあって楽しかったので記録。 「全感覚祭」はGEZAN、および彼らが主宰するレーベル・十三月が、“面白さの価値は自分で決めてほしい”という思いのもと、入場フリーの投げ銭制で開催してきた野外フェス。過去6回開催されていて、今年はコロナ禍を経て、『Road Trip

愛とリスペクトは細部に宿る。|EPOCHS '23

今年初開催だったSPACE SHOWER MUSIC主催の「EPOCHS」は今年いちばん衝撃を受けたフェスだった…!開催前からラインナップもクリエイティブも期待をそそられ、当日は衝撃的な空間づくりに目がチカチカした!個人的には今後の秋フェスリストに堂々ラインナップとなりました。こちらも記録🎪 「EPOCHS ~Music & Art Collective~ 」(通称EPOCHS)は、軽井沢町が“古き良き軽井沢の文化を後世に伝承し未来の100年に向けての新たな文化を創り出す”

吹き抜ける夏の余韻、秋のはじまり。|Local Green Festival ’23

今年は常々行きたかったLocal Green Festivalにも遊びに行きました。「Life with Green」をコンセプトにグリーンとグッドミュージックが楽しめるフェスティバル!🌿 まだ夏の余韻も感じる秋の初め、とても過ごしやすくて豊かな気持ちになった、めちゃくちゃピースフルなフェスでした。その記録。 Local Green Festivalは2018年にスタートした音楽フェスで、コロナ禍は開催を見送りながらも今年が4回目。場所はグリーンルーム・フェスティバルでおな

夏の一夜を、海のないビーチで。|OTA INLAND BEACH '23

海のない街、群馬県太田市に出来る一夜限りの妄想ビーチフェス「OTA INLAND BEACH」🏖 だいすきなさらさちゃん(Solo set)やSUKISHAさんがラインナップされていて、コンセプトが気になりすぎたので遊びに行ってきました。その記録。 OTA INLAND BEACHは2019年に初開催、コロナを経て今年が第3回目ということで、まだ若めのフェスですが、地元の方がゆるく集まり楽しめるチルなグルーヴに溢れていました。入場料は無料でライブも事前申込制でFREE LI

みんなで抱きしめる夏の喜び。|ONE MUSIC CAMP '23

兵庫県三田市の山奥で2010年から開催され続けている、「みんなであそぶフェス」をコンセプトにした野外キャンプフェスONE MUSIC CAMP。去年はじめて遊びに行って、その雰囲気の良さにすっかり心を奪われてしまった、大好きなフェスです。 ONE MUSIC CAMPはコンパクトな会場ながら、音楽が好きな人も、アウトドアを楽しみたい人も、フェス初心者の人も、大人も子どもも思いっきり『あそべる』コンテンツがぎゅ〜っと詰まっていて、誰にとっても最高の夏の思い出ができるフェス。一

イマの日本の熱狂を目撃する。|SUMMER SONIC '23

今年はいろんな意味でアツかったサマソニ。気温もアツい、ラインナップもアツい、議論をかもした話題もあってネット上でもアツかった。個人的に感じたのは、やっぱり日本がイマなににアツくなっているか、それを真っ只中で体験できるのがサマソニだなということ。そんな今年のサマソニも振り返っておこうと思います。 サマソニに行ったのは去年が初めてで、今年が2回目。今年はサマソニ1日目のみの参加でした。わたしが1日目を選んだのは、BLURでもJACOB COLLIERでもなく、New Jeans

誰もが愛するホームフェス。|GFB '23 (つくばロックフェス)

今年7月に開催されたつくばロックフェスには初めて行ったんだけど、暑さを除けば、開放感たっぷりのロケーションや会場のアットホームな雰囲気がすごく心地よくて素敵なフェスだったので記録。アーティストのみなさんも、スタッフのみなさんも、お客さんもみんなリラックスしてニコニコしていて、とても楽しかったなあ。 GFB(つくばロックフェス)は2009年から茨城県つくば市にて開催しているフェスで、ローカルでやることの意味や価値をとても大切にしている、茨城の方が主催している茨城のフェスです。

乾杯という最高な合言葉。|CRAFTROCK FESTIVAL '23

5月末に開催されたCRAFTROCK FESTIVAL。2014年から開催されていて、今年が九回目。わたしは今回初めて遊びに行ったんだけど、とてもハッピーで開放感のあるフェスだったので記録しておきたいと思います。 ヒストリー的なところで言うと、CRAFTROCK FESTIVALは、最初の会場が晴海埠頭で、次が豊洲で、そのあとしばらくサーキットイベントとして続けて、去年立川で復活して今年も立川で開催という形みたいです。フェスティバルという形式だと今回が5回目だそう。フェスの

ちょっと特別な週末と、きれいな夕焼け。|ARIFUJI WEEKENDERS '23

2023年、今年の野外フェスは5月のARIFUJI WEEKENDERSでスタートでした。もうあっという間に半年も経ったんだなあと思いながら記憶を頼りに最高だった思い出を残しておきたいと思います。 ARIFUJI WEEKENDERSは今年が初開催となる野外フェスで、5月に兵庫県三田市の有馬富士公園というむちゃくちゃ広い公園の一画で開催された春フェスでした。去年、コロナで開催を見送ってからの出発ということで、至る所に主催・スタッフ側の想いが詰まっていたし、新しいフェスの誕生

わたしたちはみんな特別な存在。|FUJI ROCK FESTIVAL '23

タイトルの通り、今年のフジロックは、苗場に集ったすべての人がみんなそれぞれ特別な存在であると声高らかに伝えてくれた、そんなフェスだったと思う。今年も無事に参加できたことに感謝しつつ、フジロックへの感謝をしたためます。 先日、今年は最終的に114,000人が参加したという発表があった。コロナ禍も参加していた身としても「フェスが戻ってきた」をめちゃくちゃ肌で感じることができたなあと思う。確かに人の多さに疲労を感じる瞬間もあったけど、わたしの毎年のセーブポイント、約束の地に帰って