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振り返れば ”ずっと” 特別な週末フェス体験。|ARIFUJI WEEKENDERS 2024

春の心地よい時期に開催されるARIFUJI WEEKENDERS。今年開催2回目を迎えて、さらに快適なフェスへとパワーアップ。週末を楽しむWEEKENDERSが集い、音楽と大自然の開放感に包まれる、あの自由な時間は”ずっと”特別な思い出です。

去年は曇りだったけど今年は本当に快晴でとても天気に恵まれた1日でした。ただ会場の有馬富士公園は山の中なので夜は結構冷え込む場所で、運営側も3日前くらいから、「最高気温28度/最低気温9度の予報なので、寒暖差対策を!」というアナウンスをしていたほど。その時に、「寒暖差こわ!」というコメントもあれば、地元の方は「盆地ドヤ」みたいな感じだったのが個人的に面白かった。(わたしも田舎の盆地育ちなのでドヤなるのわかりますw)
当日はとてもいい気候で、気温も相まって快晴すぎてもはや夏なのではと思うくらいでした。会場のかき氷屋さんは1日中長蛇の列で、アイスキャンディーを売っていたお店はお昼頃にはSOLDOUTで店じまいしていたほどで、春というか本当に初夏だった。とはいえ5月なので照り照りでもまだやわらかい日差しなのが春フェスの本当にいいところなのと、有馬富士公園の大自然と開放感が暑さを和らげていた気がします。

見渡す限り緑に囲まれて、空が本当に広くて開放感があって、夕方には美しい夕焼けが見られる。一年越しに訪れて、やっぱりいいところだなあと思いました。

⛰️ 去年のレポートはこちら

アリフジならではのユニークな取り組み

ARIFUJI WEEKENDERSは、去年も会場にARでモンスターをゲットさせるポケGO的なアクティビティを展開していて、面白い取り組みに積極的だったけど、今年もまたユニークなコンテンツや取り組みを行っていました。これは他のフェスでもなかなかないのではと思うところなので先にシェアです👏

BEST WEEKENDERへ純金カードをプレゼント

今年の目玉だったんじゃないでしょうか。フェスで本物の純金がもらえるって太っ腹すぎませんかw 会場に来たお客さんの中から「BEST WEEKENDER」を選出して A賞 約8万円相当(1名)、B賞 約3.5万円相当(2名)が贈られるということで、狙っていた方も多かったと思います。
MCを務めるFestival Life 編集長の津田昌太朗さんと女優の雪見みとさんが、2人で会場をウォッチして、ARIFUJI WEEKENDERSのコンセプト「週末にちょっと特別なフェス体験」を体現しアリフジを楽しんでいる方を3名選出。当日ステージで発表されてました。さらに、アフター企画としてタグつけて思い出をシェアした方の中から SNS賞 約2.5万円相当(3名)も。アフター企画は、来年につながるプロモーションとしてもワークするいい取り組みだなあと思いました。津田さんが言っていたけど「世界中のフェスに行っているけど、純金をもらえるフェスはここだけだとおもいます」ということだったので来年も純金あるといいな〜笑 純金カードゲットされた方、おめでとうございます!

協賛:三菱マテリアルトレーディング株式会社

地元のキッズダンサーがステージに

これはかなりサプライズな取り組みでした。最後のステージの水曜日のカンパネラで「たまものまえ」という曲の時にステージ両脇からたくさんのキッズダンサーが!!サビのところだけだったけど、3回くらい登場したかな。三田の地元ダンススクールに所属するキッズダンサーのみなさん、すごくすごくかわいかったです。水カンファンのお子さまも多かっただろうし、詩羽ちゃんと一緒のステージで踊れるなんてめちゃくちゃ貴重な体験だと思うし、お父さんお母さんというか親戚一同で応援しに来たご家族もいたのではないかなと思います。開催する場所、地元にも貢献するっていうのはローカルフェスが意識すべきことだと思うし、今回主催側と三田市との関係の中で実現されたのはめちゃくちゃ拍手だなと思います。水カンを大トリに持ってきた意図はここかと思ったし、かなりほっこりするエンターテイメントでした。あと個人的に、私本当にかわいいんだから!って自己肯定感爆上げしてる詩羽ちゃんのマインドは、特にすべてのキッズたちの心の中に必要だと思っているので、多くのお子さまに超最高な詩羽ちゃんをみてもらえたと思うとめちゃくちゃグッときました。

ステージいっぱいをいろどる地元のキッズダンサーたち

アーティストとのトークショーに夜キャンプも

さらに、昼はフェスのMCを務めた津田さんと雪見さんと、OKAMOTO'Sのショウさんによるトークショーも展開されてました。わたしはリアルタイムで聞けなかったんですが、音声ソフトVoicyで生配信の上、アーカイブも聞けるようになっていたので、帰り道で聞いてフェスの余韻に浸りました。会場でアーティストとトークショーをする流れ、結構増えてきたなと思うし、現場の空気感が参加してない人でも感じられるのと終わった後も楽しめるというのでいいコンテンツだなあと思います。

さらに今年は、夜は別会場でキャンプができるキャンプチケットを販売してたのも新しいコンテンツでした。1DAYイベントだけど、夜はキャンプでDJを聴きながら余韻に浸る・・・今年は天候的にも夜のキャンプ最高だったと思います。

あと、電波基地の設置も今年から実施されてました!去年は本当に何も電波がなくてSNSでも改善の声が多かったけど、今年はD社以外の3社が基地局を設置したことでかなり快適に過ごせたなあと思います。わたしはau系列だったけど、全然不便なかった。D社利用の方が困っていた声がやっぱりまだあったので、来年は全キャリア制覇でがんばってほしい。デジタルデトックス!と思う手もあるけど連絡すら取れないのは不便すぎるよね・・・

という感じでどんどん快適にかつパワーアップしていくARIFUJI WEEKENDERSは、今後もずっと開催してほしいし、ぜひたくさんの方に知ってほしいなあと思うフェスの一つです。空気感も感じてほしいのでここからはレポートを!

見渡せば一通りわかるシンプルな会場設計

ARIFUJI WEEKENDERSは二つのステージに挟まれた行き来しやすい会場設計になっているが特徴で、エントランスに入って一度ざらっと見渡せば会場の全貌がわかります。今年はASOBI GARDENというエリアが新登場してました。ASOBI GARDENでは前述したトークショーが行われたり、DJやワークショップのミニステージ的な感じでした。音楽はもちろんだけど、フードやマルシェで囲みつつ、ASOBI GARDEN然り、会場の隅々まで遊びのコンテンツが点在していてどこにいても楽しいのは魅力の一つだな〜とおもいます。

1DAY開催の規模に関わらず、50店舗を超えるフードやショップが集まるのも楽しいところの一つで、ARIFUJI STAGE側にはフードトラックがずらり。去年も人気だった釜焼きピザが今年も出てた!!今年もめちゃくちゃ並んでたけど強い気持ちで並び、無事ピザをゲットできたのも思い出。

あと個人的に好きすぎたマルシェのお店を2つピックアップします。
1つははみがき団!フェスではみがきができるってめちゃくちゃ良くないですか!!昔(2016年とかかな)、ライジングサンでクリニカが協賛に入って歯磨きブース展開していたのがすごくいい体験だったので、またこんなふうにフェス歯みがきを体験できたのが嬉しかった。ご飯を食べたら、おやつを食べたら、歯を磨いてすっきりした気持ちでライブを楽しめるの良すぎます。お店には歯医者さんの先生もいらっしゃって、お子さまに歯みがきの仕方を教えるなどしていて、お子さまが多いフェスだとこういうのもいいなと思いました。歯みがき粉もいろんな種類から選ぶことができて、わたしがずっと気になっていた海外の歯磨き粉もあったので使わせてもらいました🪥✨ キャンプフェスとかでもいいよねはみがき屋さん!

はみがき団

あとはきょうりゅうのアクセサリーを販売していたお店!お店のラインナップをチェックしたらアイテムが可愛すぎたので、絶対に行く!と決めてました。「きょうりゅうすくい」というのが、お子さまにもすごく人気で、みんなで恐竜をすくってました。(掬うと救うが恐竜だからこそのダブルミーニングになってるのもグッときちゃう🦕)カラフルでかわいくてめちゃくちゃテンション上がりました。アクセサリーも1点1点手作りなので一つとして同じデザインや形がないそうで、どれ買うかめちゃくちゃ悩みましたw アリフジがフェス出店初とお話しされてたので、またどこかのフェスでお会いしたい!

きょうりゅうのネックレス

ファミリーが楽しめるラインナップ

今年もうひとつ取り組みとして、「スマホ撮影可否」をタイムテーブルに載せてたのも、お客さんの反応も良くていい取り組みでした。すこしずつこういった取り組みをしているフェスも増えてきたけど、わたしたちも大好きなライブを手元に残せるのが嬉しいし、アーティストにとってもちゃんとプロモーションに繋げられるならいいことじゃないかなと思うので、ぜひ多くのフェスで取り組んでほしいなと思います。海外だと撮影OKがデフォみたいなところもあるけど、SNSは音楽と出会う場所としても重要なタッチポイントになり得るので、特にインディーアーティストは積極的にご検討してほしい!

そして今年のラインナップもジャンルレスに幅広くてとてもよかった。お客さんの層を意識したラインナップだったなあと思います。若い世代に人気の梅田サイファーやchelmico、お父さんお母さん世代にはRIP SLYMEやGRAPEVINEがホットだし、さらにお子さまが大好きな水曜日のカンパネラやマハラージャンといったアーティストも。あと今アジアで人気のYONLAPA(from Thailand)も来ていて、新しい音楽に触れる機会もある。実際にSNSでも「わたしたちの青春のRIP SLYME!!」と言っているご夫婦がいたり、「息子がめちゃくちゃファンなので水カン見れて最高だった」という親子の投稿などがあったりして、こういうふうに大切な音楽体験をした場所ってずっとメモリアルだと思うし、特別な場所になると思うので、フェスのラインナップが持つストーリーとしてすばらしいなあと思いました。

メインのARIFUJIステージと一回り小さいKAZEステージ

ステージの前には空間がグーっと広がっているので、各々好きな位置で距離も空けて楽しめます。わたしが野外フェスの大好きなところってここなんですよね。ARIFUJI WEEKENDERSのステージはどこからでも見やすいので、コンパクトなフェスながらも、野外フェスの楽しみ方がしっかり味わえるのが本当に良いです。

お客さんの半分はお子さまたち

ARIFUJI WEEKENDERSは春開催で、1DAYで、普段公園として使われている会場での開催なので施設も整っているため、初めて行く音楽フェスだったり、お子さまとのファミリーフェスデビューに結構おすすめだと思います。アリフジは小学生以下は無料で入場できるのもあり、お子さま本当に多いです!会場の半分はお子さまかな?と思うほど、視界に絶対小さなフェスっ子がいます。水カンとかは大人に混じって最前で楽しむお子さまも多かったですし、点在する遊具で遊んだり、モルックなどのアクティビティを楽しんだり、ハンドパンやワークショップを体験したり、芝の上で走り回ったり。フリスビーやバドミントン、シャボン玉で遊んでいる子もいました。

音楽に縛られず、自由に空間そのものを楽しむお子さまたちは、もはや野外フェスの玄人のような楽しみ方すら感じます笑 楽しかったね、また行きたいねってお話ししてくれてたらいいなあ。

一方で、夜は迷子も。。。トリが終わる19時頃にはあたりはすっかり真っ暗で、迷子のアナウンスをかける場面もありました。すぐに無事に見つかったのでよかったですが、一応山の中なので、フラッと迷子になる可能性もあるのでかなり心配です、、、周りの大人たちが一致団結して事故に繋がらないようにすることと、ファミリーで来る方は『迷子になったらここに集合しようね!』って、わかりやすい目印をお子さまと一緒に決めておくのが良いと思います。

小さい子には大体しっかりしたお姉ちゃんお兄ちゃんが。たのもしいですね!
ジャングルジムに積み木など、想像力を使って自由に遊べる遊具はお子さまにも人気。
みんなで楽しめるモルックの体験会も大人気のアクティビティでした。

会場の奥の方には「風のミュージアム」というエリアが。湖もあってかなり広々とした空間。ここではシートを広げてピクニックしたり、木陰で休んだりして、ちょっと音楽から離れてのんびりしている人もちらほらでした。ハンドパンのワークショップや、大道芸人ちゅげのパフォーマンスなども行われており、自由に楽しめるスポット。こういうちょっと肩の力を抜く空間もあるのはいいなあと思います。

ハンドパンの不思議な音が、空間に合っていて心地よかったなあ。

そしてワークショップで作った風車を手にダンスしたり、開放感のあまり、裸足になっちゃう大人たちも。天然芝だからこそ裸足もきもちいい!大人もキッズな気持ちになって遊んじゃって、もうみんな思いっきり大自然にダイブしていました。晴れて本当によかったなあ。

フェスという名のピクニック

そう、ピクニックだと思います。笑 ふらりと週末に家族や友達と公園にピクニックに行く、音楽はその延長線にある、そんな感じ。広々した青空の下、みんなが思い思いに過ごす空間。芝生の上でごろごろして、うっかり寝てる人もいましたし、お子さまたちも泣き喚いたりする子もいなくて(いたのかもですが…)、みんながそれぞれの週末を大切な人と楽しんでいる様子でした。芝生のエリアにいれば、どこにいても音楽が聞こえるので、音楽そっちのけで遊んでいても、楽しいんですよね。気候的にも、がんばらなくていい野外フェス。アリフジはピクニック感覚で遊びに来れるフェスだと思います。

そういえば今年は日差しも強かったので、ポップアップテントがかなり活躍していた様子。最近だとフェスはもちろん普段の公園でもよく見かけますし、多くの人が持つアイテムになってきたのかもしれません。日除けにもなるし、コンパクトだし、良いですよね。アリフジでは会場のステージに挟まれた中央エリアが自然とポップアップテントエリアになっていました。ARIFUJI STAGE側は少し坂になっているので、テントの中からでもステージがよく見えます。運営側がここからテントエリアですと大きくアナウンスしなくても、みなさんマナーを守ってエリアを考えて距離を保ってテントを立てている様子にお客さんのすばらしさを感じました。優しい世界です。

午前の様子
午後には日差しも相まってテント村にw

余談ですが、ARIFUJI WEEKENDERS、出店者の方々のキャラクターも濃厚なんですよね笑 今年もかなり濃かったですw タコスのお店にいた店長さんとAMIGO!とハイタッチしたり(もちろんタコスも最高に美味しかった)、RIP SLYMEへの愛が高じて、アリフジのためにRIPリスペクトのグッズを販売していたSFMのみなさんがめちゃくちゃ楽しそうだったし、あとはみがき団の団長さんが歯の被り物被ってひときわライブ楽しんでたのもすごくよかったww 会場では結構アーティストの方もうろうろしていて、梅田サイファーの方々はモルックしたりピザ食べたりと、フェス自体も楽しんでいました。この場所にいる全員がARIFUJI WEEKENDERSの空間を愛して、大人もキッズもおもいっきり楽しんでいて、それを誰もが肌で感じられるのが、本当にあったかい空間だなあと思いました。

🌮 TACOMANIA https://www.instagram.com/tacomania_jp/
🩵 SUPER FUNKASTIC MARKET https://www.instagram.com/sfmarket2018/
🦷
 はみがき団(団長) https://www.instagram.com/hamigakidan/

ここにはみんなのちょっと特別な週末がある

きっと来た人全員、あの日のちょっと特別な週末が心に残っていると思います。夢のような時間は儚い。けれど心に残り続ける。そんな体験を続けてくれること、感謝でいっぱいです。つくり手の意志や願い、愛やこだわりが空間に溶け込んで、それでいて心地よい、生まれてまだ新しいフェス。淡く美しく広がる夕暮れのグラデーションのように、どこまでもやさしいフェスです。

兵庫県三田市の山の中という若干の辺境感もあるけれど、広々としたベニューを生かした設計で、ラインナップもコンテンツもクオリティが高く、ステージの規模感や音響も良いもので、フェス体験としても満足だし、主催とボランティアスタッフ、地元の協力隊による手作り感というか人肌のある空間もめちゃくちゃ居心地が良い。あとお客さんの感じもいい。みんながみんなでARIFUJI WEEKENDERSという空間を大切にして、楽しんで、特別な時間を作り上げている感じが本当に大好きです。

今年は天候にも恵まれて「週末にちょっと特別なフェス体験」というコンセプトが力強く芽吹いた開催となったのではないかなと感じます。きっと、来年も多くのWEEKENDERSが集うフェスになるだろうと思うし、小さなフェスっ子たちが大きくなっているのを見かけるのも楽しみだなあ。早くも来年の開催が待ち遠しいです。

THANK YOU ARIFUJI !


おしまい

ARIFUJI WEEKENDERS 2024 概要

開催日時:2024年5月18日(土)
会場:兵庫県三田市 有馬富士公園 休養ゾーン(兵庫県三田市尼寺968)
料金:入場券8,800円 学割入場券7,300円(中学生以上) ※小学生以下無料
出演:
RIP SLYME / 水曜日のカンパネラ / GRAPEVINE / OKAMOTO'S / 神聖かまってちゃん / YOUR SONG IS GOOD / マハラージャン / chelmico / 梅田サイファー / 荒谷翔大(band set) / YONLAPA / DENIMS
主催:株式会社ONE
後援:兵庫県 / 三田市 / 三田市商工会 / (公財)兵庫県園芸・公園協会 / 三田市観光協会
協賛:チケットぴあ / 楽天モバイル株式会社 / 三菱マテリアルトレーディング株式会社 / STUDIO &FURISODE NANAIRO / 株式会社ブランド買取ブランドハンズ / 狩場一酒造
公式サイト:https://arifuji.com/
X:https://twitter.com/ArifujiW
Instagram:https://www.instagram.com/arifuji_weekenders/

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