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【死ぬかと思った】-ClusterGAMEJAM 2020 in SUMMER-

初めまして! 龍飛と申します。読み方は「りゅうひ」です。

今回初めて投稿をするのですがそんな情緒など関係なしに、先日参加させて

頂いた『ClusterGAMEJAM 2020 in SUMMER』について綴っていこうかな

と思います。


ClusterGAMEJAM 2020 in SUMMERとは?


 バーチャルSNS『cluster』を運営する会社が主催するゲームジャムで、

参加者は開始直前に発表されるテーマに沿って『cluster』内でプレイ可能な

ワールドを短期間で開発、アップロードする、といったイベントになりま

す。(開発ツールはUnity)


バーチャルSNS『cluster』

「Cluster GAMEJAM 2020 in SUMMER」特設サイト


◆今回の条件

●7月31日(金)20:00 から8月2日(日)20:00の48時間

●テーマは『?????』(7月31日 20:00 発表)

→テーマは『ソーシャル』(タイムリー!)

●複数人でチームを組んでもOK!

●8月7日に開催される表彰式で総合大賞に選ばれると50万円!(すごい!)

(その他副賞やスポンサー賞など多数あり)

※詳しくは特設サイトへGO!


 今回初めての試みとあって、界隈ではとても大きな盛り上がりを見せてい

ました。公式Discord内でもてんやわんやの大騒ぎで、しまいには『#🍜

gamejam飯テロ』なんてチャンネルができる始末・・・

平和的でいいですね!👍(夜中直撃喰らったことはさておき)


参加に至った経緯


 元より『cluster』には興味を持っており、何度か遊びに行かせて頂いてお

りました。又、Unityも使用経験があり、テスト用となりますが、ワールドを

投稿させて頂いたこともあります。そこでclusterについてもう少し深い理解

と未来への投資を・・・嘘です。賞金につられました。はーい🙌


 とはいえ、『VR機器、PC、モバイル機器』すべてで同じワールドを遊ぶこ

とができる魅力はとても大きく、今後もっと楽しいことができるのは火を見

るより明らかです。その未来にかけて、私の『48時間』を賭けてみる事にし

ました。


設計


 参加したはいいものの、参加した以上は実際に制作を行い、完成させる必

要があります。(投稿できなかったら元も子もありません。)そのために

は、『どういったものを作りたいか』『どうやったら作れるのか』『最終的

に何を作るのか』をまず考える必要があります。


<↓色々考えたけど途中でUnityの制作に集中してしまい忘れられたノート>

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 私の制作スタイルは、まずアイデアスケッチを行い、頭に沸いたアイデア

や方法を全部書き出します。その中からコンセプトを決め、世界観や制作方

針を決定し、実際に試行錯誤して制作を行っていくスタイルです。


 今回も『同じ方法を巻きでやれば行けるやろ・・・』と考え、取り組み始

めたのですが・・・それが後に大きな後悔を生むことになりました。


制作・焦り


 ワールド制作にはUnity専用のclusterワールド制作用パッケージ『Creator 

Kit』を用いる必要があります。これは、『プログラミング不要でワールド、

ギミック制作が可能になる』パッケージです。これを使用するプロジェクト

に導入し、制作を行います。


Cluster Creator Kit 詳細


 私も例に漏れず、本キットを用い制作を行いました。一度触ったことがあ

ったのである程度は使える自負はありましたが・・・ダメでした。めちゃく

ちゃ焦りました。


●焦りの原因1

 一番大きかったことは『前例が見つけられない』事でした。C#での開発の

場合だと、今までの流れだと最初にググり、前例を調べた上で自分のプロジ

ェクトに取り込み、昇華させてきました。実際Qiitaやnote、Githubには大変

お世話になっておりました。


しかし・・・


ない


無いんすよ・・・前例が・・・いや、正確には少しはあるのですが、具体的

なサンプルプロジェクトや動作の動画などが圧倒的に少ないです。

(一応とても参考になるWikiはあります。)

 現状発展途中にあるコンテンツですので、どうしようもない事ではあるの

ですが、私のようななんちゃってプログラマが『短い期間、締め切りに追わ

れながらヒィヒィ言いながら開発する』事は少し難しいと感じました。今後

に期待です・・・!


 また、現状のclusterの仕様上、自分の制作したスクリプトや他からのスク

リプトはアップロード時に無効化されることが多く、今まで慣れ親しんだC#

が使えないことも焦りに繋がりました。


●焦りの原因2

 シンプルな理由なのですが『見た目の違い・操作性の違い』です。我々が

普段見かけるプログラミングの画面と言えばこんな感じでしょう↓


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<C# 実行しても特に何も起こりません。♨>


しかし、Creator Kitを導入した場合、こうなります。↓

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 名前(script)となっておりますが、基本スクリプトは弄りません。(弄るとclusterに最適化されたスクリプトの為、いろんなコンソールが真っ赤っかになる恐れがあります。)

 ちなみにこれだけで『オブジェクトをワールド内の特有アイテム化』『オ

ブジェクトを掴み、運んだりすることができるムーバブルアイテム化』『ア

イテムにインタラクトしたときに任意のシグナルを飛ばす(おそらくString

型)』『任意のシグナルでprefabアイテムを生成』といった機能の実装がで

きます。飛ばすシグナルや対象などは任意でpublic化されており、D&Dや数

値、文字の入力で手軽にできるような工夫がされています。『プログラミン

グをしなくてもゲームワールドを作成できる』コンセプトに沿った素敵なパ

ッケージですね!


ビジュアルライクで工夫次第では何でもできるんですが・・・


 今回は48時間。実務(?)経験を積む時間がなかなかありません。今

回はこれも焦りポイントでした。・・・もっとclusterに投稿しよう・・・


制作1日目


 ひたすら考えました。うすうす考えていた『声劇』をテーマにしたサウン

ド作品は『何度でも遊ぶことができる』要素が少なく没、シューティングバ

トロワ方式のゲームは弾が当たったプレイヤーを任意の場所に飛ばすことが

できない原因を特定できず没(途中まで作ったのに・・・!)、あれも没、

これも没、自分の技術力の乏しさを呪いました。

 20:00にテーマが発表されてからノンストップで作業を行い、AM4:00に力

尽きました。


 次の朝、8:00に起床し寝食忘れ作業を開始。とりあえずこの時点で作って

いた『銃を撃つギミック』を何とか生かせないかと奮闘しながら『見た目だ

けでも・・・!』という気持ちでひとまずギミックについては考えずに外観

を整えていきました。ワールドについては自作する余裕がなく、アセットス

トアを徘徊しました。この日は夜中まで作業し、『銃を撃つことができる』

『ワープすることができる』ことまでを実現し、力尽きました。


制作二日目


 完全に行き詰まっていました。無理。なんも思い浮かばん。詰んだヴェェ。

ただ一つの救いは、この日はもともと友人達と約束をしていた外食の日だっ

たことでした。気分転換、発想の転換になると思い行き帰り230kmのロング

ドライブに出ることにしました。(狂ってますね笑)


<ジンギスカンを食べました🍖>

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<岐阜県から蒲郡まで往復230km強>

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めっちゃ楽しかった。付き合っていただいたお二方、ありがとうございました!


 そこから家に戻り、最終作業開始。やはり気分転換はすごいもので、実現

可能なアイデアが出ていました。しかも今までのギミックを生かすことがで

き、自分の得意分野である『サウンド』を大きくアドバンテージにできるも

のでした。※後述します!


 アイデアを形にし、アップロード。応募フォームを記入し送信。全てを見

直して 8月2日19:15、私のGAMEJAMは静かに幕を閉じました。 


※ここでアドバイスなのですが、clusterはVR、PC、スマホ(iPhone,Android)などの幅広いプラットフォームに対応している為、アップロード時に全てのビルドがされます。(初回アップロードには冗談抜きで『ビルド、アップロード』に1時間以上かかることがざらです。)GAMEJAMなど、時間に追われる際はあらかじめアップロード、ローカルキャッシュサーバ設定をオン、余分なアセットを削除などを徹底しましょう。

ワールドアップロードの高速化


制作を終えて


 とりあえず終わった後はビールを飲みました。お疲れ様私。自分で制作し

たワールドである『雅』で直前に思いついたアイデアである『花火を打ち上

げることができる銃』で花火を上空に打ち上げ、一人花火を楽しみました。

 そう、思いついたアイデアとは『必ずしも競技性のあるゲームでなくても

よい』という事でした。clusterはゲーム『ワールド』です。今までは『ゲー

ム』に縛られすぎてしまい、視野が狭まっていたのです。景観を楽しむワー

ルドでも十分に条件を満たす訳です。

(もちろんゲーム要素がある方が楽しんでもらいやすいですが・・・)


 こういうアイデアも出てくるわけですから『休息』は大事ですね!


 今回、私は一人チームとして参加しました。『とにかく完成させること』

が目標であったため、無事達成したと言えるでしょう。

 ただ、すべてが終わった今改めて周りを見渡すと『えげつなく面白いワー

ルド』が無数にありました。同じ時間、同じプラットフォームだったのにこ

んなこともできるのか、ととても驚きました。私は負けず嫌いな為結構悔し

かったです。


・・・次も参加したいですね。


 いかがでしたでしょうか。私の記事を通して次の世代のSNS、clusterの魅

力を少しでも感じて頂けたら幸いです。私の未来への慧眼は頼りない物です

が、少なくとも今、とてもアツい界隈です。クリエイターの方のみならず体

験してみたい!という方は是非遊びに来てくださいね!


ありがとうございました!


龍飛

(※clusterの回し者ではありません)

cluster公式HP

今回のゲームジャム投稿ワールドについてまとめてくださっている方がおられました!感謝です・・・! ↓

【cluster】Cluster GAMEJAM 2020 in SUMMER ざっとワールドカテゴライズ記事

私の今回の制作ワールド『雅』

龍飛(Twitter)

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