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私のこれまで ~外資IT企業で400万円を貯金して退職して、今はフリーのフォトグラファー?~

はじめまして、りょうといいます。今は特別肩書はありませんが、フリーでポートレートやイベント、演奏会などの写真を撮っています。

意識の高いちょっと煽りのようなタイトルになってしまいましたが、キャリアに正解や優劣はないと思っているので、こういう生き方をしている人もいるのだな、くらいに参考にしてみてもらえればいいかな、と思います。

貯金のために何か特別なことをしたわけでもなく、割と自然な流れでこうなりました。まだ世の中に対して何かを為した、成功した、というわけではないですがマイペースでも別にいいじゃないか、と誰かの何かを後押し出来たらと思って書いてます。

さてコロナウィルスの影響で撮影にも出られず時間もあるし、周りの人に聞かれる『今何してるの?』に答える意味でも、書きたい事はたくさんある気がするのでこれからnoteにアウトプットしていこうと思います。

最初の記事ということで私のこれまでを非常にざっくりと書いてみます。
(※あ、文章書き始めるとあっという間に3000字とか書いちゃう人なので、読むの面倒な人は目次だけ追えば多分流れは分かると思います。)

すべてのことに不信感。自分のキャリアや選択もその対象。

いきなりちょっと過激なことを書きましたが、別に世の中滅んでしまえばいい、とかそんなことを思っているわけではありません。

おそらく親の教育の影響が大きいと思いますが、例えばちょっと気に食わないことがあるとお金の話を出してこちらの行動を変えようとしてきたり、親の性格が短気でヒステリックだったり、言ってみればかなり幼少から「理不尽」を感じることが多かったわけです。

そんな子供が自分を守るために理論武装やそもそも何かを信じない、というようになっていくわけです。

誰が悪いとかそういう話ではなく、悲しい事です。
親の教育とその影響については書き始めるとそれだけで夜が明けてしまうのでこの辺にしておきます。

ただ、自分のキャリア選択の際のバイアスになっているのは確かです。

ちなみにみんなよくやるストレングスファインダーの上位5つは

1.個別化:個性を大事にする
2.収集心:なんでも知りたがり
3.内省:考えるのが好き
4.回復志向:問題解決が好き
5.共感性:人の考えや感情を察する

でした。
結構当たっている気がします。笑

なぜIBMへ?

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さてそろそろキャリアの話に。私は新卒でIBMという会社にエンジニアとして入社しました。
(大学には休学含めて5年間いて、実は2回就活をしているのですが。)

当時の志望動機としてはIT領域、特にAIに興味があり、いくつかの内定先からIBMに行くことにしたのはWatsonが社会実装され始めているフェーズだったのでそこに関われたらな、と思っていたのと、後はIT領域はつぶしがききそう、というなんともふんわりとしたものでした。

実際社会に出たことのない人がどんなに聞いたり調べたりしたところでやってみなければ分からないし、何がしたいか、もっと言えば仕事で何をしたいかなんて分からないし、それをどんなに面接で話したところで結局配属リスクもあるわけで。

様々なコミュニティやプロジェクトに首を突っ込む

そんな理由で入社したIBMですが、会社のことをあまり書くと怒られそうなので詳しくは書きませんが早々に『配属リスク』を思い知ることになります。

ただ、それでも新卒として入る会社として、私にとってIBMは非常にいい会社でした。2年間で実に色々な経験ができたと思います。

入社してから研修の間、若手のコミュニティや、技術コミュニティなど様々なところに顔を出したり、本業以外のプロジェクトも色々経験することができました。

新卒なら誰でも一度は考えるであろう『このままでいいのか?』

様々なところに顔を出して色々と知れば知るほどに隣の芝は青く見えたりもするもので、ご多分に漏れず今の部門にこのままいていいのか?なんて考え始めます。

特に配属先がいわゆるレガシーインフラシステムの運用保守の部署であり、同期からも「部門移動した方がいいんじゃない?」なんてことを割と日常的に言われていたこともあって、かなり早い段階で考え出したんじゃないかと思います。

それなら転職活動してみて現実を知るべし

こう思う人は転職サイトに登録して話を聞くだけでもしてみるといいんじゃないかと思います。仕事内容や待遇面を聞いてみて、「あ、以外と思ったより自分はいいところにいるみたいだから、まずはここで頑張ろう」となる人も結構多いでしょうし、後は実際に面接してみると経験がないので不採用、なんてこともかなり多いはずです。

逆に現職でネームバリューのある所にいると書類や筆記免除で、するすると内定がもらえてしまうことも。

転職活動をしていて浮かんだ疑問「自分はエンジニアリングがしたいのか?」

私自身は、会社で色々なプロジェクトや活動に参加したりしていたこともあって、転職活動自体は結構するすると行ってしまったのですが、その中で「自分は仕事としてエンジニアリングをやりたいのか?」というのはたびたび当たる問でした。

自分の性格が何かの目的がないと中々行動に移れないタイプなので、物事の目的と手段については結構慎重に考えてしまいます。
(もちろん、写真や音楽はだれに言われなくともやったりするので、すべてに目的が必要なわけではないのですが。)

普段の仕事ではいわゆるプログラミングにはほとんど触れていなかったので、土日に勉強したりはするものの、なかなか体系が分からず、結局プログラミングの全体像が分からないでいました。

独学でプログラミング勉強したことある人ならわかると思いますが、土日にちょこっとやるくらいでは大抵HTMLとCSSが何となくわかって簡単なJavaScriptがちょっと読み書きできるようになるくらいが関の山ではないでしょうか?

そんなわけで、自分がどの程度エンジニアリング、プログラミングをやりたいのか確かめるために次の行動を。

会社を退職してプログラミングの学校へ

会社は結構好きだったので、最初は部門移動や休職扱い、ということも考えていました。当時の上司が会社を辞めずに休職扱いで何とかできないか、色々協力してくれましたが、結果としては退職という選択をしました。

よく聞かれるのは「不安はなかったのか?」ということですが、不安がなかったといえば嘘になりますが、当時いざとなれば雇ってもらえる転職先スタートアップもありつつ、2年くらいは働かなくても生活水準を維持できるような状態とかなり万全な状態で退職していたので、「まぁどうにかなるでしょ。」という気持ちの方が大きかったです。

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最終出社日

400万・・・そんなにお金溜まる・・・?

ここは知りたい人もいそうなので少しだけ細かく。

入社してすぐのころは家計簿アプリで月の記録をつけたりなんかしていましたが、職場が実家から近かった&会社が家賃補助なしで実家に住んでいたのもあり、月8万円くらいしかつかってなかったんですね。

お客様先に常駐で飲み会がほとんどなかった、会社のすぐそばに安いお弁当屋さんがあったというのもかなり大きいと思います。

社会人になってからPC2台、カメラ2台にレンズ5,6本は買っているのでそれだけでも多分120くらいは払っていますし、旅行にもそこそこ行ったりしてましたが、気が付いたらこのくらい溜まってました。

こういうこと言うのもなんですが、愚痴を言い合うだけの飲み会で1次会飲み放題3000円、2次会4000円、そのあとカラオケ、なんていうよりは随分生産的なお金の使い方ではないかと思います。

有給消化期間中に「あたらしいもう一つの大学=アルタナユニバーシティ」を作る活動へ

退職前のもう一つの忘れてはいけない活動の一つとして、「アルタナユニバーシティ」があります。

Facebookで何やら意識の高そうな投稿を結構していたので、「なんだこれ?」と思ってみたことがある方もいるかもしれません。

「アルタナユニバーシティ」とは何だったのか?はまた長いストーリーがあるので別の機会に譲るとして、何をしていたかといえば教育、アート、政治、コミュニティ、テクノロジーなど各分野のトップランナーの方々と、その分野についてディスカッションをして社会のことを学ぶとともに、内省のためのワークもあって、一言で言うなら『自己を知り、社会を知るためのイベント』とでも言えるでしょうか。

当時退職前であることを知っていた高校の同級生から半ば強引に(?)Facebookなどの広報周りをやってほしいといわれ、どうせ1か月暇になるしと引き受けたところあれよあれよといううちにかなり中心でがっつりと関わることに。(夜中の1時くらいにミーティングが始まることもザラでした。ちなみに次の日は会社の日もありました。)

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PC : わたし

『意識の高い人』の強さを目の当たりにする

この活動に関わっているメンバーは他にどんな人がいたのか、というと、大学生界隈では一度は名前を見たことも多いであろう喜多恒介さんを代表として、学生、会社人、教員、官僚、医療関係者、時には高校生などバラエティ豊かな面々でした。

『意識高い系』は巷でしばしば馬鹿にされたりもしているように思いますが、この活動に関わっていた人は、多かれ少なかれ志を持っていて、実際に『意識の高い人たち』であったと思います。

意識高い系(いしきたかいけい)とは、自分を過剰に演出する(言い換えれば、大言壮語を吐く)が中身が伴っていない若者[1][2]、前向きすぎて空回りしている若者[3]、インターネットにおいて自分の経歴・人脈を演出し自己アピールを絶やさない人[4]などを意味する俗称である。
(Wikipediaより)

私は大学生の頃はいわゆる学生団体の活動などにはあまり縁のない生活をしていたので、まさか社会人2年目の終わりになって、大学生たちと一緒にこんなイベントをやるとは思っていませんでしたが、それぞれが自分のなりたい姿を漠然とでも持っていて、それに向かって行動をしているのを見て、自分はこの人たちと比べるとずいぶんぬるま湯でのんきに過ごしてしまったものだと思わされました。
もちろん人と比べても仕方がないのですが、もう少し早くこういう世界をのぞいてみてもよかったな、と。

再発見。どうやら自分は社会問題について、とても関心があるらしい。

イベントの準備をする中で一つ嬉しかったことといえば、自分が思ったよりも熱量高く、どこから来たのか謎な熱量で関わりに行ったことへの驚きと共に、平たく言えばこうした社会問題を題材にした物事に対して自分の興味関心がとても強かったのだということを再発見できたことでしょうか。

自分のこれまでの教育やら社会の仕組みやらについて、あまり口にはしてきませんでしたが色々と思うことがあって、それが爆発した、とでもいえるかもしれません。

アルタナユニバーシティの話は長くなるのでこの辺で切り上げることにして、これからこのNoteで社会の色々について、どんどん書いていこうと思います。
(さて3000文字は超えてしまったようです。果たして誰がここまで読んでいるのか・・・苦笑)

エンジニア養成学校『ジーズアカデミーTOKYO』へ

そんなこんなで退職前にもひと山ありつつプログラミングを学ぶため、デジタルハリウッドが運営する『ジーズアカデミーTOKYO』へ入学しました。

他の人に説明しようと思うと中々難しいところもあるのですが、ただプログラミングを勉強する、というよりは自分の作りたいものを考えてそれを作るための技術を学んでいく、というスタイルの学校でしょうか。

自分次第でどんな技術でも勉強できますが、最初はHTML CSSから始まり、JavaScript、PHP、jQuery、Laravelあたりは全員が学び、そのあとは選択コースに分かれていく感じです。そして最後には卒業制作発表があり、VCや投資家、企業の方に向けてプレゼンを行います。

ジーズについてもこれだけでも沢山書けてしまうのでまた別で記事にします。。

卒業制作では元シェフと役者と一緒に飲食系のサービスを発表

卒業制作は一人で発表しても、チームで発表しても良いのですが、私はジーズ入学前はそれぞれシェフ、役者をしていた仲間と一緒に、若手料理人のためのサービスを開発することに。

私の役回りとしては、このチームで2回ほど食事のイベントをやったのですが、その広報周り、デザイン系、SNS運用、後はデザイン思考のフレームワークなんかを使ってサービスのコンセプトを言語化したり、が主だったでしょうか。

結果としては、この3人チームでこのビジネスでやっていくのは難しいという判断になり、それぞれまた別々にやっていくことになりましたが、サービスのコンセプトをプレゼン資料に落とし込んで、VC、CVC、個人投資家の方々と合ってサービスについて話をするという経験は、月並みですがビジネスを作ることの大変さと難しさを知るうえで非常にいい経験ができたと思います。

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(食事会の写真)

肩書が全て取れてフリーのフォトグラファー(仮)に

ようやく2020年4月現在に近づいてきました。
文字数は5500文字に近づいてきました。

先の飲食系サービスは2月頭くらいまでやっていたので、そこから現在までの間は何をしていたのか、といえば、また別の人の事業の話をしつつ写真を撮っていました。

あとはコロナウィルスの影響で延期になってしまいましたが、2月末に御苗場に出展する予定だったのでその準備に追われていました。

ここまで写真の話をほとんどしてきませんでしたが、写真は大学2年くらいの時に真面目に勉強し始めたので、かれこれ7~8年目になるでしょうか。

最初は所属していたサークルの記念写真撮影的なところから始まり、最近は個人のプロフィール写真やらイベント写真やらを撮ることが多いです。

しかしながら、これまたコロナウィルスの影響で外に出たり人と会ったりが難しくなり、撮影もままならなくなり現在に至ります。

フリーランスフォトグラファーです、なんていうと聞こえがいいですが、まぁなし崩し的にそうなった、という感じですね。

とはいえ最近は撮影の単価もまぁまずまずだったので、ちゃんと仕事にしようと思えば出来るな、というちょっとした自信がついたのは良かったかなと思います。

作例一覧

おわりに

振り返ってみるとここ3,4年くらいは本当に何とも色々なことがあったなぁと思います。

そして最近はコロナウィルスにより社会の情勢が目まぐるしく変わっていくのを目の当たりにし、先のアルタナユニバーシティの時にあつかったテーマのこともあり、もっとちゃんと世の中と関わって生きていかねば、と思っています。

しばらくは自宅待機が続くと思うので、日々の学びをきっちりとアウトプットしていく日々としたいと思います。

ひじょーーに長くなりましたがここまで読んでくれた方ありがとうございました。

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