カメムシは自ら発する臭いを感じるのか
私は可能な限り虫と無縁の生活が遅れれば幸福な人間ですが、皆様はいかがでしょうか。臭い虫の定番、カメムシ。人間にとってはもちろん最高に不快な臭いを発する彼らですが、彼ら自身はそれを感じとっているのか。素朴な疑問が湧いたので調べてみました。
結論
(一説によると)それなりに感じるどころかその臭いの成分で自身が死ぬこともある。
臭いの成分
カメムシの出す臭いは、カメムシの足の付け根にある臭腺から出る油状の液体が原因で、これにはアルデヒドという毒性の成分が含まれているようです。そのため、カメムシを狭い容器にしばらく入れっぱなしにしておくと、その毒が体に回り機能を麻痺させることで自身も失神してしまい、その後、そのまま密閉しておくと息絶えてしまうとのことでした。
興味深いのが、複数体のカメムシを狭い容器に入れっぱなしにすると、一匹が出した臭いを敵が近くにいるという警告の意味に受け取って他のカメムシも連鎖的に臭いを出してしまい、全員失神してしまうという現象が見れるようです。
おわりに
カメムシの出す臭いは不快ですが、一生懸命生きようとしていることに思いを馳せて、人間とは適切な距離感(?)で共生できると…良いですね。
参考
野下浩二 (2015) 『カメムシ臭気成分の化学生態学的研究』,https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjpestics/40/2/40_W15-06/_pdf
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