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大怪盗ルイス・キャミーと麻雀がリスナーに魅せてくれるもの 雀魂バーチャルインターハイ感想を添えて

「トップになる自分はもう一回トップにならないと再現できないんだ。だから何度でも打つ。慣れてくると何があっても悲しくなくなる。それでもダメそうだったら……寝る。最後にはどんな形でも楽しんだらいいんだよ」(ルイス・キャミーの言葉)


雀魂バーチャルインターハイ

麻雀アプリ「雀魂」の咲コラボに先駆けた大会「雀魂バーチャルインターハイ」が11月23日に開催されました。
私も自分の推しであるにじさんじライバー、怪盗団の団長ルイス・キャミーさんを応援していました。

※配信のスクリーンショットを一部引用しています
※私がルイス・キャミーさんを知ったのは2020年5~6月頃のことです。それより前から知っている方には物足りない部分もあるかもしれません。ご指摘等ありましたら遠慮なく申し付けてください。
※ルイス・キャミーさんについて麻雀中心に書いてしまっていますがご容赦ください。
※解釈違いに関しては心で介錯していただければ幸いです。

大怪盗が初めてリスナーに見せた涙

この大会は4チームの先鋒・中堅・大将がそれぞれ半荘戦を2回ずつ戦うというルールで、ルイス・キャミーさん(以下ルイスさん)はにじさんじの女性ライバーが集った聖MTP(メンタンピン)女学院チームの大将でした。

ルイスさんは半荘一回目にメンタンピンを含めた猛攻で圧倒的なトップを取ります。そしてラストの半荘のみポイントが2倍という特殊ルールのなかで逆転優勝を狙いますが、全力実らずチームは四位となってしまいます。

(この大将戦はあの舞元啓介さんが「言葉が少ない、VTuberの麻雀にあるまじき配信」と冗談めかして言うほどのバチバチの真剣勝負でした。天開司さんの嶺上開花はまさしく麻雀VTuberの先頭に立ってけん引してきた主人公といった趣でしたし、因幡はねるさんの打ち回しもすばらしい見ごたえでした。すべての視点で一見の価値があります)

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試合直後のインタビューでは気丈に「楽しかった」と言っていたルイスさんですが、結果発表後の選手インタビューではぼろぼろと泣いてしまっていました。
解説の多井隆晴プロも号泣していたくらいですし、インタビューのタイミングもあるのかもしれません。

そしてこの日、私に限らず多くのルイスさんのリスナー、あるいはルイスさんを知っている人が初めて団長の悔し涙を目にしたのではないでしょうか。

インタビューの最中、ほかの選手への賞賛と同じように、あるいはそれ以上にルイスさんの健闘を称える声がコメント欄やハッシュタグに溢れる中、私はルイスさんのこの一年近くの活動と「にじさんじ最強雀士決定戦」という企画を思い出していました。

ここで少しルイスさんの紹介を挟みます。

ルイス・キャミーさんと麻雀のルーツ

闇夜を駆ける女怪盗。
欲しい物のためなら、どんな場所にも忍び込む。
実はこの名前も偽名の1つで、本名は誰も知らないらしい。

ルイスさんはにじさんじライバーの中でも雀魂の、とくに段位戦の配信を長く継続している人です。私が確認できたものでは2020年の1月5日に最初の段位戦配信があります。
アーカイブ数は50を軽く越えるのではないでしょうか。

リスナーからは「怪盗団」のトップということで「団長」と呼ばれることが多いです。

配信の雰囲気ですが、本人の毒気のない雑談まじりのトークとそんな中で雀魂の段位戦(バチバチになりやすい)を楽しくバンバン打ちまくるという内容で好評を得ています。
ルイスさんの配信は緩やかかつ軽妙な空気が流れており、麻雀を打ちながらでもリスナーを癒します。

私もその楽しそうな雰囲気に触れて雀魂を楽しむようになったリスナーです。

※麻雀以外のジャンルの配信もおおらかな雰囲気でとても楽しめること請け合いです!

ルイスさんは雀魂を始めて数か月で、にじさんじライバー内でも有数の打ち手となっていました。
そんな中で2020/04に「にじさんじ最強雀士決定戦」というにじさんじ内では大型のコラボが開催されました。

ルイスさんはこのときすでに優勝候補として目されるほどの実力を持っていましたが、惜しくも予選(東風戦1回一人抜けルール)で一回戦敗退をしてしまいます。

この時の悔しさも相当なものだったけど、とにかく大会中にはすぐに切り替えたと後にお話しをされていました。
(アーカイブを通してみるとわかるのですが、このあと同じく優勝候補ながら一回戦敗退した社築さんと一緒に舞元さんのチャンネルに駆け付けて解説の手伝いをしています)

のちに「本当に悔しかったし落ち込んだ、けれどとにかく麻雀が打ちたい!また向き合ってみよう!」と思ったこと、「応援してくれる人も増えてくれた」「努力は身になるんだ」と述懐していますが、これはリスナーの励みにもなる言葉ですね。

悔し涙も流すことはあるけれど、でもその先に嬉しい涙もあるということをルイスさんは身をもって示してくれるのです。

(↓言及のあったフルトイnight:時間指定URL)

私がルイスさんを始めて認識したのはこの6/10のフルトイnightの配信の少し前でしたが、このときからより熱心にルイスさんの配信を見るようになりました。
リスナーとの友人戦配信で戦ったときに捲られ、その直後に段位戦の調子が上向いたのはいい思い出です。

雀魂を遊んでいるとわかるのですが、負けが込むのって本当につらいんですよ。でもルイスさんはまったく折れずに段位戦を打ち続け、次の高みを目指すんです。
私はすっかり影響されてしまい、ほぼ初心者の状態から5か月で870半荘を打っています。これだけ打っても経験が足りない気がするので実際麻雀は奥深いですね。
もちろん打ち続けることができているのはルイスさんの前向きさを見たから、というのが要因として大きいのは間違いないです(麻雀系Vの人の多くはこの姿勢を備えているというのも書き添えておきますが、ルイスさんの気質はとくに珍しいものでしょう)

最強雀士決定戦が終わったあと、ルイスさんはより一層麻雀の勉強に取り組み、天鳳位でありプロ雀士の齋藤豪さん(牛さんというお名前でVTuberとしても活動中です)に弟子入りし、師匠との練習風景も配信に取り入れるなど様々な工夫をこらし、麻雀配信が好きなリスナーを受け入れ、元々のリスナーにも雀士を増やしていきました。

一見柔らかい雰囲気、幼女のような一面もあるけれどこと麻雀となると負けず嫌いなところも見える、それ以上に鷹揚な構えで真剣勝負を楽しみ打つ姿勢が好かれる、それがルイス・キャミーという人だと思います。

インターハイという節目

私はルイスさんを応援していますが、チーム単位での目に見える練習量も大事ということで優勝候補は漢気塾だと思っていました。
1か月前の大会開催の発表からチームでの練習を積み重ねてきた結果といえるでしょう。

ちなみにルイスさんは他のことでも忙しい中、大会練習というかいつもの延長のようにも見えるほど自分に特訓を課していました。VS天鳳位12時間特訓とかね、うん。

また、雀魂の雀豪から一度降段していたのですが最昇段のために配信外で徹底的に段位戦を打ちまくって大会直前に雀豪に復帰しました。一度降段すると最昇段には相当な時間と対戦数を要しますから、血のにじむような努力だったことは想像に難くありません。

ここまで書けば瞭然かと思いますが、ルイスさんは麻雀以外のコンテンツについても「皆を楽しませたい」とリスナーの目に見えないところでも奮闘する努力家であり、大会発表からの一ヶ月間はとくにフルートイトイの新衣装発表やデビュー一周年等で多忙を極めていました。それら全てをこなしながらリスナーの前では特訓をしていたわけです。今回の悔し涙にも迂闊な慰めの言葉はかけられないと私は思いました。

一年近くのルーツを辿ったうえで、このインターハイはリスナーの一部主に私にとってはルイスさんの配信を見てきての節目のひとつとなりました。

ルイスさんが最強雀士決定戦以後に着実に地力をつけて出場した初めての大舞台。
冒頭に書いた舞元さんのコメントのようにほぼ初めて真剣勝負の様子を見ることが出来た。

そして(インタビューのタイミングが悪かったのかもしれないけれど)団長の悔し涙を見て尚更健闘を称えることができた。

さらに言うなら、これらすべての事象はこの1年、大枠で見ればにじさんじ最強雀士決定戦を挟み、ルイスさんが麻雀と真摯に向き合って努力し、多くの麻雀Vとの人脈を作り上げ、楽しい配信でリスナーを魅せてきた積み重ねのひとつの帰結といえるのではないでしょうか。
少なくとも真剣勝負で魅せられるライバーさんはにじさんじ内ではルイスさん以外にいないと言えるくらいになったと思います。

何のジャンルでも言えることですが、もちろんそれが今回取り上げた麻雀でも、なにかに真剣に取り組むVTuberさんはしばしばその姿勢でリスナーを励まし、あるいは元気の出る笑いを提供してくれるものです。ときには語り尽くせない感動をもらえることもあります。

麻雀の実力や勝負内容について詳しく語れるほどの経験はないので上手な人にお任せしたいと思いますが、一大イベントに出場して真剣勝負をしたことは、またルイスさんの新しいステージへのスタート地点になるのではないかと思いました。

控えめに言って心を打たれる大会でした。
そしてなにより心を打たれる推しの打牌でした。

ルイス団長。胸の震える真剣勝負を魅せてくださってありがとうございました。これからもその背中に着いていきます。

※記事は追記・修正される場合がございます※

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