2021年が終わる。
思い返せば、とても忙しくて久々に連日徹夜をするようなほど仕事が立て込んでいた2021年のスタートだった。
「忙しい」という漢字は「心が亡くなる」と書くから、あまりそうならないように心がけていたが、文字通り「忙しい」状態だったのが今年の年始。
『いやいや、自分よりもやることがたくさんある人なんてたくさんいる』なんて思いながら
「やることがたくさん」=「忙しい」ではなく
「キャパオーバーで心が死んでいく」=「忙しい」なんだな、ということを体感した。
結果として、1月21日に車で(自損)事故を起こした上、クライアントに多大なる迷惑をかけることになってしまった。
本当に心配をかけてしまった家族をはじめとする周りの人や、ご迷惑をお掛けしたクライアントには足を向けて寝られない。
このことがきっかけで、後の採用の話へとつながっていくので、今となっては年始が”ソレ”で良かったのだと思う。
自分の人生や会社の今後、働き方、生き方を見つめ直すいいきっかけになった。
妻の寛容さと懐の深さには心底感謝するほかない。
自身も働いているのに、献身的に尽くしてくれた。なのに自分は文字通り「心を亡くし」て、イライラして当たったりしてしまった。ろくでもない人間だ。
妻への想いは別の形で伝える。
時計の針を大きく進めて、季節は夏。
さまざまな準備を経て、8月にスタッフを採用。
考え抜いた末での未経験者の採用。
未経験者なので、自分のやることは必然的にやることは増える。自分の想いや考えをインストールしながら、実務も教えていかなくてはならない。
案件をこなすのとは違う方向でやることが増えた。
想像以上に増えた。倍増、いや4倍増だ。
しかし、予想は上回ったが、そんなことは自分の予想が甘かっただけで、それよりも、自分の組織を作ることへのモチベーションが勝った。
「忙しい」わけではない。楽しい。心はむしろ充足を感じている。
スタッフには、頭が上がらない。
まだまだ「甘ったれフリーランス」だった自分を、日々成長させてくれるのがスタッフ。
普段はいいことしか言ってくれないけど、きっと文句と不安ばっかりだと思う。
この会社、いつか潰れそうだな とか
社長の言うこと、昨日と今日で540度違うな とか。
自分がスタッフを教育しているのではなく、スタッフに自分が教育されている。
そしてなにより、まだまだどこの船よりも沈む可能性の高い作りかけの船に乗り込んでくれたことにとても感謝している。
弱気なわけではない。もちろん沈ませるつもりなんてないし、むしろ空も飛ぶ予定だ。
でもハタから見れば浮いていることが不思議なくらいの船だろうに。
2022年は、誰が見ても大丈夫そうな船にするぞ、と意気込む2021年の師走。
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