見出し画像

妙見石原壮 - 霧島・妙見温泉(鹿児島)

「老後は、九州温泉巡りをしたい」
ぼんやりと老後に温泉好き憧れの地、九州を巡ることを夢見ていた。

しかし、その老後は意外と早く訪れた。
そう、パンデミックで国内しか行く場所がなくなってしまったのだ。
おかげさまで、老後の夢を早々に実現してしまい3年連続、九州に足を運ぶ機会に恵まれた。

九州の温泉旅館は、必ずといっていいほど「うつわが素晴らしい」

それもそのはず、九州には、伊万里焼、有田焼、唐津焼、波佐見焼、小鹿田焼などの豊かな器の文化がある。

年末に初めて訪れた、鹿児島県の霧島は妙見温泉。

妙見石原壮は豊富な湯量、何よりも鮮度の高いフレッシュな源泉掛け流しの質が良すぎる温泉、抜群に気の良い場所であることに加え、特筆すべきは、器と空間の美しさだ。

一目惚れしたのは、朝食にでてきたこの片口の大鉢。

素焼きのようでいて、ところどころに釉薬がかかっている絶妙な風合い。煮炊きものにぴったり。取り皿の絵付けも美しい。

画像1

羽釜で炊かれた白米は香り高くツヤツヤ。今まで食べたお米の中でダントツ美味しかった。

画像3

こちらは、信楽焼かな。渋草焼にもみえる。

画像2


妙見石原壮は、著名な建築家である故・寒川登氏が手掛けている。草間彌生などのアートや彫刻家の作品が、ところどころに散りばめられていて、本物の美術品が揃う、美術館のような空間で滞在を楽しむことができる。

画像4
画像5

温泉は、足湯も合わせて全部で5箇所。
手を伸ばすと、渓谷の流れに触れられそうな距離感。

まだ誰も起きていない、早朝の澄み切った空気に差し込む光。本当に気が良い。写真を撮ると、至るところに何重もの光の輪が写り込む。

画像6

川沿いにある足湯

画像7

すべて敷地内の自家源泉から湧き出る、加水なしの源泉掛け流しは、毎分150リットルのお湯があふれる豊富な湯量。そして、お湯の鮮度がすごい。湧いている源泉にそのまま浸かっているかのよう。

泉質は、(含鉄土類)炭酸水素塩泉。浴槽に入ると、シュワシュワした炭酸成分が肌につく。鉄っぽいにおい、口に含むとかなり酸味がある。

画像9

(妙見石原壮HPより転載)

泉質が良すぎて長湯してしまったからか、夜はぐっすり眠りにつき、翌朝は6時にすっきり目覚めた。

鹿児島空港から、送迎のシャトルタクシーで約15分。羽田空港から1時間45分でチェックインできるアクセスの良さも魅力的だ。

次はレンタカーを借りて、霧島温泉を巡りたい。
立ち寄る温泉は、もう決めてある。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?