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1ヶ月の夢

妊娠が発覚して、5週で病院に行った。

はじめてのエコー。なーんにも写っていない。(笑)

でも医院長には「5週だね。おめでとうございます」と言われ(笑)

だいたい胎嚢が確認できて心音が確認できてからそう言われるということはその時は知らず。(笑)

入院資料を渡されたから、「里帰り出産にしようと思ってて」

と伝えると、

「うち(埼玉県)から大阪に行く人なんていないよ!大阪はコロナだし、ダメだよ。うちはすごいいい病院なんだよ。このステンドグラスもすごいでしょ?今こんなふうにステンドグラスを作れる人は少ないんだよ。・・・・・・・まぁまだ時間はあるからよく考えて」

と意味不明な営業トークをされて、めちゃくちゃ萎えた。

ものすごく儲け主義な病院やなぁと。

確かに1人お産するだけで、病院は国から何十万へたしい百万ぐらい入るんやもんなぁ。とか考えながら。

次は2週間後来てねと言われてので、次は7週で心音確認できるかなぁ〜とワクワクしながら7週の検診。
胎嚢がみえた!
医院長「見えてきたね〜!うん、5週だね」
ぽん「え?前5週だったんですけど・・・」
医院長「生理不順でしょ?」
ぽん「いや、毎月きっちりきます。周期は30日とかですけど」
医院長「それを不順っていうんだよ」
ぽん「あ、そうなんですか・・・???」

そんなこんなで、また5週に逆戻り。

ネットで調べてもぽんの場合は生理不順ではないのに。。。

医者&病院に不信感を持ち出す。

1週間後、鮮血ではないけど、少し出血があって気になったので仕事終わりに診察に。

この日は医院長ではない非常勤の先生の内診。

医者「あ〜おしっこたまっててダメだ。みえない。一回おしっこだしてきて」

とけっこうかき回されて。一回中断。

用を足して、もう一度内診。

医者「胎嚢はしっかりしてるけど1週間安静ね」

とカーテン越しに説明され。(説明も顔も見ずにカーテン越しに)

適当やなぁと思いながら帰宅。数時間後、30分間ぐらいかな?腹痛に襲われる。

旦那が帰ってきてお腹いたすぎて泣く。

でもその時にもしかして、、、という信じたくない直感があった。

痛みが落ち着いたから、トイレにいくと、多量の出血とドロっとしたものも出た。

「もうダメかも・・」と旦那に泣きつく。

翌日、また病院へ。

昨日見えていた胎嚢が確認できず。頭が真っ白になった。

待合室で旦那が待っていてくれて、抑えるけどぽろぽろ涙がとまらない。

待合室にはお腹のおっきい妊婦さんも数名いて。地獄につきおとされた気分だった。

病院を出た瞬間に我慢できず、号泣してしまった。

その日は家で1日中泣いた。こんなにも涙って止まらんねや。って思うぐらい泣いた。

人生初めての手術・入院。

怖かった。手術は麻酔がきいてくると、すごく不思議な感覚になった。

看護師さんの声や足音、機械の音は遠くで聞こえるけど、

体から魂が抜けて宇宙を旅してる感じ。自分の体に戻れるか不安にさえなった。声をだしてるけど、「うー」とか「あー」しか言うことができない。

左上からながれてくるキラキラした滝のようなところの上の方に、姿はみえないけど、黒っぽい小さな妖精みたなのが、「また来るよ〜」と言って上に飛んでいった。

意識が戻ってきて、自分の体にもどってきたことに安心した。

あれは、きっと赤ちゃんだったんやろうなぁ〜と思うとありがとうが溢れた。

そして、この世に生を授かることの奇跡、命の尊さ、自分は生きてる。

なんて神秘的で素晴らしいんやろうと思った。生きてることが愛おしくなった。

もうお腹に赤ちゃんはいないと思うとまたぽろぽろ涙がながれた。

妊娠発覚からたったの1ヶ月間だったけど、本当に幸せな時間だった。一瞬でもお腹に命が宿ったこと、命の尊さ、生命が誕生するということの奇跡。

いろんなことを教えてくれた。

命って、すごい。生きてるってすごい。産まれてくるってすごい。

まさかなんで自分がこんな目にってもちろん思ったけど、この世界は全て宇宙のバランスで、必要なことしか起きないということが念頭にある私はほぼ受け入れられるようになった。

ちっさい妖精さんがまたくるね〜って言ってくれたし。

またタイミングをみて来てくれるのを待ってるね。

ありがとう。ありがとう。






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