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社会統合プログラムの申請方法について

社会統合プログラム(KIIP)とは?

社会統合プログラムとは、仕事や結婚、留学などで韓国に居住する外国人が韓国語や韓国社会について知り適応していけるよう、法務部によって無料で開講されているプログラムです。

私のような正規留学生や、結婚を機に韓国に移住した方など、韓国で外国人登録証を持って暮らしている方なら誰でも受講できます。

授業形態

社会統合プログラムは0段階~4段階までが韓国語を学ぶ授業で、5段階は韓国社会について学ぶ授業です。

5段階は基本と深化に分かれていますが、深化は自身の国籍を放棄し、韓国籍を取得する帰化希望者のためにある授業なので、ほとんどの方は基本の授業まで聞くことになると思います。

それぞれの段階を80%以上出席することで課程を修了することができます。ですので、5段階の基本だったら40時間以上の出席が必須です。

ですが、もし学期中に病気や事故などで継続して受講することが難しくなった場合は、先生や自身が受講している授業の運営機関にその旨を伝えれば、今まで受講した時間分はセーブされるので安心してください!(逆に、何も言わずにフェードアウトするとまた1から始めなければなりません。)

総合評価試験

5段階まで授業を履修し終わると、総合評価試験を受ける必要があります。

総合評価試験は授業内容を元に、選択式問題・200字の作文問題・面接が行われ、合格すると合格証がもらえます。

合格証は今のところ有効期限がないため、韓国に長く滞在する予定の方は早めにプログラムに参加しておけば、後々役に立つと思います!

韓国語を学ぶ4段階までも、段階の修了ごとに試験があるそうです。

受講するメリット

①韓国語や韓国社会について、無料で学ぶことができる!

このプログラムは教材費こそかかる(といっても、主教材・副教材合わせて2万ウォンもしません)ものの、授業料がタダです!

私は今5段階の授業を受けていますが、韓国で暮らすうえで知っておくべき常識や、有益な制度を授業中にたくさん学べるのでとても面白いです😁

また、今はオンライン授業でなかなか難しいですが、同じ地域に住む在韓外国人と仲良くなる機会もあります♪

②在留許可や永住権、国籍の取得時に有利!

このプログラムを受講する方は、結婚移民で永住権を取得したい方や、他のビザから縛りのない居住ビザに変更したい方などが多いです。

今は、永住権取得にはこのプログラムの受講が必須だと聞きました。

永住権取得希望ではなくても、法務部主管のプログラムなので在留許可の審査時に総合試験合格証を提出することで加点されますので、こういったビザの取得を目指す方は受けておいて損はないです!(居住ビザなど)

社会統合プログラムの申請~段階配置~

基本的にすべての申請は사회통합정보망 Soci-Netを通じて行います。プログラムに参加したい方はこのサイトでまずは会員登録をしてください。

段階配置とは

上述しました通り、このプログラムは0段階から5段階まで段階が分かれています。

「韓国語はハングルも知らないし、喋れない!」という方は段階配置などせず、0段階からスタートすればよいのですが、韓国語が少しでも分かる、そもそも自分はTOPIKを持っているなんで方は、段階配置申請をすることで、受ける必要のない段階はスキップできます。

段階配置を受けるには3つの方法があるのですが、それぞれ紹介します。

①TOPIKの成績表を利用する

TOPIKの有効な成績証明書を持っている方は、「TOPIK連携評価」を申請することで段階配置が可能です。

1級でも0段階・1段階は免除されるということは、これだけで115時間分授業を受けなくていいということです!すごい!!

4級以上の場合は韓国語の授業はなしで、すぐに5段階に配置されます。

☆申請方法

元々は住んでいる地域を管轄する出入国管理所に行かなければならなかったのですが、現在はコロナの影響でメールで必要書類を送れば申請完了です!

ご自身の住んでいる地域の出入国管理所がどこか分からない場合は、Hi-Koreaで確認できます。

また、こちらのページより、出入国管理所ごとの連絡先が確認できます。

提出書類はこちら。

  • 社会統合プログラム連携申請書

  • 外国人登録証の写真(裏表)

  • TOPIK成績書(PDF)

社会統合プログラム連携申請書は、こちらからダウンロードできます。

メールで提出すると、私の場合即日で段階配置完了と返信が来ました。Soci-Netのマイページでも5段階に配置されていることが確認できました!

こちらのTOPIK連携申請は、特定の申請期間が設けられているわけではなく、いつでも申請可能です。(1345に確認済です)

②事前評価試験を受験する

こちらは、ホームページから申請して試験会場に事前試験を受けに行く方法です。受験料が3万ウォン。

TOPIKの成績証明書を持っていないけれど韓国語がある程度わかる方や、5段階の授業を受けずに総合試験をすぐ受けたい方におすすめ。

事前評価試験で85点以上獲得した場合は、5段階の授業を履修せずとも総合評価試験の受験資格が与えられます。

事前評価を受験する場合は、申請期間が決まっており、この期間にSoci-Netから申請することができます。

③結婚移民(F-6)ビザの場合

結婚移民査証(F6)で入国した方の場合は、韓国語能力試験(TOPIK)1級の成績証または世宗学堂など法務部指定の海外韓国語教育機関で受けた履修証を提出すれば、社会統合プログラムのステップ2に配置されます。

ですが、TOPIK1級を持っていたら①のTOPIK連携評価と変わらないので、世宗学堂などで学んだ方向けかと。

こちらの場合も①同様、メールで申請が可能です。提出書類も同様。

社会統合プログラムの申請~課程申請~

段階申請が出来たら、次は実際に聞く授業課程をSoci-Netで申請します。

とても競争率が高いので、しっかり準備して備えてください!

まず、Soci-Netにログインして赤丸の課程申請を選択します。

すると、現在お住いの地域が管轄する課程の中で、開講が決まっている授業の一覧が表示されます。私は京畿道に住んでいるため、こんな感じです。こちらは5段階の課程。

「課程期間」をご覧いただくと分かる通り、課程によって授業開始日と終了日が異なります。また、それに伴い申請期間も変わります。

実際の申請は申請開始日の午前9時から出来先着順ですので先に自分に合った授業時間を探して申請期間を確認しておく必要があります。また、定員になると3人まで待機申請ができます。もし先に申請した人が時間変更したり、キャンセルすると繰り上げで入ることができます。

赤丸の運営機関名をクリックすると詳細が見れます。

この課程は毎週土曜日に5時間ずつ履修するもの。それ以外にも平日昼間や土日だけ、夜間などいろいろな講座が準備されています。

私は平日夜19時から21時に2時間ずつ受けています。50時間ですので、修了するのに1か月半くらいかかります。

実際の申請はこちらの画面の右下に「課程申請」ボタンが表示されるので、そちらから可能です。(私は今受講中なのでボタンが表示されていません。)

受講にあたっての準備物

2021年より教材が変わりました!今までは段階ごとに教材が1冊のみだったそうですが、今年から主教材と副教材の2冊になりました。

主教材は授業で使う教科書、副教材は問題集です。問題集のほうは先生から宿題で出されることもありますし、総合評価試験対策にも使えます。

また、現在はオンライン授業で開講されていますのでパソコンとマイク付きのヘッドセットが必要です。

授業中に5段階だけはタブレットでも受講可能と聞きましたが、スマホは禁止です。チャット機能を使ったりもするので…。実際に私が受けている授業では、授業中にパソコンの調子が悪くスマホで接続した生徒が、スマホでは授業を聞いてもだめだし、履修時間にもカウントしないと言われ退出するトラブルもありました💦

イヤホンも音がハウリングしてしまう可能性があるので、ヘッドセットを準備するように、とのことです。

実際に授業を受けてみて

個人的にはとても楽しく授業を受けています!

日本と似ているようで違うことも知れますし、在韓外国人が利用できる制度やサービスなどもたくさん教えてくれます。先生もいつもニコニコしていて、教え方も上手です。

授業ごとに参加する生徒の国籍に偏りがあったりもするそうですが、私が今受けている授業は日本・アメリカ・ウズベキスタン・ベトナム・香港・中国など多様です!

授業中に他の国のお話も聞けたりして、面白いです🙃

あと少しびっくりしたのが、1分単位で出席時間を管理しているところです。今はオンライン授業なので、遅刻や途中でネットが切れたりして顔が見えなくなると先生がすかさず分数カウントするので注意してください!

最後に

私自身、このプログラムの受講申請に戸惑い苦戦した記憶があるので、これから受講しようという方の参考になればと思い記事を書きましたが、いかがだったでしょうか?

私が受講した時(2021年2月)とまた変わったこともあるかと思いますが、少しでも参考になれば幸いです^^

それでは!

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