こんな人。

友だちのひとりだった
2人きりになることのない、ときどきグループで関わる仲だった

気づいたら片思いだった
「この人は絶対、両思いにはならない」
小学生ながら、どこかで確信していた

好きだったけど、友だちとしても好きだったから
"友だち"を選び続けた
というか、それ以上が考えられなかった

片思いが2年くらい続いたとき、ある男の子が私に言った
その人が私を好きと言っていたらしい
詳しくは覚えてないけど、今思えばそんな訳ない
だけど、若さ故か、告白とやらをしてみた
そして、なぜか、両思いみたいな雰囲気になったような、そうじゃないような気がした。

とはいっても、何もしなかった
むしろ話すことも減っていた
いま考えてもよくわからない関係だった


そして、別れを選んだ。
"別れ"と言っていいのか、そもそも付き合っていたのか、
未だに分からない

それからその人とは
いい意味で、友だちになれたと思う。

別れの後、しばらくはわざと嫌いになってみたけど
いつからか、また、話せるようになり、
いつからか、たまに相談したり、ちょっとふざけてみたりした

そして今では、人として好きになって、
なにより、尊敬する人になった。



正直、できごとに関しては曖昧な部分もある。
それでも、この人に対しての感情は覚えている。
好きになってみたり嫌いになってみたり、尊敬してみたり、この人に対する感情だけは忙しかったと思う。
何の感情か分からないけど、こんないろいろな感情をくれて、そして人として尊敬したのはこの人だけでした。


とてもとても、
"いい経験であり、いろんな関係を辿れて良かった"
そう思う人。そう思える人。

なにより、
忘れられない恋であり、
忘れられない人になる
そんな人。


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恋も人間関係も友人も、きっといろんな形がある
それぞれ、いろんな形があるなかで
この人との形は きっとこれが1番適切なのかなと思います

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