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ep.54 いつまでもわからないままだ、わたしって

さあ!明日は7月13日。ナイスの日ですよ、みなさん!

映画「時をかける少女」が昔から大好きです。

高校時代、ケータイの待受画面は、千昭くんと真琴。ナイスの日当日には、下り坂をちょっと勢いよく自転車で疾走して、セリフを小さくつぶやいて、主人公気分をほんのり味わったりしていた。

そういえば、当時片思いだった子に「今日、金曜ロードショーで時をかける少女あるね!」と意気揚々とメールしたら、「ああいう恋愛あこがれるよな〜」と返信をもらったことがある。

ティーンのわたしに行間を読む余裕などない。(憧れてるの?!やばい、わたしがタイムリープできんばっかりに、この恋実らんかも…)(どうしよう…未来で待たなきゃいけないのでは…?)と布団の上で錯乱した記憶がある。落ち着いてくれ。設定に囚われすぎている。

まっすぐ想い想われる純粋な恋心に憧れている、というのが発言者の意図に近いのではなかろうか、と横からこつんと教えてあげたい。錯乱ティーンな自分は滑稽だけど、それすらわからないほど、恋にも「時かけ」にも盲目っぷりだった青春が、大人となった今はちょっと羨ましい。

こんばんは。たまです。くたびれた大人たちにも、ナイスな3連休は平等にやってくるよ、うれしいね。


ここは、小さなラジオブース、あるいは寝る前の談話室。金曜日は枕元のおとも「今夜の1曲」をお送りいたします。


今夜の1曲

Norah JonesDon't Know Why を。

なんだかもやもや。気持ちもまとまらない。そんな今週の自分へ、慰めソング。

理由もなく、やる気もなく、腑抜けた1週間だった。がんばれない自分にしょげそうにもなったけど、たぶんこれも必要な時間。心が本当はどうしたいのかわからないなりにも、ちゃんと生きた。休んで、悩んで、謝りあって、頼って、ちゃんと人間だった。その点は立派だったぞ、わたしよ。

きっとこれは恋の歌。だけど、わからない自分のことも愛してあげる歌として、金曜日のわたしへ、そしてあなたへ贈りたい。



風まかせ、という言葉にふっと心が救われた1週間でした。わからないままでも、たまにはいいんだ、きっと。

今週もおつかれさまでした。あなたも、わたしも。

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