たま の 文字ラジオ

ここは小さなラジオブース、あるいは寝る前の談話室。生活の悲喜や、ときめく音楽のことを話…

たま の 文字ラジオ

ここは小さなラジオブース、あるいは寝る前の談話室。生活の悲喜や、ときめく音楽のことを話します。今日もおつかれさまでした。あなたも、わたしも。

最近の記事

ep.86 息を吸って、青春の準備運動

イベント準備の大詰めでした。商品やディスプレイ素材を詰めて、現場へ運び込み。思ったより物販スペースがとれたので急遽スタッフの配置を練り直したり、ありゃこれは脚立がいるゾなんてことが発覚したり。 本番は明日。てんやわんやだった準備期間を振り返る間もなく「じゃあ明日よろしくね」とさっぱり解散していく時間すらも、なぜかちょっと爽やかな青春ドラマのよう。大人たちそれぞれがせっせと進めてきたことが、すみずみ発揮されますように。 こんばんは。たまです。わたしはというと緊張気味。ここま

    • ep.85 WOWOWがワゥワゥかワォワォか分からぬまま

      疲れストックが高まってきているのを感じ、マツキヨに駆け込んで栄養ドリンクをゲット。できればお惣菜に甘んじたいけれど、「1に胃、2に胃」と念ずるくらい健やかな胃を死守したい時期ゆえ(胃弱)、残りの体力で麻婆茄子を作る。 こんばんは。たまです。何事もなかったかのように食べながら( くぅ〜天才かよ!ぼんやりして麻婆茄子に大好物の山椒をかけ忘れたね!でもいいよそんなの!100点あげちゃう!おめでとう! )と自らを励ます水曜日です。 生活の日記 言い間違いがおもしろいのは、正解を

      • ep.84 点々と すこし先の約束をしよう

        「12月のはじめはそこにいるの?」と母に聞かれて、あんまり聞かれたことない質問だなあと思って笑ってしまった。娘、ノマド暮らしじゃないよ。事務職員だよ。 全然かわらずここで暮らしてると思うよ、と答えると、じゃあお歳暮にハムとか送っとくからね、とのことだった。冒頭の質問は「師走に旅行いきたいって言ってたからさ」と気遣ってくれたみたい。 だけど、今日みたいに気が滅入っている夜は、そんなすこし先の約束があるだけでなぜか前が向けることもあるんだな。12月もこのまちで生活を営んでいる

        • ep.83 ニューリップで潤えばそれはご自愛

          カッカッと甲高い靴音。母がおさがりにくれたローファーは、歩くだけで耳からたのしい。 こんばんは。たまです。一本下駄の天狗が如く、秋を愉快に闊歩しているわたしです。あなたの街も今週こそは秋らしくなったでしょうか? 生活の日記 嗚呼なんて爽やかな朝。通勤の道すがら思わず大きく息を吸い込む。ところが、少しひんやりしたその風に乗ってやってきたのは、絶賛支度中のラーメン屋の匂い。肺いっぱいにとんこつラーメン特盛。 不本意に朝ラーを味わう羽目になっても、今日のわたしは怒ったりしな

        ep.86 息を吸って、青春の準備運動

          ep.82 その悲しみ持たせてくれ のラブレター

          ああようやく…!近所でおいしいごはんを囲む約束を励みに、平日もよっこらよっこら乗り越えました。小さなたのしみは日常を生きる糧、しかも今夜は文字通りの美味し糧。 こんばんは。たまです。分け合うしあわせたるや。 さあ、あなたもわたしも週末がはじまりますよ〜! 今夜の1曲 Jon Batiste の What A Wonderful World を。 悔しくて、また眉間に皺が入って、口がとんがってくる。そうやって耐えるも束の間、涙がぽろぽろ溢れてきて、キーボードを叩く手を止

          ep.82 その悲しみ持たせてくれ のラブレター

          ep.81 “はじめて”を軽快に選りたい 大人とて

          鼻先に金木犀の香りをキャッチ。今年はじめてじゃない?と浮き立つ。「あれっもう咲いてるのかな?」「朝はまだでしたよねえ」いっしょに歩く先輩と平和な会話を広げながら、ゆっくり深呼吸する。 こんばんは。たまです。連休明けでばたばた目が回りそうだったけど、なだらかな気持ち。金木犀のおかげです。 生活の日記 「ごゆっくりどうぞ、って言い終わったあとは、一旦止まって、この角度でお辞儀してね」 夜、いつものファミレス。よく見かけるベテランの店員さんが、さっきわたしたちのメニューを取

          ep.81 “はじめて”を軽快に選りたい 大人とて

          ep.80 今夜は晴れ、時々ないものねだりでしょう

          洗濯物がしゃきっと乾かなくなった気がする。夕方のヒンヤリした空気のなか、まだやや乾ききっていないような、ちゃんと乾いているけど冷えているだけなような、これはどっちかしら…と毎度ムムッと試されている。 ハンガーから洋服を外しながら「夏は一瞬で乾いたのになあ」の思いがよぎり、ハッとした。 いけない。こんなの浮気。秋が好きで、再会があれほど恋しかったのに。秋を感じたら、会いたかったヨきみは最高だヨと甘い言葉を囁いていたのに…。迂闊に昔の季節を懐かしんだりして、なんて罪な女…。

          ep.80 今夜は晴れ、時々ないものねだりでしょう

          ep.79 30代、若さの呪いを解きたくて

          ホットドリンクを持つ手で、じわっと暖をとる。こんな瞬間にも秋を感じて、うれしくなっちゃう。 こんばんは。たまです。悲しみや悔しみで覆われたような夜でも、そのよろこびにはどうしたって抗えないみたいです。 生活の日記 サバを読んでしまった罪悪感で、日記を書こうと思い立った。 「ねえ、おいくつですか?」とふと聞かれて、咄嗟に若くちょろまかしてしまったのだ。悪気はなかった。 ぴょんと突いて出てから「あ、自分もう1個上やん」と気づいたときにはもう、会話の流れが進んでいた。訂正

          ep.79 30代、若さの呪いを解きたくて

          ep.78 いま、あのときのことも愛せてるかな

          昨夜は、ベッドで本を読みながらそのまま寝てしまった。リビングですこしだけ読んで眠ろうと思ったのに、つい止まらなかった。 というのも、あんまりにもそのエッセイが自分の過去と重なっていたのだ。心の、悲しかったときの瘡蓋を撫でたよう。それがまだ刺激なのか、もう治癒なのかはわからなかったのだけど、段々ぽわ〜っと体温があがってきて、気づけば眠たくなったんだった。 こんばんは。たまです。でも、読んでいてつらくなかった。週末も、また続きを読んでみます。 今夜の1曲 Post Mal

          ep.78 いま、あのときのことも愛せてるかな

          ep.77 秋は平等にやってくる、わたしにも!

          ハロー10月! 公園でコーヒーも飲みたいし、キャッチボールもしたい。あっ、あの本も読みたいんだった。秋のウィッシュリストがありすぎます。楽しみがある生活って、こんなにうれしい。 こんばんは。たまです。ずっとずっと待ち遠しかった季節、やってきました。 生活の日記 海外旅行を目論んでいて、観光ビザの申請について調べている。前に行った時のものが、もしかしてまだ有効かも。久しぶりにビザのアプリへアクセスすると、惜しくも期限は切れていた。 しかし、目を奪ったのは、ビザの、証明

          ep.77 秋は平等にやってくる、わたしにも!

          ep.76 さよーならまたいつかきっと会えるね

          「あの、お礼に、りんごなんですけど…」と、採れたてりんごを、職場でもらってしまった。うれしい!どうぶつの森かよ〜っ! こんばんは。たまです。あのドラマが最終回でしたね…うるうる。ちょっと語ってもいいですか、自分。いいよね、ね、今日くらいは。 今夜の1曲 米津玄師 の さよーならまたいつか! を。 この歌に決めていましたよ、今夜は。 半年間、心の燈台だった朝ドラ「虎に翼」が、最終回でした。 『はて?』『俺にはわかる』など愛嬌ある台詞たちはもちろん、『思っていることは口

          ep.76 さよーならまたいつかきっと会えるね

          ep.75 ガーベラのぺっこりお辞儀を解く魔法

          ところで、禁じられた食べ物 is おいしい。 それはわたしにとって小麦粉、ひいてはパン。どうもからだに合わないみたいで控えているのだけれど、久しぶりに欲してしまった。もはや衝動。アバンチュール。バゲットサンドにかぶりついたときの、嗚呼あの幸福感よ…。また次いつ会えるかわからない切なさも一緒に、うまいうまいと咀嚼しました。 こんばんは。たまです。あの魔性の美味しさが、こうして文章を書いていても未だに脳裏にぷかぷか浮かんでくるのです。罪なサンドイッチめ…。 生活の日記 ガ

          ep.75 ガーベラのぺっこりお辞儀を解く魔法

          ep.74 出まかせの だいじょうぶ も大活躍

          「わああああっ!」と思わず朝から声をあげたのは、わたしだけではないはず。大谷翔平のいる時代を生きれてわたしゃしあわせだよ…。 およよ?はて?ということが起きそうになっても「いやしかし今日は51-51なんだからだいじょうぶだ」というトンチンカンなこじつけで己を鼓舞していたら、ぶじ夜に辿り着いています。ありがとう、オオタニサン…。 こんばんは。たまです。特別な日のお祝いだからね雪見だいふくでも食べなきゃいけないね、とこっそりおやつを買ってしまったのはここだけの話です。 今夜

          ep.74 出まかせの だいじょうぶ も大活躍

          ep.73 あくびする横顔を照らす今日の月

          曇り空の下なら、ぎりぎりお散歩ができる気温になってきてうれしい。 週末にはようやく涼しくなりそうだ、とニュース番組で話すアナウンサーの声も綻んでいて。「暑さのゴールが見えてきましたね」の言葉をリフレインしながら、今朝は家を出ました。 こんばんは、たまです。最後の力を振り絞って、しっかり給水もしながら、わたしたちラストHOTウィークを乗りきりましょうね。 生活の日記 ごろんっと仰向けになる。スマホはぼてっと投げ出された。突然の虚無。つい5分前まで、遠足前のような高揚感を

          ep.73 あくびする横顔を照らす今日の月

          ep.72 知性と感性の贈り物を抱いて

          すこし姿勢を正してスマホで慎重にスクロールしながら読み進める。さらさらさら、とそこに綴られたメッセージはあまりにぬくいものだったから。 いま持っているささやかな不安やこれからの希望。日常に見える景色、理由もなく湧き上がる感情のこと。 彼のことばはいつも人肌で、心に近いところで放たれていて。知性の毛布に包まれているものの、その言葉たちの生々しさには少々ひりひりしてしまうくらい。 それが、実は全然さらさらと書かれたものじゃなかった事実を昨日知った。裏紙にペンで書き殴って、消

          ep.72 知性と感性の贈り物を抱いて

          ep.71 でも、まずはごはん食べよ それから話そ

          ざわざわと良くない感情が渦巻いている。そういうできごとはなぜだか続いてしまうもので。凪のような人でありたいと思うのに、一層そうは問屋が卸さない。まったく、自身の喜怒哀楽の目まぐるさに、自分でさえもいつも追いつけない。 こんばんは。たまです。こんな夜は、もやもやに飲み込まれてしまう前に、なにか食べて、推しの写真でも見て、少しでも穏やかにぐうすか眠りたいという所存です。 生活の日記 なにかを聞き間違えたのかと思った。 高校1年生の夏の終わりのことだった。次の曲の練習まで、

          ep.71 でも、まずはごはん食べよ それから話そ