遡-2日目

ソロモン諸島滞在2日目。

家探し。

旦那がGoogle+かなんかでソロモン諸島に住むオーストラリア人ネットワークを見つけたらしく、そこで家探ししてますって投稿をいつの間にかしとったらしい。

その投稿に返信2件。Davidという人と、Marieという人。Available nowな空き家があるという。その人達と連絡を取って、家を見せてもらうセッティングをした。

とはいえ旦那は翌日からギゾ島という、ガダルカナル島から飛行機で1時間とかだっけ、そんくらいのところにある島へ2泊の出張をしないといけなかったので、そして私もそれに同行するので、おうち見学はギゾから戻ってきてからね、というところでこの日はやりとりがストップした。

この2件以外にも、旦那の上司の知り合いの不動産屋を紹介してもらって、そっちは本日夕方見れることになった。

この上司本当に面倒見のいい人で、私らがソロモンに来る前からOur Telekom(日本でいうNTT)のSimカードを2つ購入してくれ、あまつさえ200ドル(2500円、ま2週間くらい持つ)分チャージすらしてくれていた。あ、ソロモン諸島の携帯はプリペイド式が主流です。

一応旦那の雇用は今日からであるべきなんだけど、それこそ家探しとかもせんといけんじゃろう、というまたしても小粋な上司の計らいで仕事は休み。

というわけで、日中は2人で街を探索した。ホテルを出て、ホニアラメインストリートのMendana avenueを東に歩き続ける。10分も歩けば汗と砂埃に覆われることが昨日の時点で分かったので、メイクをするのは既にやめていた。

道中はこんな感じです。左側走行。これはオーストラリアからの輸入だと思われる。コンセントの形状もオーストラリア式です。/ \ こういうの。いっっっっっっつも思うけど、プラグの上下反転しても差し込むことのできる形じゃない国って最高に馬鹿なんじゃないかと思う。

今初めて気づいたけど、このいすゞの軽トラ、荷台に人がいたんですね。


一般的な歩道。

ヒィッ血しぶき!!ゆうべここで殴り合いの喧嘩があったなんて危険すぎぃ!!と一瞬震え上がったけど、ふと「あ、そういえばこれどっかで読んだことある。なんか南国のどっかでは、公共施設の禁止事項に、ゴミのポイ捨てとかと並んで噛んだものの吐き捨てがあるんだっけ」と思い出し、それがこれなんだと察しがついた。私冴えてる。

これは所謂ビートルナッツ(英語圏での発音はベテルだけど)チューイングというもので、まぁ大雑把に言うとナチュラルなタバコってとこです。材料は、ベテルナッツと、石灰と、マスタードスティック。

これを、どうやってアレするんか知らんけどとにかく口に含んで、ほとぼりが冷めたところでペッ!!!!と路上に吐き捨てると、かのように鮮やかな朱色の飛沫が飛び散るというわけです。

常用者は唇の内側が朱色に染まり、絶対に落ちない「血にじみリップ」を施したようになります。お色の名前は「ベテルナッツオレンジ」しかない。歯も朱色に染まります。


砂に吐くならまだいいけど、コンクリートとかに吐くと当然染みがそこについたままなので、大変景観が損なわれる。建物と建物の間とかはちょっとしたベテルナッツ吐き捨て所みたいなことになっていて、オレンジ色の血をした生物がショットガンで殺された跡といったような光景になっとる。

そんなわけでホニアラの色んな場所に「ベテルナッツ吐き捨て禁止」の注意書きがあるのだけれど、まぁ誰も気に留めないですよね。

埃にまみれながら歩くこと20分、ホニアラの中心地の中心に着いた。炎天下の下軽トラに運ばれていく野郎ども。まさに第三世界の情景。



何やらお店(なのか?)でトラブルがあったらしく、野次馬が集まっている。この写真の中だけで裸足が3人います。

手前のおばちゃん金髪だけど、染めてるかもしれないし地毛かもしれない。

この国にはなんと地毛が金髪の種族がいるんです。旦那には最初「脱色だろwwwww」と一笑に付されたんだけど、本人が後日調査して、あれは遺伝的なものでしたと訂正し謝罪された。だってさ、脱色、そしてメンテをする経済的余裕があるようには見えない子どもたちが金髪なんですもの。

…でもこのおばちゃんはええ服着とるし、染めとるかもな。てか、根本茶色いしw


中心地の中心にある、2階建ての結構近代的な商業施設の、華僑?が経営するフードコート(つっても店舗数2)のフィッシュバーガー。

いやこれめっちゃおいしかったんすよ。だいたい見るからにナチュラルでしょ。魚のフライも、味よし、衣もザクザクで、大変満足でした。ソロモン諸島、こういうのが食べられないわけではない。コーラとポテト合わせて1500円くらいしたかなぁ。高級料理です。


これ日本で見たことある。

後々になって実感するんだけど、中華系の人たちは完全に己のビジネスのためにこの国に来ており、この国を良くしていこう、というスピリットはあんまりないっぽい。日本は、日系のビジネスはMendana avenueにある「キタノメンダナホテル」以外皆無と言って良い。だけどこういう仕切弁だとか(仕切弁が何をするものなのか知らんのですけどね)、道路工事だとか、インフラ関連はほぼ、Jicaを中心とする日本の組織が関わっとるんよね。

「日本すげえ」って自国賞賛するのは最近気持ち悪いことみたいだけど、でもやっぱ日本は偉いわ。


夕方に見た物件のことも書こうと思ったけど、長くなったしやめる。結論から言うと、ファイナリストにはなったけどそこにはなりませんでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?