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牛による土壌改良の研究

牛が耕作放棄地に入ることで、驚くべきスピードで土中環境が改善する。

年々漁獲量が減少する大村湾。豊かできれいな大村湾を取り戻すには、土中環境の改善が必要だ。そのためには、密林の間伐や耕作放棄地のヤブ化を止める必要がある。

森川畜産の取り組み・牛を耕作放棄地に放牧することで、土中環境が改善する。これは現場では実証済みだが、科学的なレポートにはなっていない。

先週、海藻研究所所長・元大地の再生顧問の、新井章吾先生に西海市に来て頂き、現地調査・視察とワークショップ、講演会をしていただいた。

そのときに、活動の意義を理解してもらったり、支援してもらうには、科学的なエビデンスがある方がいいと、アドバイスを頂いた。

そこで、牛によって土中環境が改善していく様子を記録し、論文にしようと考えている。

とはいっても、これまで私がしてきた研究(天体力学の数値シミュレーションや天文観測)とは、全然必要な知識も技術も違うので、ゼロからのスタート。

今、耕作放棄地で問題なのは、有機物が酸素不足によって嫌気性分解されグライ化した土。
そこは強酸性土壌となっているはずで、鉄バクテリアが湧いて鉄サビが出ている。

鉄サビの出た土壌

これが、牛が入ることで改善されれば、土壌の酸性度がより中性に近づくはず。

ということで、ちょうど先週放牧を始めたばかりの耕作放棄地で、土壌酸性度をウォッチングすることに。

牛が入る前の、荒れまくりの耕作放棄地

とはいえ、お金もないので手元にあるものでなんとかしないと。

麹屋さんの空き瓶を再利用して、土を採取しに放牧場へ。

土の採取に興味深々な牛

実はこの放牧地、昨年も一部牛を放していて、土壌が改善した。
半年間牛を引き上げて、さらに奥地の荒れた土地まで放牧場を広げ、再放牧なのです。

そこで、昨年の放牧で牛によってある程度改善された土地(A、C)と、新しく放牧する場所で鉄サビの出る所(B)とで、土を採取し、土壌酸性度を測ってみたいと思う。

(見えにくいが)土の採取場所
採取した土

お金が無いのでまずは400円のリトマス試験紙で検査。

土10gに水50gを入れて、よく撹拌する

撹拌した土
一日置いて沈殿した土

一日置いて沈殿したところで、上澄み液のpHを測る。

結果は、地点によらずpH6程度?
リトマス試験紙では細かい酸性度や地点ごとの違いはよくわからなかった。。

詳しく測るためには土壌酸性度の測定器があった方が良さそう。
5000円くらい。
購入を検討しよう。

研究を支援して頂ける方、もし良かったらカンパ頂けると嬉しいです😂
よろしくお願いします🙏

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