マガジンのカバー画像

❏もういちど読みたい記事

31
もういちどと言わずなんどでも読みたい。
運営しているクリエイター

#スキしてみて

日常美術館

身近にある綺麗なもの、身近な芸術品というものに思いを馳せている。それは例えば、誰かからの手紙に貼られていた切手や、メッセージを書いてくれたカード、あるいは何かのパッケージ。そういうところにある「ちょっと綺麗」「なんかいいな」を集めて、今日は「日常美術館」をやります。 最近、受け取った手紙に貼られていて「いいな」と思った切手はこれ。金が上手に使われていて、華やかな気分になれる一枚。金縁の鏡の中に花束が映っているという、なかなか豪華な絵柄です。 郵便局から出ている、今期の「ハ

「坊っちゃん文学賞」に落ちたショートショート。落選文学と名付けて発表!

世界で知らない人はいない気がする、モネ等印象派の画家たち。ご存知だろうか、実は彼ら、当時の画家の登竜門とでも呼ぶべき権威ある公式展覧会「サロン」への落選を繰り返していた。 どの画家もサロンへの入選を目指していた時代において、彼らは1874年、サロンに落選していた画家たち皆でグループ展を開催。のちに印象派展と呼ばれるようになったが、要は落選展である。別に拗ねているわけでも、開き直っているわけでもない。落選はしたものの、自分たちの作品を信じて愛していただけのことだ。それが、今の

有線のイヤホンのコードを伸ばす

「少し癖のついたイヤホンのコードをそろえて伸ばす」という行為は何故あんなに素敵なのだろうか。 僕は最近、もっぱら便利な無線のイヤホン(とごく稀に自宅でヘッドホン)しか使わなくなったので、有線のイヤホンを持ち歩いている人を見かけると新鮮味を感じる。 今日の帰り道も、歩きながらイヤホンのコードを揃えている人を見かけた。 長さ50㎝程の少し長めのイヤホンをぴちっと揃えてから、耳に装着するという一連の流れを見るのが好きだ。 あまり言うことを聞いてくれそうな、癖のなかなか取れな