#番外編 担当医のことが好きすぎる
闘病生活について書き始める前に、
主治医と担当医について話しておきたい。
私がお世話になった病院では、主治医と担当医の2人の先生がついてくれていた。
主治医は30代後半くらいの男性医師。
初めて会った時のことは正直あまり覚えていない。
告知直後で頭が真っ白だった。
兄が主治医に初めて会ったときのことをよく話してくる。
顔をみて話を聞いた瞬間、
ああこの先生なら大丈夫だ、絶対治る、治療の後の人生のことまでも考えてくれている。安心して任せられる。
と一瞬にして不安が吹き飛んだらしい。
患者や家族をそんなふうに思わせてくれる雰囲気がある。
実際、私も闘病中に治療に関して不安に感じることが少なかったのは、
この先生なら100%任せられるという絶大な信頼があったからだと思う。
担当医は私より5歳くらい年上の女性医師。
タイトルにも書いた通り、私はこの担当医のことが好きすぎる。
そして私の母も、夫も、担当医のことが好きすぎる。
まず美人。可愛い。めちゃくちゃ優しい。相談しやすい。ちょっと喋るだけで本当に賢いんだろうなと伝わってくる。点滴を1発で入れてくれる。骨髄検査がそんなに痛くない。治療についての質問は必ず納得いくまで説明してくれる。夜まで論文を探してくれたこともあった。
憧れてもいたし、頼っていた。
メンタルがやられてもう頑張れないと思ったことが何度もあったけど、
その度に1番支えてくれたのは担当医だった。
この先生と話すたびに、もっと生きたいと思った。
この2人の先生に、絶対に元気になった姿を見せたいと思っていた。
それが辛い治療を頑張れるモチベーションだった。
病棟の看護師さんたちやリハビリの先生も
闘病を振り返る上では欠かせない存在だけれど、
長くなるのでまた別の機会に話そうと思う。