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NIKI HOLOS ハーブと惑星の関係①〜メソポタミア文明〜

~As Above、So Below(天空で起こることは地上にも起こりうる) 〜

この言葉は、医学の源・錬金術の基本が刻まれたエメラルド・タブレットにある名言です。

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太古の昔から、人々は天空に輝く太陽や月、星々を眺め、熱い想いをもって永遠なるものを求めてきました。かつて天空で起こることは地上にも起こりうると言われ、先人たちは空を見上げ地上に起こる事を予測していたと言われます。紀元前より発生したこの考えは、人類が繁栄する為に、時には戦略に使われたり、豊穣のために使用されたりしてきました。

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エメラルド・タブレットとは、錬金術の最も重要な原理をエメラルドの板に彫り込んだ秘宝があるという、やや怪しい言い伝えです。

https://www.youtube.com/watch?v=0cKaST1Iv6I&feature=share

エジプトで発生し、中世に全盛期を迎えた錬金術という分野は、決して不真面目な分野でも詐欺まがいの分野でもありませんでした。

錬金術師の大部分は、まじめな研究によって、世界の根本原理を発見しようと努力していたのです。それは、現代の物理学者が統一理論を見つけようとしているのと、動機としては変わりません。そして、錬金術の研究からは、現代の化学や薬学が生まれました。

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人類がハーブやスパイスを利用していた最古の記録は、現在のイラクあたり、チグリス・ユーフラテス川のほとりで栄えたメソポタミア文明の粘土板です。

メソポタミアとは、現代のイラク付近を指します。「メソポタミア」とはギリシャ語で『川に挟まれた場所』という意味です。川とは、ティグリス川とユーフラテス川を指します。これらの川に挟まれた地域は、三日月帯の肥沃な土地が広がっており、この地域に文明が発生しました。

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メソポタミア文明の基礎となった人類最古の文明と言われる紀元前5000年前に起こった「シュメール文明」になります。BC3000~2000年頃、シュメール人がティグリス川およびユーフラテス川の間で都市国家を形成しました。

この「シュメール文明」は突如として消えた文明で多くの謎が残っていますが、「占星術」を用いて「星の運行」と自然・身体の繋がりを究明し、数学的知識に富み、灌漑農耕が行われ、今の私たちの生活に当たり前に使われている、1時間は60分・1分60秒等の60進法を築いた驚くほど高度な文明だったと言われています。

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メソポタミアでは、医療は天文と結びついて、大宇宙(自然)と小宇宙(人の体)には関係があると考えました。人間の身体を流れる血液を川に、体の熱を太陽に、呼吸を風にたとえました。治療には、季節の巡りを知る手がかりになる星々の動き、つまり占星術が重視されたのです。

また、ハーブと天体の関係性という点で言えるのが、昔の人々はハーブの栽培もそのシステムにのっとって行なっていたということ。例えば、種まきと植え付けは満月の間にし、収穫は夜間にすると効果が高まると強く信じられていたようです。

紀元前から17世紀までは医学と占星術は深く結びつき、医師は星座を読むことでその人に合った薬草を処方していました。