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6月の映画録

『ちょっと思い出しただけ』

シン・仮面ライダーを観て以来、俳優の池松壮亮さんが熱い(わたしの中で)。YouTubeで『池松壮亮』で検索した時に、本編をちょっとだけ見せてくれるネトフリのアレ(なんていうんだ?予告?)を観て、『え、しかも伊藤沙莉ちゃんがヒロインなの?絶対観たいじゃん。』と思って半年くらい経過してしまった。満を持して観てみたら、すごく面白かった。
恋愛映画がもともとあまり好きな方ではないけど、これはよかった。よくあるカップルの茶番がリアルな会話劇よいし、そのやり取りのギャグセンも高めでついクスッとしてしまった。
別の年の同じ日あたりの出来事?が未来→過去→未来になる構成になっててそれも面白かった。過去が分かってるほぼネタバレみたいな状態で観察する恋愛ってなんか不思議。(題名の『ちょっと思い出しただけ』もネタバレみたいなもんだし。)
登場人物たちがほんとにちょっと思い出してる過去の恋愛を、観てるわたしたちも一緒に思い出してるような感覚になる。
あと発見だったのが、こう、何かを考えているというか思い出している人の表情とかってなんだか魅力的に見えるなと思った。そういう大切にしたい過去の秘密の一つや二つはあっていいと思うし、それがその人の魅力の一部になっているのなら尚更それを否定するのは違うなって、そんなことを思ったりもした。
…てな具合で、あまり好きではないと言いつつ観たら感想がドバドバ溢れ出てしまうのが恋愛映画だったりする。人の恋愛見たり聞いたりするの楽しいもんね。

『地獄の花園』

バカリズム脚本の作品にはハズレがない!ずーっと面白いんだけど、わたしは少し泣いたりもした。王道の少年漫画的展開に弱い。観た人には伝わると思うけど最後は結局男かよ・・・ってオチもいいよね。笑
永野芽郁ちゃんを最強のOLとして起用するの解釈一致って感じ。他に候補の女優さんいたのかなぁ。インタビューしてみたい。
こちらの作品も、合間に挟まってくる何げない会話劇が妙にリアルなのがよかった。これはバカリズム脚本の好きなところ。ブラッシュアップライフでも殺意の道程でもそうだった。バカリズムは一回OLだったり女だったりしたことがあるんじゃないかな?って思うくらい、女同士の会話の解像度が高く感じる。男同士の会話はよくわからないけど、やっぱりそっちもリアルなのかな。いずれにしても、日常の何気ない会話のおかしさをしっかりおかしいと捉えていじりまくるその着眼点、ほしい。芸人さんはやっぱりすごい。尊敬してしまう。もっとバカリズム脚本の映画やドラマが増えていってほしいと願う今日この頃。

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