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DeGrazia Gallery in the Sun

アリゾナ州ツーソンにはたくさんの観光スポットがあります。有名なのは、航空博物館ピマ エアー & スペース ミュージアム(Pima Air & Space Museum)や広大な土地にあるアリゾナ・ソノラ砂漠博物館(Arizona-Sonora Desert Museum)。

ワシやハヤブサなどの猛禽類が頭上を飛び交うショー、そして豚のような姿をしているけど豚とは違うヘソイノシシ(Peccary)が観れるアリゾナ・ソノラ砂漠博物館はツーソン市にある博物館でも一番人気です。


確かにアリゾナ・ソノラ砂漠博物館は砂漠に生息している動物や植物そして歴史も学ぶことができて見所が満載ですが、私がもっと楽しんだ場所はDeGrazia Gallery in the Sunというギャラリー。

ただ滞在していた場所の近くというだけで、全然期待しないで行ったのが功を奏したのかわかりませんが、素晴らしい絵の数々に驚かれされました。


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DeGrazia Gallery in the Sun(デグラジアギャラリー)は、Ettore DeGrazia(エトーレデグラジア 1909年~1982年)によって、1950年代に東京ドームより少し小さい広さの10エーカーの土地に、設計と建設された建物と彼のアートの数々が見られます。


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彼の作品が展示してあるギャラリー、教会、彼が住んでいた家、中庭、などが入場料8ドルでゆっくりと見て回ることができます。


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ギャラリーは小さめですが、それでもたくさん彼の素晴らしい作品が並べられています。


その中でも私のお気に入りはこちら。

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気に入ったので写真を撮ろうと思いスマホの画面を見てびっくり。

元々の絵はぼやけた仕上がりになっているのですが、カメラを通して見ると少しはっきりと見えるんです。

自分の目がおかしいのかと思って、一緒に行った20歳の姪に確かめて見てもらうと、やはり彼女も写真で見た方がはっきりしているとのことでした。

とても不思議…


こちらは女子用トイレ

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トイレの壁の描かれている絵も可愛い。


2006年には、現在DeGraziaの作品の博物館が10エーカーの土地とともに国家歴史登録財に登録されました。

デグラジアの作品は、カラフルに描かれる南西部のネイティブアメリカンの子供たちの作品が有名です。

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今まで彼の作品は見たことがありませんが、このギャラリーで彼の作品を見た時どこか懐かしさを感じさせられ、何故か、いわさき ちひろさんの作品を思い出しました。


なんかホッとするというか、ほのぼのと温かい気持ちにさせる作画なんだと思います。

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この場所には小さい教会もあり、地元の人たちの結婚式会場としても使われて来ました。


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しかし2017年に祭壇に残されていたキャンドルの炎が原因で火災が発生。火事の時、礼拝堂の中にはデグラジア展示のされた絵はありませんでしたが、壁、壁画、屋根が損傷したとの事です。

訪れた時にはすでに修復済みでした。

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教会の中に入ると、なんとも言えない強いパワーを感じられる教会。たくさんの人が辛い時や嬉しい時に訪れたんだろうと感じました。


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天井は空いているので、真っ青なアリゾナの空を眺めることができ、デグラジアの建築家、芸術家としての才能を改めて気づかされる場所でもあります。


デグラジアの住んでいた家のパティオ

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キッチン

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たくさんのサボテンのある中庭だけではなく庭も素晴らしく、次に来る機会があれば軽食や本などを持って行って一日中過ごしたい場所です。







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