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職場で「ほめる方法」

今回は、自分が職場でやっていて
「これは意外とよかったんじゃないか?」と
思っているほめ方について。
内容ではなく、方法?テクニック?みたいなものです。
と書くと眉を顰める方もいるかもしれませんが、
まあちょっと読んでみるか、と思っていただけた方には
何かのヒントになって、職場の雰囲気がよくなることに
つなげていただけたらうれしいです。

昨今、諸事情により
特に若い人をほめるのは難しいのですが
同じく昨今の事情により
若手の側は、ほめられ慣れている人も多いので
少なくとも直属の部下や直接の後輩は
適切に、上手にほめたいところです。
できれば、単に事実を評価するだけでなく
関係性がよくなるような効果的なほめ方をしたいなという
思惑もあったりなかったり。

間接ぼめ

もちろん、嘘や比較・贔屓といった
歪みのあるほめ方は絶対ダメです。
その上で、少しひねったやり方として
「間接ぼめ」があります。
例えば
「A課長があなたをほめてたよ」とBさんがCさんに言う
というものです。

事実関係からだけ言えば、
A課長がCさんをほめた
であって、Bさんは無関係です。
でも、これを聞いたCさんは
ほめてくれたA課長に対するのと同じくらいよい印象を
Bさんに対しても持つのだそうです。
さらに、CさんのA課長に対する印象は
直接ほめられたときよりアップするといいます。

三方よし、です。

ここで目指すべきはBさんです。
Bさんがいなければ間接ぼめは成り立ちませんが、
その分、一番おいしい思いをしています。
自分がCさんをほめたのではないけど、
Cさんにいい印象を持ってもらえる。
さらに、人にグッドニュースを伝えること自体も気持ちいい。

もちろん、Bさんはただで儲けたわけではありません。
A課長の言葉を聞いて、覚えておいて、Cさんに伝える
という行動を自らとっています。
また、
人が他人をほめる機会に居合わせるタイミングのよさ
そういう話ができる関係性を上司なり同僚なりと築けていること
も必要です。

ですから、人が誰かをほめているのに出くわしたら
え、自分はほめてくれないの?と思うより
間接ぼめのチャンス来た!と思ってストックするのがお薦めです。

誘導間接ぼめ

そういうチャンスがなかなかない、という時は
応用編として、
ほめさせて伝える
というのもあります。

まず、A課長の前で(Cさんがいない時に)
Cさんのことをほめます。
A課長が同意して
「そうだね、Cさん最近頑張ってるよね」
と言ったとします。
はい、いただきました!
あとは、Cさんに対して
「A課長が、Cさんは最近頑張ってるってほめてたよ」
と言うだけです。

誘導してますね。
わざわざCさんのためにそこまでする?

でもこれ、Bさん役のあなたにも、お得ポイントがあります。
課長は、Cさんをほめると同時に
「Bさん(あなたです)、同僚のことをよく見てるんだな。
周囲に目配りができてるし、人を評価する力もある」
と感じるのです。
もちろん、本当に同僚を見ている必要はありますが
(見ていないのに適当に言ったらそのうちバレます)
一粒で何度もおいしい方法です。

迂回ぼめ

また、特にあなたが部下持ちの立場なら
別の方法でタイミングをつくることもできます。
Bさんではなく、A課長の役をするのです。
つまり、別の人の前で、人をほめる
もちろん、BさんからCさんに伝わることを期待している訳です。

この場合、
Cさんに伝えてくれそうなBさんを選ぶ(笑
ことのほかに、
Bさんが気分を害さないように言い方を工夫する
ことも重要です。
ちなみに、A課長、Bさん、Cさんが同じチームなら
これは、チームの雰囲気をよくすることにも役立ちます。
A課長はチームメンバーをほめる上司だ
ということになるからです。

あざといですね・・・

でも、嘘をついたり諍いを生むようなものでない限り
ほめるというのは、好循環をつくりだす
すてきなコミュニケーションです。
だから、ちょっとくらいあざとくてもいいかなと思うのです。