睡眠は質だけでなく量にも注目。こども、成人、高齢者それぞれに推奨の睡眠時間を明記 〜健康づくりのための睡眠ガイド
12月21日開催の「第3回健康づくりのための睡眠指針の改訂に関する検討会」を傍聴しました。
新しい睡眠ガイドの大きな特徴は、今まで言われていた「睡眠の質」だけでなく、「睡眠の量」にもフォーカスしているところです。
ライフステージごと(成人、こども、高齢者)に睡眠に 関する推奨事項は下記になります。それぞれに個人差があるとはしていますが、具体的な睡眠時間が記載されています。
全体の構成がわかりやすいので目次も置いときます。
●「女性の健康と良質な睡眠について」はもとの「妊娠・子育てと睡眠健康について」に
以降は、今回の検討会の具体的な経過を報告します。
検討会自体は、とてもなごやかな会でした(笑)
前回からの構成員の指摘から、構成が少し変更になったり、文言をわかりやすく改めたりはありましたが、内容は大きく変わらない案が提示され、ほぼOK、座長一任となりました。
今回の提示案で「4.睡眠に関する参考情報」の1つで、 前回は「妊娠・子育てと睡眠健康について(案) 」というタイトルでしたが、今回は「女性の健康と良質な睡眠について(案) 」に変更されていました。
構成員から
「内容自体をわりかりやすく表現するためのあえての変更と理解しました」
「研究班では内容は男性にも重要なので、あえて女性ということばを外したものをにしました。テーマの色が女性なのでピンクというのも…」
と変更に対して、やんわりとした意見がありましたが、反対するというほどの発言ではなく。
というところで、事務局から突然に「もとに戻します」という異例の展開。座長も了解し、もとに戻って、色もピンクではなくなるかも、です。子育ての男女の役割といったところは、きちんと意識して考えてつくるべきという事務局の判断だったようです。
●睡眠ガイドの対象は一般ではなく「専門職やかかわる関係者」
そして、大きな変更点としては、睡眠指針が睡眠ガイドというネーミングになったことでしょうか。そう、身体活動の指針がガイドになったのと、同様の方向性からですね。
実際にガイドを読むと、表現ひとつひとつもていねいに考えて書かれているように感じます。とても参考になるのでご一読をおすすめします。どうしてもきちんと説明しなくてはというところもあってか、文字は多いですが、専門職向けなので。
とガイドの対象者を明確にしています。
座長は、ここに「教育関係者」を入れたいと力説していましたが、文科省との関係からか、事務局からははっきりとした返答がなく、なんとなくもやもやっとして終わりました…。
具体的なアクションプランは「健康日本21(三次)推進専門委員会」に託されたようで、この検討会は今回で終了となりました。
以上ご報告まで。
ちなみに検討会1回目、2回目のレポートはコチラ↓
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