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たのしいこと、つくること

この前、姪たちの誕生日で初めてケーキを作ってみた。
とは言っても、スポンジケーキを作る時間と材料はなく、ホットケーキミックスでパウンドケーキを作り、それをデコレーション。

本格的でなくて申し訳ない、、、と思いつつ、ちょこっとクリームの味をこだわってみたり、パウンドケーキの配合も変えてみたり、いろいろ考えて作るのは楽しい。


一人暮らしをしていると、誰かのためにご飯を作ることはほぼない。
自分の体への栄養のため。身にはなるけど、心まで潤わないことが多いのは、自分のためのご飯は、食べれたらそれでいいや〜、と手間をかけないことばかりだから。

ほんのいっときだけ、SNSに載せるのが楽しくて盛り付けをこだわったりもしていたけれど、基本味付けはこだわることもなく、食べられればいいや〜という味。見ていてうきうきはするけれど、食べても特に気持ちは湧かない。


自分に何か「特別」を与えるのが苦手。


だから人に作るのはすごく楽しい。
人に作る、とにかく手を動かして、何かをつくるのが楽しいみたいだ。

デコレーションをする用にフレッシュなフルーツを買う勇気が私のお財布には無く、フルーツ缶を買うことにした。
いつもより大きめのスーパーだからか、フルーツ缶も種類が豊富。
あれこれ手に取るのはなんだか申し訳ないので、パッケージをじっくり見ながら想像する。

姪たちをイメージして、今日も暑いからサッパリめのフルーツミックスでカラフルに。量が多すぎると甘ったるいから、使い切れる小さめの缶を買うことにした。


パウンドケーキを焼いて、覚ましている間に食事の準備。
(この後、結局ガストに行きたいというリクエストがあり、料理は明日に持ち越し。)
冷めた頃には、だんだんと暗くなってきて、自然光で写真を撮っておきたい、と思い、急いでデコレーションに取り掛かる。

ヨーグルトと植物性クリームの爽やかな味を纏わせて、フルーツミックスは同じ大きさにカット。上にちゅるんとしたフルーツたちをトッピングして、さらにカラースプレーをパラパラ落とし、レトロな「家で作った」ケーキ出来上がり。



喜んでくれたことも嬉しいけれど、何より作れたことが私は嬉しい。


自分の頭の中を目の前に出現させることが、私にはストレス発散になるみたいで、それは料理だけじゃなくて、服作り、編み物だって同じ。
不器用なりに、じっくり、でも、自由にのびのびと自分の手は止めないで、つくる。
頭の中は次に作りたいものでいっぱいで、溢れてしまう前に全部形にしたくて、くたびれしまうこともあるけれど、
やっぱりつくることは、たのしくて
たのしいことは、つくること。

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