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猫の手も借りてしまった。

ゆっくり眠れなかった1週間。

私にとってはよくあることだけれど、慣れる事はないし、毎回どっと疲れが溜まりっぱなしになる。


疲れているなら眠れそう、と思われるけれど、疲れすぎると眠る体力もないので、なかなかぐっすりは眠れない。


二度寝、お昼寝も苦手。
それでも今回は、体調を崩すわけにはいかない、と、とりあえずテレビの前にゴロンと横になる。

YouTubeを見ながらごろごろしていると、急に気持ちが悪くなり、テレビを消して、ただただ目を瞑った。


エアコンのすーすーする音と、冷蔵庫やテレビの小さな機械音が聞こえてくる。
やりたいことはたくさんあるのになあ、身体だけが動かない。
身体だけが動かない、と思ってはいるけれど、多分心も疲れているんだと思う。だから、眠れない。


目を開けたり、閉じたり。
右を向いたり、左を向いたり。

ころころしていたら、ぐっすり寝ていた猫が起きてきて、近づいてきたと思ったら、腕をぺろぺろ舐め始めた。
この子はいつもそう、弱っている時は近くで優しくしてくれる。

しばらく毛繕いをしてくれると、少しだけ私に触れるくらいの位置でゴロンと横になった。
尻尾でゆらゆら私を撫でながら、まあ元気だしな、みたいな雰囲気を醸し出している。猫にまで心配されるくらい、弱っていたんだなあ、と気づく。


気づいたら少しだけ、でもぐっすり眠っていたみたいで、体が少し軽くなっていた。
猫は自分の部屋でぐっすり寝ている。寝かしつけだけしてくれたようだ。

まだ20時だけど、寝てしまおう。
今ならぐっすり眠れそう。


自分で気付けないことも気づいてくれる。
そんな存在がいることがありがたい。

猫の手も借りてしまった、休みの午後。
なんとか明日からも頑張っていけそうだ。


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