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思い出ラミネート

先日、友人に会いに、東京へ日帰り旅行に行ってきた。

スマホのアルバムを見てみると、一昨年の秋以来、1年半ぶりに行くようで、前の日からわくわくが止まらず、一睡もできないまま、朝になってしまった。
小学生の頃から、この「遠足前症候群」が治らないまま大人になってしまったので、最近はわくわくに体力が追いつかない。乗り物酔いするかな、と心配になりながらも、朝一で空港に向かう。


平日だったので、そんなに乗る人はいないだろうと思っていたけれど、空港に来ると、意外と集まる東京行きの人たち。
知り合いがいるわけでもないのに、みんな「秋田発の東京行き」の大きな乗り物に乗るのか、と思ったら、同じクラスで修学旅行に行くような、そんなわくわくも乗り込んできた。

気持ちが昂ったまま飛行機に乗り込み、鳥海山を見て、富士山を見て、あっという間に東京へ着いた。



数年前、本を読んでから行きたかった、念願の「ひみつ堂」

日暮里駅で、1年ぶりに友人と再会。
友人のお子も一緒に来てくれて、睡眠不足も一気に吹き飛ぶくらいかわいい。
「ひみつ堂」での待ち時間も、お子ときゃっきゃっと戯れ、すんなり待ち時間少なく入ることができた。


ひみつ堂、日暮里繊維街、お昼ご飯を食べて浅草観光、蔵前で雑貨屋巡り。

たくさん歩いて、話して、癒されて、「幸せだ〜」と何回も言いたくなるほど、大満足な1日。

東京から秋田まで熟睡し、帰宅してからもぐっすり眠れた。


帰ってきてから、何回写真を見返しているだろうか。
あまり写真は撮らない人間だったけれど、最近はよく撮るようにしている。

思い出を振り返るのが苦手だった、10代から20代中盤。
あまり写真を撮らずに過ぎてしまったので、一度忘れてしまった思い出を、取り戻すのが難しい。
嫌な思い出もあるだろうから、忘れたままでいいか、と思っていたけれど、その思い出すら、最近はなんだか欲しくなってしまう、欲張りなラストイヤー。


嫌なことも、楽しかったことも、そのまま残っていくのが、今は良い。
その時入った、気になる埃みたいなモヤモヤすることも、一緒にそのまま保管しておく、思い出ラミネート。

流石にいつかは劣化してしまうけど、しばらくはその埃も愛でながら、過ごしていくのも良いんじゃない?


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