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告白


お久しぶりです。お疲れ様です。よしもと新喜劇のもりすけと申します。


写真はロッキー山脈で格好つける僕です。
このブログを始めて、

「カナダ横断凄いな!」とか「勇気あるな!」とか言っていただけるんですけど、、

言っておかないといけない事がありまして、、


まぁ、カナダに行く前僕は友達と

僕:わしカナダ横断する!
友:お前凄いな!怖くないんか!?
僕:怖くないよ。頭バグっとるんやろね(笑) 正直ワクワクしかない。

この様なやり取りが友達と漢もりすけの間でありました。
そして僕はカナダの西の方にあるバンクーバー行きの航空チケットを買い、帰りのチケットも買うことに。
〝まぁ3ヵ月あったら横断出来るっしょ!〟
という何の根拠もない計算のもと
3ヵ月後にカナダの東の方にあるケベックから日本に向かう帰りのチケットも買いました。

そして僕は横断する為には何をしたら良いかなどをカナダに着いてからネットで調べ始めました。

まずカナダは熊が出るとのことで熊対策を調べると
『テントの中に食料を入れてたら匂いで寄ってくるから
食料はテントから100メートル以上離して、そこにある木にロープをかけて、食料を地上から6メートル吊るし上げておく』
というものでした。
そこまでしないといけないのか!と
対策と共に熊の恐ろしさを十分に理解出来る素敵な内容となっておりました。

他にもカナダを横断した人のブログを読むと、朝、テントから出ると目の前に熊がいた、とかマリファナでキマった少年達にナイフを突き付けられたとか、
横断してたら僕の身にも降り注ぐかもしれない〝脅威〟があることを知りました。


それからは僕は
「カナダを自転車で横断する為に何をしたら良いのか?」を調べるのではなく、

まず

「帰りのチケットをケベックから現在地のバンクーバーに変更する方法」


「帰りを〝3ヵ月後〟ではなく、〝今すぐ〟に変更する方法」

を調べるようになりました。



調べたらそれをする為には追加料金がかかる。
さらに「3ヵ月でカナダ横断する!」と豪語して出てきたのに何もせんと5日で帰ってくる。
絶対馬鹿にされる。。ヘタしたら信頼も無くなる。。


僕は考えました。

〝勇気を出してカナダ横断に向かうのか?〟

それとも

〝馬鹿にされて信頼を失ってでも日本に帰るのか?〟

どうしたらいい...

そして漢もりすけが出した答えは





〝もう分からない...〟


でした。



〝友達に幻滅されるのはイヤやけど...〟



〝横断するとか怖すぎる...〟




〝そもそもなんで横断しないといけないの...?〟





〝ヒドイよ...〟





〝お願い。誰か助けて...〟


でした。
さすがに勝手に自分からカナダに来といて「ひどい。お願い誰か助けて」は自分でも驚きました。
心は完全に折れてました。
正直言うと僕は学生時代英語のテストで30点以上取った事なくて、カナダ行きが決まっても1秒も英語を勉強しなかったので、カナダに向かってる飛行機の中でCAさんに話しかけられた時にまっったく分からず、「あれ?ヤバいぞ...」と思い、その時点で心は4割折れてました。

ーーー

余談ですが日本人のCAさんに「お飲み物何にされますか?」と聞かれて「あ、結構です」と言うと、りんごジュースを出された時は目の前が真っ暗になりました。英語も日本語も通じない。。
〝故郷が無くなった〟と思いました。

ーーー

心が折れてからの漢もりすけですが、恐怖に打ち負けながら1週間カナダのユースホステルで引きこもり、
恐怖と絶望で漢もりすけ、毎日枕を濡らしてました。


でもある時
「このままじゃダメだ!逃げてばかりいたら僕らしくない!

事もないかな...」

と思い、

僕は僕らしい決断するのです。

〝自転車でカナダ横断〟

を諦めて、

〝高速バスでカナダ横断〟

に。

〝まぁ横断した事に変わりはないやろ〟

です。

てことでさっそく♪(←てことでさっそくやあらへん)
日本人がやってる旅行会社に行ってバス会社を調べてもらうと(←こーゆーところも情けない)
「グレイハウンド」という会社が出してる券があって。これが60日間高速バス乗り放題で6万円とのこと。

僕には自転車で横断する為に朝も夜も働いて貯めた貯金が120万円あって、そして高速バス乗り放題の券が6万円

「え?やっす」言いながらサクッと購入。
金に物を言わせた旅行の幕開けでした。

そしてそのグレイハウンドというバス会社はカナダだけじゃなく、アメリカも走りまくってるらしく、とりあえず僕はバンクーバーから南に行ったアメリカはシアトルに向かうことにしました。
イチロー選手を見に。

そこからです!!!
『イチロー選手を見る為に英語の分からないもりすけがシアトルのダフ屋相手に値切りまくる!』


とかまぁそんな話もなく、バスの券を買ったところで一緒に野球のチケットも取ってもらい、ライト側、前から10列目というなかなか良い場所で、イチロー選手を見れる。
というカナダを自転車でアホみたいに走ってたら出来なかった経験をする事が出来たのです。アホみたいって言っちゃた。


まぁそんな感じでバスでフラフラしてたらある時ふと思ったのです。


え?おもしろくない...


そりゃそうですよね。
カナダを自転車で横断する!言うて日本出たヤツが
バスでフラフラ観光地を巡る。。

んー、いやまぁいろいろあったんですけどね。
ラスベガスを歩いてたら急に横に車が停まって、
「アーユージャパニーズ?」
言われて
「イエス」
言うたら
「ゲットオン!(乗れ!)」
言われてそのままその人の家に泊まりに行ったりとか。
本当にこの3ターンだけでした。


そーゆーのは楽しかったのですが、僕はもっとこうヒリヒリしたかったので、
その後カナダに戻りまして、「まぁ死なんかったらえっかー」くらいの感じで自転車横断を始めるのでした。

まぁ計画性も勇気も無く最初から横断を始める事が出来た訳ではないというお話でした。
人生も一緒やと思うんです。

だって、







ねぇ。

一緒ですよね。人生も。


感謝。






まぁ

おわりです。

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