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社会人になる前に知っておきたかった2つのこと

春になり、初々しいスーツ姿の若者たちを見かけるようになると、自分の新卒時代を思い出す。

私が社会人として働く前に知っておきたかったこと、働いてみて気づいたことを、自戒の意味も込めてここに記そうと思う。


①完璧主義は今すぐやめる

完璧主義というのは、現状をより良くしたいという向上心の表れでもあるので、そういう意味では素晴らしいことだと思う。

「なんでもいいや」「適当に済ませよう」と投げやりになってしまうよりはずっと良い。

けれど、何でもやりすぎは良くない。

何をするにしても、ある程度のところで「ここまでできたら良しとしよう」と線引きをしなければ、いつまでたっても終わることはない。

なぜなら「完璧」は不可能なことであるから。
「完璧にするのは無理だな」とまず気づくことが大事。

それにもかかわらず、完璧さにこだわって自分の仕事にいつまでも満足できない状況だと、当然ストレスは溜まる一方だ。
自分で自分を追い詰めているに等しい。

さらに悪いことに、「完璧に」「ミスをしないように」と自分に言い聞かせ続けていると、次第に他人の些細なミスも許せなくなる。

自分に優しくできない人間が、他人に優しくできるわけがないのだ。


だから今、私は自分にも他人にも優しくなるために、完璧主義をやめている最中である。

私は物心のついたときから「何でも人より秀でていたい」と思うタイプだったので、その性格を直すのはなかなか一筋縄では行かない。

けれどこれを意識するようになったことで、だいぶ生きやすくなったように感じる。


加えて、ミスを恐れすぎるのも良くない。
もちろんミスをしないに越したことはないけれど、「どうリカバリーするか」「どうしたらミスを防げるか」を考えるのも大切なことだ。

それに、普段から愛嬌たっぷりに人と接し、困っている人には手を差し伸べていると、自分がピンチの時には誰かがきっと助けてくれる。

ミスをしないことよりも、こうやって周りの人たちと助け合うことの方がより大切なことのように思う。

ただ、何でもかんでも安請け合いしすぎると、その善意につけ込んでくる人もいるので、その見極めは必要。

②仕事をしている時の自分が全てだと思い込まない

これは私の入社初日の話である。

先輩に指導してもらいながら窓口対応をしていたところ、手際の悪さに腹を立てたお客さんに、「お前は窓口に向いていないから今すぐ辞めてしまえ!」と怒鳴られてしまった。

ただでさえ、慣れない環境下で精神的に不安定だったところ、追い打ちをかけるように叱られたことで相当落ち込んだ。
その後しばらくトイレにこもって泣き、入社初日にしてもう辞めたいと思った。

けれど今思い返してみると、「入社初日なんだから手際が悪くて当たり前」と開き直ることができるし、「あのお客さんはたまたま虫の居所が悪くて八つ当たりしただけかもね」と相手の気持ちを推し量る余裕さえある。


入社初日の私のように、仕事でミスをしたり、誰かに叱られたりした時、ネガティブな気持ちをしばらく引きずってしまうことがあるだろう。

そんな時、「自分はどうしてこんなにダメなんだろう…」と、まるで職場での評価が自分の価値だと思い込んでしまうことがある。

けれど、仕事でミスをして誰かに叱られたからといって、自分自身が否定されるわけでは決してない。

仕事をしている時の自分が全てではないのだ。
当たり前のことだけれど、意識していないと忘れてしまう時がある。

仕事の時の自分は一旦置いて、「手先が器用」「趣味が多彩」「料理が得意」などの、普段の生活の自分を大切にしてほしい。

私は人に自慢できるような特技は持っていないけれど、漫画や音楽など、日々好きなものに囲まれながら楽しく生活できている。
だから、仕事で少々嫌なことがあってもそこまで気にしなくていいや、と気楽に考えるようにしている。





このnoteをここまで読んでくださっている方のなかにも、仕事でつい頑張りすぎてしまう人がいるかもしれない。

そんな時、人から「頑張りすぎないほうがいいよ」と言われても、それは自分自身が一番良く分かっているだろうし、状況によっては頑張らざるを得ない時もあるかもしれない。

けれど、これだけはお伝えしておきたい。

先にも述べたが、仕事を頑張る自分が「自分の全て」だと勘違いしないこと。
家に帰って好きなことに没頭したり、生き生きと趣味を楽しんだりしている自分こそが「本来の自分」だと忘れないようにしたい。

仕事以外の自分を充実させて、上手く気持ちを切り替えられるようになれば、「本来の自分」を取り戻すことができるだろう。

そして最後に大事なことをもう一つ。

大抵のことはどうにかなるので落ち込みすぎない、自分を追い詰めすぎないこと。
そして大抵のことは時間が解決してくれる。


よし、明日からもほどほどに頑張るぞ〜

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