レビー小体型認知症

レビー小体型認知症

異常なたんぱく質が脳の神経細胞内に蓄積し、主に脳幹に現れるとパーキンソン病になり、さらに大脳皮質にまで広がるとレビー小体型認知症になるといわれていますが、原因は十分にわかっていません。

認知症の約1割を占めています。


特徴

認知症に加えて、具体性のある幻視。
頭がはっきりしている状態とボーっとしている状態が入れ替わり起こることが1日の中や日によってみられる。
手の震え、手足や筋肉のこわばり、動きの鈍さ、小刻み歩行、無表情などのパーキンソン症状があらわれる。
自律神経の障害による起立性低血圧。それに伴い転倒しやすくなる。
抗精神病薬に対する感受性が高くなり、効きすぎがちになる。
レム睡眠行動障害という夜間睡眠時に寝ぼけのような異常行動や興奮状態がみられる。


精神症状

・幻覚、幻視
・体験化した妄想
・幻覚、妄想に基づく不安、焦燥、興奮、異常行動
・意欲低下


神経症状

・パーキンソン症状(固縮、振戦、小刻み歩行など)


その他の症状

・繰り返す転倒、失神、抗精神病薬に対する感受性亢進


ケアのポイント

転倒の予防。注意力が散漫だったり、集中力がなく、混乱がひどいときには見守り。はっきりとしている時には積極的にレクリエーションなどに参加してもらう。



他の認知症と違い、パーキンソン症状と幻視を伴うのが特徴のため覚えておきましょう。

次回は前頭側頭型認知症となります。

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