上海入境と隔離について(2020年11月時点)

こんにちは、momemoです。9月の末に上海に戻ったnote初心者の駐在員です。もともと、上海への入境や隔離に始まる駐在生活を発信したくてnoteを始めました。

記事作成後、ついついダッシュボードを見てしまうのですが、ここ最近上海への入境当日についてと隔離生活についての記事の閲覧数が急に伸び始めました。これは中国に戻ろうとしている人がみてくださっているのかな?と手ごたえを感じる一方で、実はここ1ヵ月くらいで中国側の受け入れ態勢が変わったり、日本の外国との往来緩和の方向とこちらの方向は違っていたりすることに気づくことが多くて、アップデートが必要かなと思い今回の記事を書いています。わたしが友人・知人から収集した情報の詰め合わせなので、公的機関や航空会社、空港職員等の指示と異なる場合はそちらに従って頂くしかないのですが、参考程度に読んでいただければと思います。

PCR検査と抗体検査の必須化

わたしが渡航した当時もPCR検査は必須化されていたので、こちらで紹介したのですが、当時と随分要求内容が変わりました。現在の要求内容は、「搭乗日から起算して2日以内のPCR検査、抗体検査の受診と陰性証明書の持参」です。9月時点では「搭乗日から起算し3日以内に発行された陰性証明書の持参」が条件で、検体採取日はいつでもよかった(わたしも土日を挟んだので、検体採取日は5日くらい前だったと記憶しています)けれど、そうはいかなくなりました。中国では新型コロナの国内症例は本当に少ないのですが、海外からの輸入症例がかなりの件数あり、10月末頃は国全体で1日に30人程度の感染者増が報告されていました。検体採取日を渡航直前にし、確実に陰性とわかっている者のみの入境としたいのだと思います。渡航する方は、渡航日が決まったらすぐに自身の渡航日に有効な証明書を得るためにはいつ受診が必要かを指定病院に相談してください。なお、PCRと抗体検査は同じ病院で受診が必要で、陰性証明書は2つの検査合わせて1枚の発行だそうです。予約がいっぱいという話もよく聞きますので、とにかくお早めに!
しかし個人的には、この方法だと日本で一度感染し完治した人は一切入境できなくなる点が気になります。今や普通に生活しても感染するウィルスで、例えば春先などの感染の場合とっくに完治しているはずですが、抗体は保持していることになるので入境できないですよね…。無症状やただの風邪やインフルだと思っていて感染・完治した人などが今回困ることになるのではとちょっと気になっています。

陽性者の濃厚接触者に該当すると「巻き添え隔離」

上記のとおり、海外からの輸入症例がかなり報告されていて、渡航の飛行機で当該陽性者の周囲に座っていた人(入境時のアプリへの入力内容と航空会社のデータより特定されます)は、隔離先ホテルへ市の職員がやってきて、別の濃厚接触者専用ホテルへ移されます。そもそも上海のホテルは「隔離ガチャ」と言われるほど当たり外れがひどいのですが(この言葉最近知ってちょっと笑いました)、濃厚接触者専用ホテルはその中でも最低クラス。一泊300元でTHE中華の弁当つき、デリバリー等禁止のところが多いそうで、出所した人は疲れ切っていました。ホテルや濃厚接触者に該当するかはもはや運なので、何が来ても少しでも心穏やかに過ごせるように、どうぞ準備を万全にされてください…!

「ビジネス渡航客の隔離免除」に向けた動きについて

10月21日、日中両政府がビジネス渡航客の隔離免除に向けた方針協議を行っている旨が報道され、まもなく実施されるかと思われましたが、11月12日時点で中国において当施策は実施されておらず、海外からの渡航者は全員、施設または条件を満たせば一部自宅での隔離が必要となります。上述のPCRと抗体検査の必須化についてもそうですが、こういった施策の変更は通知されて1週間程度での施行となる場合が多く、都度公式に発表される内容に基づいて対応する必要があります。残念ながら現状では14日間の隔離政策がとられているので、引き続き遵守する他ないという状況です。
また、先日上海市で約半年ぶりとなる国内症例の感染者が1名報告されました。当該感染者については、氏名、居住地、仕事の内容が公表された上、濃厚接触者の他、その濃厚接触者が濃厚接触した者計206名が検査及び集中隔離を受けることになり、封じ込めの施策が日本より強力に進められています。この状況を見る限り、入境者の隔離免除はまだ遠いのではないかなぁと個人的には思います。

以上がわたしの感じるここ1ヵ月の変化と今入境される方に留意いただきたい点です。中国へお越しの皆様は、どうぞお身体お気をつけて、中国の空港でのPCR検査の激痛への心構えを十分にして、渡航ください!

PCRの激痛についてはこちらの記事を参照ください(笑)


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