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小声の日記(02/12〜02/18)

02/12
スターバックスのカフェモカが好きで家でそれっぽいのが作れないかと思い、初めて作ってみた。ら、なんかそれっぽいけど違っていた。惜しい感じがする。これなら自分の理想のカフェモカが作れるかもしれない、と気持ちが昂った。

02/13
豆の注文数が今までで一番多い状態になっている。どひゃー、という感嘆しか出てこない。とにかくうれしい。心のなかでは両手に旗を持ちながら小躍りしている。
仕事の合間で皮膚科へ。順調に治ってきているとのこと。まだ炎症は見られるが、一部ピンク色のうすい皮膚をまとうようになっていて、身体が回復している、再生していく過程を見ながら、ちゃんと生きてるな、という気分になった。

02/14
「夜明けのすべて」を見に行った。自分のままならなさを抱えながら生きていくさまを、とても良い意味で淡々と描き出すいい映画だった。このままでいいし、このままといいながら毎日微妙に変化しているのだよなと安心した。好きになれない自身の特徴を、他者が「あっ、そう。」と気に留めない態度で返してきたとき、それだけで救われることもある。

履き慣れない靴で長時間歩いたので靴擦れやら膝を痛めたりして帰る頃には足を引きずっていた。

02/15
朝から頭痛。目の裏が痛い。
「夜明けのすべて」がたいへんおもしろかったので、インタビュー記事を読み漁っている。見た映画の出演者や監督のインタビューを見た後すぐに読むようなことは初めてかもしれない。自分の受け取ったものが正しいかどうか、ということではなくて、ただ純粋に、映画に込められた想いを読んでみたかった。 記事を読んでいると、周囲の眼差しがポイントのように感じていて、2人を取り巻く人たちが、干渉するのではなくてただ見守っているところが、この作品にあたたかさを感じる所以なのかもしれないなと思った。

夕方に時間ができたのでようやく整形外科に行く。日記を読み返すと、前に行こうとしていたのは1/17だった。ほぼ一ヶ月経っているじゃないか。つい最近のことだと思っていたのに。20歳を超えてから時間の流れが早くなった気がして、30歳を超えたらそれがさらに加速している。40歳を過ぎたらどうなるのだろう。 あいにくの雨だったが、最近買ったMOONSTARのMARKE MODIを初めて履いて出かけられるので嬉しかった。雨の日に出るのが楽しみになれるのは大変いいこと。
診察を受け、膝の骨には異常がなくて、歩きすぎたときに靭帯にダメージがいっているのかも、ということで湿布と塗り薬を処方される。レントゲンを取るときに看護師さんに「それ長靴ですか?かっこいいですね!」と言われて驚き、とっさになにも返せず「ははは」と言ってしまった。「ははは」ってなんだ。

夜、久しぶりの読書の日記。開いたら、続きの初っ端から三宅唱監督のインタビューに言及した日記からで、待ってましたと言わんばかりの、狙っていたかのような展開に驚いた。

焙煎日が近づいてきたので改めてストーリーを投稿する。さすがにこれは適当過ぎるんじゃないか、と後になって後悔するような文章を書いてしまった。消そうか悩んだけれど、このだめだと思うところも含めて自身の商いなのだと思い、勇気を出して消さないという選択をした。

02/16
そこそこの火傷をしたこと、映画をみたことがあったからか、身体の傷が回復するのは元に戻るようにつくられているからなのだけど、心って変化し続けるものだから、回復する(=もとに戻る)というのはありえないんじゃないか?ということをぼやっと考えていた。心に負った傷を回復させることはできなくて、できないけど、傷を負った状態から良いとされる方向へ変化することはできるから、それをやってみたいよね、という具合。

豆が売り切れた。売り切れたというか、1日でできる限界数に達したから締め切った。いやあうれしい、うれしいな。届けさせてくれる人がいることがほんとうにありがたい。よろこんでいるだけじゃなくて、受け取るに値するいいものをしっかり作らないとな、と改めて背筋を伸ばす。でも今日はちょっとへらへらして過ごすことにする。

夜、読書の日記。仕事のデスクのホコリが溜まっていることに気づいた。掃除しなければと思いつつ、クイックルハンディ的な、さくっと取れるものが家にないから何度も諦めている。

こういう、やさしいものに触れたいんだよな、と思って、でもそんなのってなんかぬるい感じもするんだよなこの嗜好って、と思ったあとに、でも日々、生きているなかで、人のやさしさや善良さをそんなに毎日毎日目撃できるわけではない、たくさんのギスギスしたものと簡単に関わることになるわけだから、やさしさや善良さをちゃんと捉え、作品として提示するということはまったく普通に貴重なすばらしいことなのではないかと思って、だから、オッケーだった。

読書の日記 本を出す 指を切る お葬式 | 阿久津隆

02/17
朝方になると妻のふとんがこんもり盛り上がっていて、たぶん身体を丸めているのだけど、そのかたちがおもしろくて微睡みながら眺めるのが日課になった。山が呼吸をしている。

焙煎日。とにかく前回のような火傷をしないよう、器具の動かし方や立ち回りをシミュレートする。動きが雑だったから腕に当たるようなことが起きたので、焦らず丁寧にすることを心がけることにした。美しい所作って機能美なのだなと思う。

02/18
試飲、梱包、試飲、梱包、外出、発送、買物、帰宅、休日

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