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小声の日記(03/04~03/10) 50円のあきらめ

03/04
昨晩、在庫販売分の豆を購入いただいたので、朝から発送準備を進める。 初めて粉の状態を希望される方もいて、おおっ、ついにきた(歓喜)、という感じだった。

豆の状態で送る場合、味に影響はなくても見た目がちょっと微妙かもな、というものは積極的に弾いていて、粉であればこういったものも含められるのかと考えていた。 が、それはどうなんだ、同じものを注文してもらっているのだから同じようにしたほうがいいんじゃないか、と思い、豆の状態で送るときと同様の基準で弾いて、粉にして、送った。

検品基準は豆の状態で送るのと同じですよ、とお伝えするのも、SNSとかで書くのもなんかいやらしい感じがして、でも当然雑になんかしていなくて、同じ用にやっている、ただ豆か粉かの違いだけで、あとは全部おんなじなんだよということを、どこかに書き留めておきたかった。意思表示というか、そういう類のなにか。 で、日記ならまあ日記だから、いいか、ということで書き残した。もしもいつか、雑な仕事をし始めている自分がいたとき、これを読んで引き締めてもらおう、とも思った。

03/05
低気圧。 そういえば先々週はこのあたりから燃え尽きがすごくてぐったりしていたような気がする。いまのところ大丈夫。いや、どうだろう、だめかもしれない。

新しい豆の候補を考える。販売価格もあるので、選べる豆に限りはあるのだけど、いくつか気になるものを取り寄せてみることにした。わかりやすい価格設定にしたいので50円刻みで決めたいのだけど、50円安いとこちらが厳しい、でも50円高いともらいすぎている気がする、というものがでてきたので、悩ましい。880円、みたいな価格でも許されるのだろうか。

豆の発送で使っていたテープのりがなくなってしまって、ついこの間詰替えをかってばかりなのになくなって、これはコストパフォーマンスがなかなかに悪いのではないかと思い、のり塗るの苦手だけど、この注文数が続くのならのりのほうがいいよなあと思って、いいのりを探している。

03/06
豆の検討引き続き。ブラジルは継続して、コロンビアはなくなり次第一旦終了する。マンデリンは入れたいなと思っている。となると深煎り2種類か、あと中深煎りにできるものを一種類入れるか入れないか。入れるならグアテマラかタンザニアか、といったところ。
そして、価格。やっぱり50円単位を諦める方がいいのかもしれない。できるだけ価格は下げたいし、もらわなさすぎ・もらいすぎ、ということがないようにしたいと思うと、今のままでは難しい。880円。どうもしっくりこないが、やむなし。

夜、さびしさについて。なるほど、「私たち」の視点。何か噛み合わないときって視点が異なっているからだ、と膝を打った。そして大体自分の快だけで考えていることを都合よく「私たち」として捉えている気がする。

子どもについてなにかを決めようとしたり考えたりするとき、その主体が父親である「私」なのか、父親である僕と母親である妻からなる「私たち」なのかが曖昧になりがちだなと思います。単数であるはずの「私」にいつの間にかパートナーである妻を巻き込んでしまっていたり、複数である「私たち」として考えていたはずが、いつの間にかそこに妻が含まれていなかったり。

さびしさについて | 植本一子/滝口悠生

03/07
ドリップバッグ試飲ふたたび。悪くない。悪くないけど、なんかもうちょっと欲しい味が出切ってないような感じがする。あとドリップバッグに粉を入れすぎた。コーヒーカップくらいの大きさでやるとひたひたになるけれど、それが正しいのか?とも思う。まだ自分の中で一線を超えていない。もうすこし試行錯誤がしたい。

一日の終わりに差し掛かるころ、今日何もしてない、とどうにか何かした一日にしようと、なにかをやった実績を残そうと焦るような気持ちになっている。本を読もうがパソコンで何か作業をしようが、そういうときは集中ができずに終わってモヤモヤする。潔く寝たらいいのか、と開き直って寝た。

03/08
粛々と仕事をした日。調子が悪い。停滞。 何もしてないし、何も考えていない、と思っているが、そんなことはなくて、ただ思い出せないだけなのだろうと思う。今日はそういう、思い出せない日。

03/09
中学時代の同級生と飲みに行く。1人が遠くに越してしまうので、送別。 とは言うものの、年数回返ってくることは確定していて、その都度会うのであれば、今までよりも頻度が上がるくらいなのでそこまで惜しむことではないことはわかっている。ただ、それでも気軽に呼べない物理的な距離があいてしまうのはさみしいものがあって、この名残惜しさは、そういった埋められないなにかに対するものなんだろうなと思った。
この場にいる時だけ、中学生のころの無邪気さというか、そういった状態を思い出して、よかった。友人の一人が配偶者に「いつもより楽しそうな顔してる」と言われたと言っていて、それが照れくさくうれしくもあった。自分も今日は楽しみで、そしてすこし緊張していて、昼寝がうまくできなかった。

気持ちよく酔って帰宅。20分ほど歩いていたか、少し世界が浮ついている感じがして心地よかった。 自宅で飲むほどお酒が好きなわけではないが、お酒の席の場や、帰り道にただよう数時間前の空気の余韻が好きだなと思う。

03/10
昨日の就寝時間が遅くなったので、昨晩は目覚ましをかけずに眠った。ら、起きたのは11時だった。ブランチと称してたまごサンドとバターピーナッツサンドを作って食べる。 たぶん、これまでだと休日、しかも日曜日にこんな時間に起きて、せっかくの休みを台無しにしてしまった!と後悔していたのだけど、そういった気持ちが起きなくなったな、と思った。 それはきっと月曜日が来ることが憂鬱に感じることがなくなっていて、それは今の職場環境だからこそ成立している。ありがたいな、とおもう。与えられていることに対して、自分は返礼ができているのかと、ときどき考える。

食後、買い物に行き、帰り、珈琲を淹れて休憩、としていたらすぐ夕方になって、今日は1日がいつも以上に短くて、すこし時間感覚が狂った感じがした。夕食、たこ焼き。自分も妻も、たこが好物というほどではないので、たこは入らないたこ焼きばかり食べている。キムチ、ウィンナー、餅。

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