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コーチングでもクリティカルシンキング

コーチングでは、
よく「クライアントさんの使った言葉の内容を確認しなさい」と
指導される。
人それぞれ、使っている言葉の内容は、それぞれ微妙に違う。
「言葉の定義をしっかり確認してコーチングを進めなさい」ということを
何度も言われていたのだが、
今日、なんとなく引っかかっていた疑問が解けたように感じた。

私は自分でいいのもなんなんだが、結構素直だ。
家族には、「騙されやすそう」とか「怪しい壺を買ってきそう」とか、
しょっちゅう人のよさをいじられている。
ストレングスでは、共感が強い資質も上位にある。

自分ではこんな自分の性格を普通に思っていたのだが、
コーチングにそれがある意味影響していたことを改めて自覚した。

今日のメンターコーチは、
「自信を持ちたい」というテーマでセッション練習をしていたコーチが、
しっかりとクライアントの「自信」について確認していなかったことに対し、
「ものわかりのいいコーチ(听话的教练)」と称していた。

「自信」というのは、確かに形もなく曖昧。
人によって「自信」がどういうものかも違うし、
それを持つことによって何を実現したいのかも違う。

また、世間の常識的なことを言うクライアントに、
「そうだね〜」と素直に受け入れてしまっていることに対しても、
「本当にそうなのか、好奇心に変えて質問しなさい」と指導していた。

メンターは「コーチングは、コーチとクライアントの化学反応」とも表現した。
違うものが反応して、思いもよらないものに変化する過程、
それがコーチング。
その時のコーチがもの分かりのいいコーチであっては、
化学反応はうまく起きないものだ。

では、もの分かりのいいコーチを脱するには、どうしたらいいのか?
それは日常の思考が大切だという。
その思考法とは、「クリティカルシンキング」(批判的思考)。
今ある事実を疑い、本当にこれで正しいのかという視点を持つことである。

変化する環境に対応するためのイノベーションやアイデアが必要な現在社会において、
ビジネスの場でもこの言葉を聞いていたはずだったが、
正直、コーチングでもこれが必要であったかぁと驚いた。

クリティカルシンキングでは、以下のような問いを多用すると言われている。
「だから何なのでしょう?」
「なぜそう言えるのでしょう?」
「それは本当なのでしょうか?」

既存の考えを疑ったりして、これまでのやり方や考え方から離れ、
新しく構築してみることで、全く違ったものの見方ができるようになる。
凝り固まった思考回路をつなぎ直すことができるのだろう。

私にかけていたクリティカルシンキング、
日常の生活に取り入れて、コーチングのスキルも向上させていきたいと思った今日であった。


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