見出し画像

服装や地位で判断しない

私が今住んでいる国では、服装や職業、学歴、収入で他人を判断しない。

その快適さを実感していると同時に、日本人が一般的にどれくらい見た目や地位にとらわれているかを痛感している。

私自身その価値観から抜けられているわけではないし、日本人的な感覚を否定したいわけでは全くない。ただもう少しこの国の考えがあってもいいかもしれないと思う。


例えば、医者や弁護士もよれよれの服でも気にしないし、着古した服で週末は過ごす。傍から見れば、彼らの職業がどんなものか、どんな社会的地位か想像できないだろう。

ステータスや地位が話題に上がることもほぼほぼない。上がったとしても、あの人はこの職業だからすごいとか、自分は収入が良くないからどうだとかという話はなく、最近どう?みたいな至って一般的な話をするくらいである。


新しい服を着て、ビシッと見た目を整えて、高級な車を買って、一等地に家を建てる。日本ではステータスのためにこれらをする人が多くいるように感じる。

もちろん私が今いるところでもそんな人がいないわけではないが、少数派だ。

学校を入学時の難しさや偏差値で選んだり、高級ブランドを好んで身に着けたりする人は圧倒的少数派で、周りを気にせずにみんな各々好きなものを選ぶ。


結婚相手や交際相手を探すのも条件で考えている人は、今までに聞いたことがない。年収がこれくらいとか、職業や学歴はこれが希望とかでは人を判断せずに、やはり気が合うことを最重要視している。条件面よりもむしろ、一緒に趣味を楽しめるかとか、距離感の取り方の価値観が合うかなどが基準になっているきがする。


人は見た目が9割という言葉があるように、服装や見た目で判断されてしまうことはよくある。だけど、それが社会的地位やステータスについての判断ではなくて、清潔感とか自分の好みみたいな判断だったらいいなと思う。

それからさらに、人の価値を決めるのは就いている職業や立場ではないのだから、それで人を判断することも減ればいいなと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?