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転職

転職は悪いことじゃない。
特に入社1.2年目で転職を迷ってる人達にそう伝えたい。

社会人もうすぐ5年目の私。
今働いている会社は2社目だ。


大学を卒業して、第一希望の会社に入社。
就職活動中に一目惚れ。そのまま何度も説明会に足を運び、面接を経て、内定。なんの迷いもなく入社を決めた。

職種は営業職。
元々営業希望ではなかったが、この会社と社員の皆さんがいるなら、やってみようと思った。

入社してすぐに担当を持った。早朝や夜中に現場に赴くこともあった。人手不足の現場に上司らと共に駆けつけ、出張したり夜勤したりもした。休日も時間外も、連絡が来るのではと会社携帯を離せなかった。実際電話もよく鳴った。

土曜日はもともと隔週で仕事。元々少なかった公休日のうち数日は社内イベント。イベントの企画や準備等は主に若手の仕事。休み返上で準備をした。

こんな毎日を過ごし、貰えていた給与は家賃手当含めて15万ちょっと。それでも、新卒だからこんなものなのかと思った。仕事ってこういうものかと。ドラマ等で憧れてたバリバリ働くOLさんの現実ってこんなものなのかと。

入社して1年が経とうという頃、日頃のちょっとした不満や愚痴を友人や先輩に会社の話をした。すると、みんな口を揃えて言った。

それはブラックだから、辞めた方がいい。
労働に対して給与が低すぎる。

ブラックの観点は人それぞれ違う。だから、その会社がブラックかどうかは正直分からない。でも……そうかもしれないと思い始めた。

そこから自分の意識が変わるのは早かった。


仕事の一つ一つが腑に落ちなくなり、疑問を抱えるようになった。上司の言葉が、行動が、全て“やりがい搾取”に感じるようになった。

転職を決意し、仕事と両立しながらの転職活動。

上司を経由し、役員に退職の意を伝えたが、強い引き止めにあった。

こんなに早く退職しても次決まらない。
せめて9年は働かないと。
辞め癖がついたらどうするの。
履歴書の行が増えると職は決まりにくい。
事務職の正社員採用なんてレアなんだよ。

そう、上司と役員から強く言われた。
そんなわけは無いのだ。今ならはっきり言える。

社員はほとんどがアルバイトからの社員登用か新卒で、この会社のことしか知らない。営業事務等の事務処理はパートの女性の仕事で、正社員の女性で事務職なのは人事と経理だけ。だからただの偏見。

だけど、その言葉達が私をより一層追い詰めた。

新卒1年ちょっとで次の仕事なんて決まるのか、このままフリーターになってしまうのではないか。
辞めたいと思ったのは私のわがままなんじゃないか。

引き継ぎ処理をしながら、慌てるように転職活動を進め、心と体はもうボロボロだった。朝は起きれず、食欲もなく、趣味にも手をつけられない。毎日のように意味もない涙が溢れた。

転職先が決まったは、退職日の1週間程前だった。


そんな前職での経験を経て、今の会社に入社し早3年。

今ではすっかりこの会社に馴染み、いい意味でバリバリと働いている。今の仕事が向いている。この職場が合っている。そう感じている。(まぁ、元々内勤の方が向いていたというだけかもしれないが)

毎日同じ時間に起きて、同じ時間に出勤出来ること。
休みの日にしっかり休めること。
働いた分に見合った給与が貰えること。

自分が望んでいた普通を、手にすることが出来た。


過去語りが長くなってしまったが、要するに言いたいのはこういうこと。

新卒3年以内で退職しても次の仕事はある
心と体が壊れる前に辞めよう、それは逃げじゃない
自分に合った仕事が必ず見つかる
前職での経験は無駄ではない

誰しもが自分が満足した職場・仕事につけますように。

#転職してよかったこと

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