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【ボナペティレシピ⑥】マゾヒスティックM(ムール)のワイン蒸し


ご報告が遅くなりましたが、前回のボナペティレシピが、

🥰うれしいお知らせいただきました🥰

みなさま、ありがとうございました!


世相の中にも明るい暗い、お煎餅にも裏表、言葉の中には対義語ってものががあります。
前回は、サディスティックにニンニク(愛る)しちゃったので、今回はマゾヒスティックにイジメてもらいましょう。

(メンタル準備)
毎回のことですが、フランス料理はそれ程難しくはありませんが、事前の心構えが大切です。前回とは違う全く逆の立場で、自我を全面に押し出すのではなく常に受け身の姿勢でニンニク(愛る)を受け止める姿勢が大切です。

〈材料〉4~5人分  〈調理時間〉20分

ムール貝   バケツ一杯 (約2kg)
セロリ    2~3本
紫玉ねぎ   半コ (ない場合は白で)
ニンニク   4片 (フランス語ではアイル"愛る"です)
白ワイン   200cc(辛口M"ムスカデ"種)
バター    30g (ブルターニュ産塩入)

〈作り方〉

01. まずM(ムール)貝にも色々種類がありますが、パエリアなどにはデカいスペイン産、今回の様なワイン蒸しには、やや小粒のM(メディテラニアン)地中海産、またはM(モンサンミッシェル)すぐ脇で作らられるブルターニュ産がおすすめ。
流水で殻を壊さないように優しく、殻と殻を擦り合わせながらていねいに洗ってあげましょう。爪を立ててはいけませんがヒゲがあったら取り除いてあげましょう。同時に口がぴったり閉まっているかどうか確認しましょう。半開きのものは中身を見てから、ポイした方が良いかもしれませんね。

02. 火加減は常に強。深めの鍋に細かく切ったセロリ、玉ねぎ、ニンニク、バター、白ワインを入れ、息もつかずに...

03. その上から、きれいに洗ったM(ムール)貝を鍋へザザッとザブンッ。まさに蒸し蒸しの夏場のプールのようにM(ムール)ちゃん達がざわめき立つまでしばしお待ちを。

04. ここが一番ガマン時です。かなりじわじわ焦らされます。熱くなってやめて〜と一つ、二つ徐々にお口を開いてくれます。ここまでの所要時間約3分。一気に弾けてはくれないM(ムール)ちゃんたちです。この辺でちょっとぐるっとかき回してから目隠ししてあげましょう。ぴったり蓋をして蒸します。蒸し蒸し密閉した中で2、3分弾ける音を楽しみます。もうすぐもうすぐ。

05. 香り立つワインに誘われてそっと蓋を取ると...
ほ〜ら、みんなパックリお口開けちゃってます。蒸しましたね。

ここからは、いい色のぷりっとしまった身をお好きなように楽しんで頂いて結構ですが、フランス流の食べ方を一つ。

まずワイルドに一つ目のM(ムール)ちゃんを掴み、殻をグッと開き、白ワイン滴る身を舌で口に運びながらニンニク(愛る)と共に味わう。今度はその殻を閉じ、洗濯バサミの如く堅めのセロリを摘みコリコリ感を楽しむ。これで手は汚れません。そのまま一つ目の殻をハサミ代わりに他のM(ムール)ちゃんも頂きます。
付け合せにはジャガイモ(フレンチフライ)が一般的ですが、今回はカッツ・アイ🐱
最後に残ったワイン&バターのお汁にフレンチフライまたはフランスパンを浸して食べるのがもう一つのお楽しみ。
指にも沢山汁が垂れて来るのでついついしゃぶっちゃうんですよね。

やはりフランス流はワイルド感たっぷり。

そして最後にはお待ちかねのデザート。
ベルギーでもお馴染みM(ムール)ちゃんたち。ここは、同じくベルギーワッフルで。

ワッフルも街によって違いが二種類。
今日はその中でもブリュッセルスタイルです。
ブリュッセルでは、四角型で食感フワフワ、生地が軽く上に色々トッピング。お好きなだけ豪華にできます。
もう一つはリエージュ。丸型が多くややカリッと堅め。ここにとろーっとベルギーチョコレートを垂らしたら...

みなさまはどちらがお好みですか?

サディスティックなお料理、マゾヒステイックなお料理、楽しんで頂けました?

さあ〜、召し上がれ。
Bon appétit!




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