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主観楽曲分析:Free Falling

初めて聴いた時、楽曲自体の美しい旋律に衝撃を受けて2022年度で1番聴き込んでしまった曲になったFree Falling(GBGB超えるとは思ってなかったです、はい。笑)何故この楽曲に惹かれ聴き込んでしまったのか、自分自身でも解明したい!と思い“主観楽曲分析”として残していこうと思いました。

とぅばちゃんの音色分析でも話していますが、私自身は音楽の勉強をしていた訳ではないので本当に個人的な見解と解釈になります。「あ、こういう聴き方・感じ方もあるんだな」という感覚で読んでいただけたらと思います。


楽曲構成について

まず、基本的にPiano/Drums/Synthesizer(シンセサイザー:この記事ではシンセと表記していきます)の音色で構成されているように感じています。Bass(ベース)もあるように聴こえるんですが、柔らかな音色なのでシンセで作ったのかな~?と勝手に解釈しています。笑

さて、細かく分析していきましょう。
(時間はMVの時間を書いています)

・1番Verse1(Aメロ 0:20~0:40)
ここではPianoが全音符(4拍伸ばし)で動いていて後ろでシンバル…Hi‐Hat CymbalもしくはSuspended Cymbal…がさり気なく鳴っています。
・1番Verse2(Bメロ0:40~1:00)
ここからDrumの太鼓(Tom Tom)がリズムを刻んでいきます。Pianoの音色をかき消さないよう…というかPianoと会話のやり取りをしているかのような印象を受けました。Bassの動きも増え、Chorusへと向かう盛り上がりを見せます。
・1番Chorus(サビ1:00~1:22)
Chorusに入った途端Pianoの音が全く聴こえなくなるんですよ。シンセとDrumのみで構成されています。とにかく躍動感が凄い。Verseたちとの変化が分かりやすくて好み(完全なる主観)。シンセのBass音が段階で低くなる部分とかめちゃくちゃお気に入りです、はい。
・2番Verse1(Aメロ1:22~1:43)
ここで面白いのが、1番Chorusの余韻(多分倍音鳴ってると思うのですが…)が残ったままVerseの歌い出しが入ってくるんですよ。この物語は続いているんです、と言わんばかりの感覚を受けました。1番Verse1と同じくPiano全音符ではあるものの、やはり同じでは物足りないので2番からオブリガード?掛け合いのメロディーを歌うパートやハーモニーが入ってくるので、より印象的にしています。
・2番Verse2(Bメロ1:43~2:04)~2番Chorus(サビ2:04~2:25)
こちらも同様に掛け合いのメロディーが入ってきています。Chorus前には1番の時には無かった太鼓の音があるのも良い変化。Chorusになるとフェイクも聴こえる構成になっていて、より楽曲の変化を感じられます。
・Bridge(大サビ前2:26~2:48)
前半はPianoとBassで構成されていて、Pianoも基本的には中音域で動きながらも絶妙なタイミングで高音からの連符を奏でていたり、フェイクが入った後の後半からは太鼓のリズムが入り、段々とChorusへの盛り上がりを作っていく感じがあります。…しかしそこで盛り上がらせるだけではなく、一旦音が消えて溜めを作るんですよ。Chorusで一気に爆発を起こさせるための静寂。いい…!
・Chorus(大サビ2:49~3:32)
2番Chorusでも無かったフェイク・ハーモニーのオンパレード!使える奏法全部入れちゃえ!くらいの勢いでてんこ盛りなChorus部分になっています。最後のフェイク?オブリガード?で楽曲全体の音がスッと消えるのも魔法のようで面白いです。


メロディー・歌割編成について

メロディーに関して言えば、最初からアウフタクト(小節の1拍目ではなく、その前の小節の途中から音が始まること)で始まる楽曲、大好きなんですよね。そしてVerse1・2・Chorus・Bridgeとそれぞれが流れるような音色の動きをしているように感じています。
そして歌割編成…これは本当に適材適所だと思っています。最近私の大好きなワード“適材適所”(笑)

・1番Verse1
YEONJUNから入るのがもの凄く意外でした。Pianoの美しい旋律で静かな動きだったのでTAEHYUNかSOOBINかな?と思っていたらYEONJUNで。私の中で最初の歌い出しの音色や雰囲気でその楽曲自体のイメージが決まると思っているので、Free FallingでYEONJUNが歌い出しなのは確固たる意志とか覚悟とかそういうことを意識したのかな?と感じています。YEONJUNの次にTAEHYUNなのもよりイメージを明確にさせる意味合いを持たせているのかな?と思いました。
・1番Verse2
ある意味1番歌い上げるのが難しい部分だと思っています。低音からいきなり高音を歌わないといけなかったりするので、ここはSOOBINしか!そして少しずつ増えていくリズムの音との親和性はSOOBINならではだと思っています。
・1番Chorus
HUENINGKAIから始まるのは彼の声が1番少年(青年)っぽさを感じられるからかな?と思っています。物語の少年たちが成長していくような感覚を担っているのかな?そしてTAEHYUNのMajorな声で前向きな印象を与えてくれています。
・2番Verse1
BEOMGYUの音色で印象変化に成功させているんですよね。ここから2番ですよ〜って。柔らかな音色で歌い上げるBEOMGYUと対照的に少しメリハリのある音色で歌うYEONJUN。BEOMGYUのニュアンスを生かせるHUENINGKAIと相性のいいTAEHYUNとのハーモニー…美しいんですよ。
・2番Verse2
ここの変化も面白くて、1番同様にSOOBINが歌い上げている中でより印象強くさせるため?オブリガードにYEONJUNとTAEHYUN。SOOBINの主旋律の歌詞がより強さを増す感じがあります。SOOBINがそのまま歌うかと思いきや、ここでTAEHYUNが登場して2番Chorusでのフェイクの強さが唐突にならないようにしているのかな?それとも歌詞がより伝えたい部分だったのか…
・2番Chorus
2番でもHUENINGKAIがChorusの歌い出しを担当しているのは、やっぱり何か意図があるとしか考えられないんですよね… ( “星を追う少年たち”を途中までしか履修していないので、ここら辺は有識者に聞きたいところではあります…)
・Bridge
ここでも歌い出しは印象変化の才能をもったBEOMGYUなんですよね…本当に適材適所~!!!ってなった部分でして。柔らかだけれど芯の強い歌い方になっているBEOMGYUと楽曲自体の真意を伝えようとするYEONJUNとの音色のコントラストが秀逸。途中でリズムが変化する前に(多分)SOOBINのフェイク入ってるのもいい…!
・Chorus
こ!こ!で!最初に歌うのがTAEHYUNになるのが本当に楽曲てきに面白くて。よりメッセージ性を伝えたかったからなのか、印象を少し変えたかったのか…TAEHYUN歌っている後ろでHUENINGKAIがフェイクしているのも美しい…。より幻想的になるのかな?下ハモもあってより音色に厚みを持たせていたり、1フレーズだけ(多分)YEONJUNが歌っている部分もあって…とにかくメロディー部分も盛りだくさんで聴いてて楽しくなるんですよね。


ハーモニー・フェイクの重ね方について

先述した楽曲編成でも記述していますが、1番は彼らの歌声メイン→2番で少しずつハーモニー・フェイクが入る→Bridgeで少し落ち着く→Chorusで大爆発、、この構成力がたまらなく好きなんですよ。
いままでのとぅばちゃんの楽曲でオブリガード?…メロデイーのやり取りがこんなにたくさんある楽曲って少ないようにも感じていて、ハーモニーを入れる部分は特に聴く側に伝えたい部分のみに使う印象、フェイクに関してはFree Fallingという楽曲の世界観を体現させているようにも聴こえてきています。フェイクの音色も結構動いているんですよね。同じ音を伸ばし続けるのではなくて、常に動いている(飛んでいる)ような。…上手いなぁ


まとめ

ほぼ私自身が気になっていた部分を言語化してみました。こうして分析してみると、楽曲自体もとぅばちゃんたちの歌声も音色も雰囲気も上手く構成して世界観を作っていることを強く感じました。ここまで惹かれる理由があるんだな……と。奥が深いなぁ…だから音楽って面白いしずっと近くに居たくなる存在なんです。

“星を追う少年たち”をちゃんと履修するとまた印象が変わってくるのかな?そんな風にも思いました。

こんな感じで他の楽曲も分析できたら楽しいなぁとも思いました!おしまい!

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