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欧州バックパック旅7【ドゥブロブニク】-地球で最も美しいカフェ

2022.7/22 ドゥブロヴニク:快晴
Day 7

地獄の山登り

今日はスルジ山の上にあるレストランパノラマを予約している日だ。物価がアッフォ高いDubrovnik の中でも高級なレストラン。なぜ予約したのかと言ったら、このレストランからの景色が素晴らしいからだ。聞くところによると、どうやらパラソルの下で旧市街を一望できるらしい。多少の贅沢は承知だが是非とも体験したいのだ。

奥に見える山がスルジだ
(昨日の写真から)

山頂まではケーブルカーもあるが節約のため徒歩で行く。山はそこまで高くなさそうだったので軽い気持ちで出発したが、それは大きな間違いであった。日光と人混みを避けるため出発したのは7:30。涼しいというほどではないが、少なくとも暑くはない。砂利で覆われた道は体力を消費させるが、ジグザグの道をひたすら歩いていくだけだ。本格的な登山ではないため、初めのうちは良かった。しかし太陽の力が強まっていくにつれ、身体、特に顔からの汗が噴き出て止まらなくなった。脱水症状が怖い。

なんだか巡礼の道って感じ

中盤に差し掛かった頃、道から下草以外の植物が無くなった(つまり日陰が無くなった!)。太陽が照りつけるなか、砂利道をひたすら歩くのはまさに地獄だ。途中に見える旧市街の眺めがなかったら絶望的な気分になっていただろう。
ひたすら休んでは登りを繰り返した。そして山頂に着いた時には持ってきた水500mlペットボトル2本を飲み切ってしまっていた。スルジ山恐るべし。もう二度と登りたくない。

山頂からの絶景

登り切って砂利道を進んだ先に展望台があった。朝だからか人はいなかったため、旧市街と海の絶景を独り占めできた。夢にまで出てきたくらい見たかった景色だ。言うまでもなく素晴らしい。写真も撮ったが、そこからは伝わらない迫力というか何かがある。

あらー

事前のリサーチで車道からの旧市街も美しいと聞いていたので疲れているなか、車道へ降っていった。300m程度下った後、旧市街を見渡すのに丁度良い岩場があった。

なかなか素敵
人がいないので写真はこちらの方がよさそうだ

転落して命を落とさないように気を付けながらバシバシ写真を撮りまくった。想像通りのものが撮れたので大満足だ。

絶景のレストランパノラマ

展望台で時間を潰した後、予約していたレストランパノラマに入った。悩んだが水(喉が渇いていた)とオレンジのカクテルを注文。併せて150kn(3000円)くらいする。ウフッ。まあ、そうそう行ける場所でないし、旅で贅沢はあまりしていないので時には許してやりたい。カクテルはオレンジと小さいベリー系のフルーツ、ミントがトッピングされていて大変見た目が良い。味も美味しかった。

カクテルに詳しくないので適当に頼んだ

乾いた喉に供給されるオレンジカクテルは格別だ。そして言わずもがな、レストランからの景色が素晴らしい。

そこで働く人々が少し羨ましいと思ってしまうくらいの絶景だ。口を開けて景色を眺めていると、隣の席に男性2人組みのお客さんがやってきた。驚いたことに日本語を話している。旅で日本人にほぼ合わなかったので(ローマで1家族見かけたくらいだ)嬉しくなり、思わず声をかけてしまった。彼らはヨーロッパで働いており、ここへは休暇で訪れているらしい。自分の状況を話すとおすすめのヨーロッパの都市を色々教えてくれた。ああ素晴らしい。楽しくなり、結局1時間くらい会話した。
日本人の方々が先にレストランを出ていったため、僕もそろそろ出ることにしよう。

早速店員さんにお会計を頼んだのだが、店員さんはお会計は必要ないと言っている。なぜだろうか、疑問に思って聞き返すと、なんと驚いたことに日本人の彼らが僕の分をまとめて済ませてくれていたのだ! 
大変驚いたと同時に感謝で一杯になった。旅は道連れ世は情け。なんだか精神的にも元気になった。

良い席に座るには予約は必須だ
(ネットで可能)

歩いて下山

レストランを出る頃には他の観光客の人の数も増えていた。ケーブルカーを利用しようか一瞬迷ったが、歩いて下山することにした。登山よりも下山の方が楽である。ただ日差しが強いのでどっちにしろつらい。また、山道から旧市街までの道が少し迷ったので大変だった。旧市街でハガキを出し、少し街をうろうろした。途中、先の日本人に遭遇したので感謝の旨を伝えた。山登りでかなり疲れたので一度宿に戻った。

ハゲるレベルの日差し

クロアチアのビールが気になっていたので飲んでみることにする。生まれてこの方、ビールなんてものは飲んだことはない。初ビールがクロアチアビールという訳わからない展開だが、早速王冠を開けて飲んでみる。正直に感想を言うと、変な苦さがあるサイダー。以上。あまり好きではないなと思った。食べ物がなかったら1瓶飲み切れていなかっただろう。そんなところだ。

ビールを飲んでいる間、同時に今後の予定も考えた。しかし都市のルート設定がうまくいかない。なんかイライラした。宿の手配、移動手段の手配などをもれなく、ダブりなく行わなければならないというのは想像以上に困難だ。しかし手配しなければシェルターがない。この状況が私を不安にもイライラにもさせる。まあ時間はまだ残されている。焦りは正常な判断を阻害するので禁物だ。

猫に懐かれる

夜ご飯は昨日行った港のそばで買うことにした。安い店を探し、豚肉のサンドイッチを購入したが、あまり美味しくなかった。

まあ港で食べたので気分は悪くない。帰り道、一本通る道を間違えたのだが、そこで偶然ノラ猫と出会った。写真を撮ったら向こうから近づいてきて、足元に来た。恐る恐る撫でてみたがなんの抵抗もない。しまいには猫がお腹を見せてくつろぎ始めた。

今までこんなにもちゃんと猫を撫でたことはない。柔らかいが骨格の感触があってなんとも不思議だ。かわいい。寂しそうだったので(自分もだが)しばらく一緒にいた。いつまでもいたかったが、そろそろ日も暮れそうだったため、出会いに感謝しつつも泣く泣く宿へと戻った。

ぬぁー




閲覧ありがとうございました。ゆっくりとした更新頻度で40日間のバックパックの記録を綴っていきます。ではまた、次回はモンテネグロでお会いしましょう!

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