店舗には営業時間の長さよりも大事な事がある
こんにちは!
VMDコンサルタントの藤井雅範です。
ワールドというアパレルメーカーに入社して29年、独立してから6年。
35年間、ずっとVMD(ヴィジュアル・マーチャンダイジング)の仕事をしています。
コロナショックで気付かされたこと
「店というものは、定休日が少なくて営業時間が長い方が良い?」
いや、そんなことを心からお客さんが望んでいるわけではない、ということ。
コンビニの無定休や24時間営業なんていうのも、企業側が自らの利益追求のためにフランチャイズ店に押し付けてたわけだし・・・
百貨店の全フロアが毎日開いてなくても生きるのには困らない。
ECもあるしね。
コロナショックでそんなことにも気付かされました。
リアル店舗なら営業時間の長さよりも大事なことがあるんじゃないでしょうか?
ドイツのショーウインドウ
むかし、ケルンで開かれた家具の見本市を見にドイツへ行ったときのことです。
その日は街にあるお店はすべてお休みでした。
でもどのお店にもショーウインドウがある。
ブティックだけでなく時計屋さん、お菓子屋さん、食器屋さんから工具屋さんまで。
小さなお店は、店の前の通路の中央部に独立したショーウインドウが設置されていた。
その中に商品が丁寧にディスプレイされている。
細かい部品や小さなアクセサリーひとつまで、いちいち値札が付けられていて。
マイスターと呼べるレベルのテクニックでバランスよく繊細に展示されている。
とても見やすい。
だからすべてのお店が休んでいても、人は街に出かけるのです。
そして熱心にショーウインドウを見ている。
ほんとうの意味でのウインドウショッピングですね。
街行く人の目を楽しませる。
もちろんその中の幾人かは後日気に入った商品を買い求めに店を訪れることでしょう。
無理を強いても長い営業時間を強いるのか?
しっかり休みはとるけど人の目は楽しませ続けるのか?
皆さんなら、どちらを選びますか?
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