【研究ノート】EXIF情報
写真には「EXIF」と呼ばれる、撮影時の情報などを有するメタデータ(付帯情報)が画像データに埋め込まれている。そこで、EXIFに含まれる代表的なデータを洗い出してみる。
・水平方向、鉛直方向
縦×横の各ピクセル総数や画像の幅×高さなど
・日時
撮影した日付+時間
・撮影場所
GPS機能が搭載されていれば、緯度・経度・標高
・ホワイトバランス
色温度
この時点で7つの独立したパラメータ(変数)が存在している。
さらに細かなところでいうと、
・色空間情報
RGB値が同値であったとしても、sRGBとAdobe RGBとでは色空間が異なるため表示色が異なる。そのため、表示色を決定するためには色空間もまた重要なパラメータ、といえるだろうか。表示や出力デバイスにも依存するが、「画像」としてみたときは必要な情報としても差し支えないであろう。
・F値
・シャッタースピード
・ISO感度
・焦点距離
撮影時の設定値関連。ただし、これらのパラメータは撮影時においてどのような設定を行ったのかという記録であって、画像データを決定付けるためのパラメータではない。
・個人情報
カメラ名に自分の名前を付けていた場合、誰が撮影したデータであるか明らかとなる。
こうした情報から写真における「次元」の概念を拡張させていく。多次元宇宙ならぬ、多次元写真が次元の章のキーポイントとなっていく。
写真である画像データはこうしたメタデータ(付帯情報)によって決定付けられているため、写真とは「メタデータ」である、ということも可能である。このあたりは先日記載した大山顕『新写真論』にも書かれてある。
そのほかにも、Instagramにも採用されている「ハッシュタグ」も同様に、画像のメタデータであるといえよう。
こうしたパラメータから、メタデータをテーマとした新たな制作も行いたいと考えつつも、まずは修論をひたすら書いていく作業に忙殺されている日々・・・。