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上手くいかなさが、旅っぽさ(グアテマラ)

2023年11月14日、世界一周旅行の幕が上がる。
南米に始まりじわじわと日本に近づいていく魂胆。
パートナーと共にだいたい3年ほどかけて巡るつもり。
旅情80%ぐらいのかんじで緩く書いてまいります。

グアテマラの古都、アンティグアで約2ヶ月のスペイン語留学を終えた。
最終日にホストファミリーへお礼のお手紙を渡した。
こうして見ると、スペイン語能力は上がったと思う。

先生にちょっと直してもらったけど

お別れは寂しいけれど、旅が再開する喜びの方が大きかった。

さて、バックパッカー生活がまた始まる。
グアテマラの主な観光と言えば遺跡と火山だ。

しかし現在、雨季に入り火山はシーズンを終えてしまった。
火山まで行っても雨が降ったら壮大な景色は見れず、極寒を耐えるだけの地獄を過ごす聞いたので諦めた。
火山を登るのはガイド必須で、まあまあ高価だったのもあって、晴れが確信できる時期にまた来ようと思った。

今回は最大のマヤの遺跡であるティカル遺跡だけ行ってから、グアテマラを立つことにした。

ティカル遺跡の拠点となるのはフローレス。
フローレスへは、首都グアテマラシティから夜行バスで10時間くらいだ。

ひとまずアンティグアを出て、車で1時間半ほどのグアテマラシティへ。
グアテマラシティは治安が悪く、日が暮れると出歩く気にはならなかった。
大荷物を抱えているし、バス停で5時間ほど待機することにした。
周りにカフェやレストランなどはないので、汚いバス停のベンチでただボーっとするのみ。

あー、旅が再開した。と思った。
汚れた椅子、謎のにおい、荷物は取られないように気を張って側に置く、この感じ。旅だ。

まあ、このバス停に来るために乗った車が驚くほど荒い運転で、
その時から旅の再開を感じていたけれど。

夜行バスの居心地は悪くはなかったけれど、トイレは水がちゃんと流れず悪臭だった。
すごい汚れていたし、吐き気がした。そしてまたも、あー旅再開してるーー。と思った。

フローレスは2つのエリアに分かれている。
街のエリアと橋を渡った先にある離島エリアだ。
私たちは離島に滞在した。安いエアビーがあったからだ。

カラフルかつ、作りが甘そうな建築が中米っぽい
島は一周15分くらい。湖に囲まれている。
小さな小道もたくさんあってわくわく

可愛くていい街。
けれど、とにかく暑かった。
宿にエアコンはなく頭がぼーっとして危うい暑さだった。

完璧な宿に出会えたことはない。
つねに街で1番か2番目には安い宿に滞在しているからそりゃそうだ。
文句を言いたくなるポイントが絶対何かしらある。
ここの宿の文句ポイントはシャワーだ。

今までの経験上、お湯が出ない、ちょろちょろっとしか出ないのは当たり前。
他にもお湯を出すと停電する、そもそも水が出ない、などもある。
変わり種で言えばシャワーが海水だったこともある。

ここの宿はなんと漏電していて、蛇口を触ると感電する。
ビリッとして、痛い!

廃線の剥き出し加減が怖い

蛇口に“お湯が沸くシャワーヘッド“を後付けするのが、中南米では主流。
技術のない人が取り付けることもしばしばあるだろう。
よって漏電。目には映らないがビリビリをまとうシャワールームだ。

蛇口のハンドルはビリビリするので、タオルを分厚く持って触ろうとするが、1秒以上かけるとビリビリがタオルを伝って手までやってくる。

そして、文句ポイントの特に高いところがある。
他の部屋はお湯が出ないとのことで、ちょっとお金を出してこの部屋にしたんだった。
そもそも、こんなに暑いんだから水シャワーでいけた。

安いならまだしも、追加で払ったのなんだったんだ!
漏電しているので、1回のシャワーで4回はブレーカーが落ちるのも面倒だった。

世界にはいろんなシャワーがあるなあ。と思った。
そして「旅、始まったなあ。」
と本日何回目かの呟きが、ビリビリのシャワールームでこだました。


プロフィール:

1996年、サブカルインドア人間として大阪にて誕生。
服飾専門学校卒業後テキスタイルデザイナーを務めるが都会的な暮らしや流行に嫌気がさし退職。
2021年、沖縄県の宮古島に移住。
趣味だったハンドメイドウィービングや料理の仕事に就く傍ら、フリーダビングにはまり毎日海で泳ぐ。
さらなる自然への興味と世界を深く解釈したい欲が矢を放ち、世界を駆ける。
ラジオとゲーム実況が好き。

良ければインスタグラムも覗いてみてください。
https://www.instagram.com/_maryo.san_



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