上手くいかなさが、旅っぽさ(グアテマラ)
グアテマラの古都、アンティグアで約2ヶ月のスペイン語留学を終えた。
最終日にホストファミリーへお礼のお手紙を渡した。
こうして見ると、スペイン語能力は上がったと思う。
お別れは寂しいけれど、旅が再開する喜びの方が大きかった。
さて、バックパッカー生活がまた始まる。
グアテマラの主な観光と言えば遺跡と火山だ。
しかし現在、雨季に入り火山はシーズンを終えてしまった。
火山まで行っても雨が降ったら壮大な景色は見れず、極寒を耐えるだけの地獄を過ごす聞いたので諦めた。
火山を登るのはガイド必須で、まあまあ高価だったのもあって、晴れが確信できる時期にまた来ようと思った。
今回は最大のマヤの遺跡であるティカル遺跡だけ行ってから、グアテマラを立つことにした。
ティカル遺跡の拠点となるのはフローレス。
フローレスへは、首都グアテマラシティから夜行バスで10時間くらいだ。
ひとまずアンティグアを出て、車で1時間半ほどのグアテマラシティへ。
グアテマラシティは治安が悪く、日が暮れると出歩く気にはならなかった。
大荷物を抱えているし、バス停で5時間ほど待機することにした。
周りにカフェやレストランなどはないので、汚いバス停のベンチでただボーっとするのみ。
あー、旅が再開した。と思った。
汚れた椅子、謎のにおい、荷物は取られないように気を張って側に置く、この感じ。旅だ。
まあ、このバス停に来るために乗った車が驚くほど荒い運転で、
その時から旅の再開を感じていたけれど。
夜行バスの居心地は悪くはなかったけれど、トイレは水がちゃんと流れず悪臭だった。
すごい汚れていたし、吐き気がした。そしてまたも、あー旅再開してるーー。と思った。
フローレスは2つのエリアに分かれている。
街のエリアと橋を渡った先にある離島エリアだ。
私たちは離島に滞在した。安いエアビーがあったからだ。
可愛くていい街。
けれど、とにかく暑かった。
宿にエアコンはなく頭がぼーっとして危うい暑さだった。
完璧な宿に出会えたことはない。
つねに街で1番か2番目には安い宿に滞在しているからそりゃそうだ。
文句を言いたくなるポイントが絶対何かしらある。
ここの宿の文句ポイントはシャワーだ。
今までの経験上、お湯が出ない、ちょろちょろっとしか出ないのは当たり前。
他にもお湯を出すと停電する、そもそも水が出ない、などもある。
変わり種で言えばシャワーが海水だったこともある。
ここの宿はなんと漏電していて、蛇口を触ると感電する。
ビリッとして、痛い!
蛇口に“お湯が沸くシャワーヘッド“を後付けするのが、中南米では主流。
技術のない人が取り付けることもしばしばあるだろう。
よって漏電。目には映らないがビリビリをまとうシャワールームだ。
蛇口のハンドルはビリビリするので、タオルを分厚く持って触ろうとするが、1秒以上かけるとビリビリがタオルを伝って手までやってくる。
そして、文句ポイントの特に高いところがある。
他の部屋はお湯が出ないとのことで、ちょっとお金を出してこの部屋にしたんだった。
そもそも、こんなに暑いんだから水シャワーでいけた。
安いならまだしも、追加で払ったのなんだったんだ!
漏電しているので、1回のシャワーで4回はブレーカーが落ちるのも面倒だった。
世界にはいろんなシャワーがあるなあ。と思った。
そして「旅、始まったなあ。」
と本日何回目かの呟きが、ビリビリのシャワールームでこだました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?