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森を泳ぐ(セノーテ/メキシコ)

2023年11月14日、世界一周旅行の幕が上がる。
南米に始まりじわじわと日本に近づいていく魂胆。
パートナーと共にだいたい3年ほどかけて巡るつもり。
旅情80%ぐらいのかんじで緩く書いてまいります。
現在メキシコ。

世界一周234日目。
ペルーに始まり、南米、中米と来て、ついにメキシコ。
めちゃくちゃ楽しみにしていた国である。
一番のお目当てはセノーテ。

セノーテはメキシコ南部にある湖。
カンクン周辺に点在しており、その数は一万に近いという。
形も雰囲気も様々で、世界的に有名なダイビングスポットだ。

私もパートナーも、宮古島に住んでいた頃からフリーダイビングにハマり、
いつかセノーテで泳ぐことを夢見ていた。

(フリーダイビングとは:
ボンベなど使わず、無呼吸状態で到達深度などを競う競技。
海外では単に素潜りのことを指す場合もある。)

そして、とってもタイミングのいいことに、
宮古島でお世話になっていたフリーダイビングのインストラクターご夫婦が、
今年セノーテ付近に移住した。
そしてセノーテでフリーダイビングのショップを始めたのだ。

セノーテで泳げることはもちろん、二人に会える嬉しさでメキシコという地が輝いていた。
ついに来たぞ!メキシコ!

そしてウキウキする私の心を嘲笑うかのように、
到着した日はなんと、ハリケーン上陸2日前だった。



私は落ち着いていた。
大丈夫だ。
なぜなら3週間ほど宿を押さえてある。
ハリケーンが過ぎ去った後に楽しめばいい。

宮古島に住んでいたこともあり、台風に対しての恐怖心は薄い。
準備して、窓から離れて引きこもっていれば大抵は大丈夫だ。

到着した日は、停電に備えて食料と水を買い込み、就寝。
次の日、ハリケーンの気配はまだなく、天気も良かったのでセノーテに連れていってもらった。嬉しい。

ついにセノーテで泳げるというのもだけど、久しぶりに二人と潜れるのが嬉しかった。

お二人のショップはこちら。

Instagramアカウントはこちら。

お二人は日本人女性とメキシコ人男性のご夫婦で、メキシコ旅行中ものすごい頼りになった。

海外旅行において、現地の人の情報と、日本人の感覚が合わさった情報って、とてつもない安心感がある。
感謝が止まらない。

このショップはフリーダイバーはもちろん、初めての人にもおすすめ。
フリーダイビングを初めてみたい方、セノーテを存分に楽しみたい方、いい感じの写真撮ってもらいたいって方にも。

その人のレベルに合わせてツアー内容を組んでくれるので、セノーテに行く方は相談してみてほしい。

お二人は経験も知識も豊富で、安全第一にツアーを行うので、慣れない場所でも安心して楽しめるとおもう。

さて、人生初のセノーテは森の中にあった。

わくわく

このセノーテではフリーダイビングのトレーニングではなく、景色を楽しんで泳いだ。 
いわゆるシュノーケリングだ。

ここは円形の湖ではなく、川のように道っぽくなっていて奥へと進んでいける。

マングローブに囲まれていて、潜ると根っこが見えた。
沖縄でカヤックに乗りマングローブを見たことはあったけど、水が濁っていて下がどうなってるなんて知らなかった。
根っこを横目に泳ぐ日が来るなんて。

セノーテには葉っぱや鳥も一緒に泳いでいる。
まるで私も生き物になったような感覚だった。

久々の素潜り、気持ちいい


透明度が高いので、水中で上を見るときれいに空が見える。
海はよく潜っていたけれど、波があるのでこんなにもくっきりと空は見えない。

ここは水面が穏やかで、まるでガラス越しに外を見ているようだった。

マングローブとひかり、空
下から撮ってもらった。
まるで空を浮遊しているかのような私たち。



セノーテを進んでいき、木の洞窟のような場所へ。
息を止めてくぐっていくと、緑の幻想的な光景が。
まるで夢のよう。
少しおどろおどろしい感じが、芸術的だと思った。

緑の中に刺す太陽光がきれい

まさに、森を泳ぐセノーテ。
全ての光景が新鮮だった。

最高のセノーテツアーの幕開けだった。
ハリケーンの前に一本行けて良かった。
また気候が落ち着いたら、いろんなセノーテが待っている。

お昼はローカルなタコス屋さんに連れて行ってもらった。

トゥルムの街にあるお店

私はシーフードタコスにした。
めっちゃ美味しかった。旅の中で一番美味しいタコスだった。
(後日、一番美味しいと思えるタコスに何度も出会う。)

タコスの上にグリルした白身魚と野菜。
サルサが何種類かあって、全部かけても美味しいし、それぞれのかける割合を変えたら味が変わるから、最後まで楽しい。
これからもメキシコ料理存分に楽しみたいな。

泳いだ後の美味しいご飯、
最骨頂の幸せかもしれない


後から実感したんだけど、こ綺麗なレストランよりも地元の人がいく食堂や屋台の方が美味しい。

屋台は、衛生的にどうなんだろう?と思ったりもしたけれど、そんな不安吹き飛ぶぐらい美味しい。
もしお腹を壊しても、この美味しさを味わえるなら安いもんだと思えるレベル。

ちなみに今まで、メキシコでお腹を壊したことはない。

そして夜、ハリケーンは予報どおり上陸。

夜中、風の音で目が覚めた。
沖縄と違って、建物が対策されていなさそうなので、この部屋吹き飛ぶんじゃ?とちょっと不安に思った。

朝起きると木がなぎ倒れていたり、電線がメチャクチャに絡まっていた。
この程度でよかったなと思う。

もちろん停電はしたけれど、24時間くらいで復興した。

暗い夜に突然、電気がパッとついて、クーラーや冷蔵庫が動き出す音がした瞬間、町中に歓声が響いた。
ワールドカップでスペシャルなゴールが決まったときレベルの歓声だったと思う。
つられてバンザイしてしまった。
おもろい街だな。

すでにめちゃめちゃ楽しいです、メキシコ。
しばらくメキシコの記事が続きます。

※2ヶ月滞在の予定でしたが、あまりの楽しさに6ヶ月いることにしました。


プロフィール:

1996年、サブカルインドア人間として大阪にて誕生。
服飾専門学校卒業後テキスタイルデザイナーを務めるが都会的な暮らしや流行に嫌気がさし退職。
2021年、沖縄県の宮古島に移住。
趣味だったハンドメイドウィービングや料理の仕事に就く傍ら、フリーダビングにはまり毎日海で泳ぐ。
さらなる自然への興味と世界を深く解釈したい欲が矢を放ち、世界を駆ける。
ラジオとゲーム実況が好き。

良ければインスタグラムも覗いてみてください。
https://www.instagram.com/_maryo.san_

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