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境目

毎日海に潜る
休みの日、仕事前、仕事後
海の中で朝日や夕日を浴びる
眠る時、寝転んで目を閉じると青が広がる
陸酔いをしている
静かにタオルケットに包まれているのに、波に揺られている感覚が消えない
奥にあった海水がさらりと耳から流れ出て枕が濡れる
ずっとこのままでいたいなとおもったりする

宮古島に引っ越して2年。
先日この島を出た。
それはそれは素敵な毎日を展開していたのにnote放置。ため息もでないな。

いろんなトピックがある。
書ききれない2年分。

ひとつにフォーカスするとすれば、海。
宮古島の海は素晴らしい。
わたしは素潜りの虜になった。
スクーバダイビングのライセンスもとったけど、結局ボンベが重くてこれじゃない感をかんじてほとんどしなかった。
スクーバダイビングはたいして身体を動かさないし、上下ウェットスーツ、手袋までして完全防御なので
海の中に入ると超没入感のある映像を観てるってかんじがする。

それに対して素潜りは泳いでる感、海と一体になってる感がある。
息が続く限りなので制限はあるけれど、力を抜いて全身で海を感じるようにリラックスすると身体が蕩けそうになる。
わたしもこのまま液体になって、海水との境目なんてなくなってしまえばいいのにって思う。

毎日海の表情を覗う。
たわやかな様を圧倒的安定感でもって魅せるときもあれば、それはそれはご機嫌斜めであの青と同じものとは思えないほどグレーに荒れ果てるときもある。
気持ちよく泳げる日もあれば、近づくことさえできない日もたくさんあった。

宮古島のお隣、橋で繋がる伊良部島は地形の面白さが海好きの中で有名なようで、洞窟が数え切れないほどある。
素潜りでいける洞窟もたくさんあって、アドベンチャー感がすごい。
呼吸をとめて、潜って洞窟の中へ。
出口、光のさす方へ泳いでいくんだけどその美しさは別格で、海水に包まれながら感動で胸がいっぱいになる。
黒い海に降りそそぐ青い光のシャワー。
海中、わたしはそこではじめて太陽の光の美しさを実感することになる。
いつも全てを平等に照らす太陽。
陸では明るさしか認識できないけれど、ありがたさが可視化されたみたいに海の中では色づいている。
神秘的だな、なんておもうけど太陽はいつも日常の側にいる。地球はあったかい。

これから世界一周旅行をしてみる。理由はまだない。
今度こそちゃんとnote更新する。
書いて考えて、後付けの理由と一緒に旅をするために。

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