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あなたに合った、最適な移住プランを提案してくれる。「丹後暮らし探求舎」移住相談員 小林朝子さんに話を聞いてきた

2021年6月1日より、第2期募集が開始された京丹後市のふるさと創生職員(通称:フリーランス行政マン)。
https://www.open-innovation-team-kyotango.com/

ふるさと創生職員とは
京都府の最北端、京丹後市の新しい職員採用の形。半行政、半フリーランス。副業禁止が当たりまえという公務員の世界で、週3〜4日は行政で働きながら残りの時間で副業・兼業にチャレンジできる。任期は3年だが、行政職員として有休や賞与もある。

この画期的でチャレンジングな取り組みは、募集から1週間経たずして、オンライン説明会の応募や問い合わせが増えているのだとか!

そうは言っても、まだ募集はスタートしたばかり。
ちょっと気にはなっているけど、悩んでいらっしゃる方も多いのではないでしょうか。仕事のことはもちろん、暮らしのことや地域のこと、まだイメージが湧いてこない…という方もいるかと思います。

そ・こ・で!
今回は、そんな方々の心強い味方になってくれるであろう丹後暮らし探求舎(通称:たんくら)相談員の小林朝子さんにお話を伺いました。

これを読むと、一歩を踏み出す勇気が湧いてくるかもしれません!

(聴き手/坂本知恵里

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小林 朝子(こばやし あさこ)
北海道旭川出身。2015年より京丹後に移住。
一般社団法人丹後暮らし探求舎 移住相談員/株式会社U設計室。
ニックネームは”あさやん”。

丹後暮らし探求舎とは

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ーお会いできて光栄です!今日は、ふるさと創生職員が気になっているけど、仕事や暮らし、移住のイメージが湧かなかったり、誰に相談したらいいか悩んでいらっしゃる方の代わりにお話を伺いに来ました!どうぞよろしくお願いします。

はい、よろしくお願いします!

ーまず最初に、京丹後市移住支援センターとして機能する「丹後暮らし探求舎」では、どんなことをされているのでしょうか?

移住の相談や案内、移住・定住にむけた伴走支援をしています。
移住後に望む暮らしをお聞きし、それに合わせた地域や人の案内、物件探しのお手伝いやイベント情報の発信なども行っています。

ー移住の相談に乗っていただける場所なんですね!

はい!どんな暮らしをしたいかお聞きし、それを実現するためには「こういう選択肢もあるよ」という可能性を広げるお手伝いが出来たらと思っています。

移住は何を生業にするか、どこの地域・どの家にするか、通学通勤は?など、選択の積み重ねです。

選択するのは、どこまでいっても本人ですけど、できるだけ選択肢を多く持ってもらえるように私たちは活動しています。

ーなるほど。移住を考える時って、わからないことだらけだと思うので、なんだかさっそく心強いです(笑)。では具体的に、昨年の第1期ふるさと創生職員の方の中で、たんくらに相談に来られた方はいらっしゃいますか?

家探しの相談に、3名の方が来てくださいました!

それぞれ、地域案内も含めて空き家やシェアハウスなど、それぞれの想いを聞いて案内させていただきました。

また、他の2名の方も、Wi-Fiを使える場所で作業がしたいということで、スペースをお貸ししたり、15会という交流会に参加いただいたりしましたよ!

ー空き家バンクなどのサイトを一緒に見るだけじゃなくて、物件も一緒に見に行ってくださるんですね!

もちろんです!

あとは、みほりん(土田 美歩里さん)の場合だと、オーストラリアに住んでいた・食に興味がある・ふるさと創生職員でワーケーション担当に興味があるとお聞きしていたので、
オーストラリアに行ったことがあり、インバウンド系のお仕事をしている地域の人を紹介したり、食関係の面白いことをしている人を繋いだりしました。

ー移住する前からいろんな人に出会えて、繋がっておけると安心ですね!

はい。こんな人に会ってみたい!と教えていただけると、なるべく紹介するようにしています。

第1期ふるさと創生職員でYouTuberのはらしょー(原田翔さん)からは、「こういう人にインタビューしたいけど良い人いますか?」みたいな相談があって紹介したこともありました。

人の名前を名刺に。朝子さんが築いてきた地域の人々との関係性

ーお話を聞いていると、朝子さん自身が世代・業種問わず、本当に多くの方と繋がっていらっしゃるんだなと感じました。どうやってその関係性を築いてきたんですか?

私が移住するときも、いろんな人を紹介してくれた人がいました。初めて京丹後を訪れたきっかけは、婚活イベントだったんですが、そこでできた友人が交友関係の広い人で。

後日、鍋会に誘われて参加すると、老若男女30人くらいの人が集まっていたんです。家飲みと聞いていたのでびっくりしました。

その鍋会で出会った人が、次来たら案内してくれるということで、その2週間後本当に案内してくれて、そのとき連れて行ってもらった場所でも、今晩忘年会があるから参加しない?と言われて…

忘年会に参加したから泊まらないといけなくなって、ゲストハウスに泊めてもらって、そこから近くにカフェがあるから行ってみたら?みたいな感じで、次から次へと繋がっていきました(笑)。

ー面白いぐらい繋がりが広がっていきますね。

そうなんです(笑)。「誰々さんに紹介されて来ました」というと、それまでのはじめましてモードから、急に親しみが出て会話が広がるんです。

人の名前が名刺になり、共通の知り合いが増えるほどに「あ、この人も知り合いだったらこの人は?」と共通の友人がこんな人なら、こんなことに興味あるのかな?とそれだけで自己紹介になっていく感覚です。

ーFacebookで友達になると、共通の友達が出てくるみたいな感覚ですかね?それがリアルで起こるという…

そうですね。それでいうとFacebookは丹後で最強のコミュニケーションツールだと思います。実は地元の高齢者も、InstagramはやってなくてもFacebookで発信してるという人、多いんです!

私も移住するまでは全然SNSをやっていなくて、地域の60代のおじいちゃんに「Facebookやったほうがいいよ」と言われて始めました(笑)。

ーそれはびっくりです!丹後に来るなら始めるといいかもしれませんね(笑)!

丹後暮らし探求舎への相談の仕方

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ー朝子さんの幅広い人脈と、素敵なお人柄がわかったところで、実際にたんくらに相談するときはどんな風に相談すればいいのかお聞きしたいです。

「移住を考えてるんですけど…」
とメールでも電話でも連絡しやすいツールで連絡いただければ、あとはこちらから質問攻めにさせていただきます(笑)。 

ですので、ふるさと創生職員の応募を考えている方であれば、その旨をお伝えください!

ーまずは「ふるさと創生職員に応募を考えているのですが…」とメールすればいいわけですね!ふるさと創生職員に応募する前から相談しても大丈夫ですか?

はい、もちろんです!丹後を知らない人には、まず丹後を知ってほしいので、応募前でもぜひご相談いただければと思います。

観光ガイド的な案内もできます。
自分でまわるのもすごくいいと思うんですけど、私と一緒にいることで店員さんと話しやすくなることもあると思うので。

ーもし、実際に京丹後を案内していただく場合、何日くらい滞在するのがベストでしょうか?

無理のない日数で大丈夫ですよ。例えば日帰りだと、その時間で行けるところを絞ってご案内しますし、2泊3日くらいだと全日の案内でも、この日は案内・この日は自分でなど、行ってみたい場所に合わせてコーディネートさせてもらいます。

さらに長期で滞在している方だと、”この日空いているので案内に連れて行って欲しいです”という希望や、”物件見学に行くので一緒に来てくれませんか?”と連絡いただいたり、私から今日予定空いているから一緒に見に行きますか?と連絡することもあります。

ー数日でも、長期でも、その方に合った案内をしていただけるんですね!

はい。地図が頭に入っているので、行きたい場所を回るために、効率的なルートの提案や、長期の方なら、この日はこっち方面に行きましょうという提案をさせていただきます!

ただし、1週間前のご連絡だと予定が詰まっていることもあるので、2~3週間前にご相談いただけるとご希望の日時に案内できるかと思います。

ー移住までに訪れる回数はどれくらいがいいでしょうか?

足を運ばれる頻度も人によって違いますね。初めてこられて数か月で移住する人もいれば、2年計画で移住する人など、人それぞれです。

ーふるさと創生職員希望の方は、応募から採用のスケジュール感でいうと、来れて2~3回くらいですかね。

お仕事の都合に合わせて、無理のない範囲で来られたら大丈夫です!

朝子さんオススメの家探し術

ーふるさと創生職員に応募される方が不安に思う点として、家探しがあると思うのですが、こちらはどんな風にサポートいただけますか?

ふるさと創生職員の場合、移住まで時間がそんなにないと思うので、既に不動産登録されている物件をピックアップして案内することになると思います。

まずは、どんな物件が気になるかをお聞きします。

例えば、空き家バンクを閲覧いただき、その時希望する地域に良い物件が無いことも多いですが、この価格・間取りの物件が気になる…と思ったものを教えてください。

何軒か見学をすると、こういう間取り・写真の感じだとこんな雰囲気なんだなとイメージしやすくなりますし、一緒に回っていると、これくらい古くても大丈夫、もっと狭い方がいいかなというその人の基準がわかってくるんです。

ーなるほど。一緒に回っておいて、大丈夫なレベルのすり合わせをしておくんですね。

はい。そうしておくと、新しい情報が出てきたときにすぐに連絡しやすくなります。

あとは、土地勘がない状態で一戸建てを借りるというのは、メンタル的に負担になることもあると思うので、まずはフラットな状態でアパートに入って、そこから住みたい集落や家を探していくのもオススメですね。

住んでみると、空き家バンクには載っていないけど、この集落が気になるとか、街歩きしていて見つけたこの空き家が気になるとかが出てくるかもしれないし、その場合は区長さんに聞いてみて交渉できそうなら繋ぐことも可能です。

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ーそういえば、移住後は区長さんに挨拶したり、ご近所付き合いもあるかと思うのですが、それを心配に思われている方もいらっしゃるかと…。

そうですね、一戸建てに住まれる場合は挨拶に行って欲しいです。わからないことがあった時に近所で頼れる人がいると安心感にも繋がりますし、特にふるさと創生職員の仕事で地域と関わることも多いので最初の繋がるきっかけになると思います。

物件を決める前に会っておくこともできますし、引っ越し後でも大丈夫です。

誰に挨拶したらいいか、お隣の人に聞いたら教えてくれますが、私や市役所を頼ってもらっても大丈夫です。面談のセッティングや同行などもさせてもらいますよ。

何でこんな地域にと驚かれることが多いですが、みなさんウェルカムで挨拶に行って、ハードだなと感じたことはなかったですよ!

イベント開催や打ち合わせのための利用も可能

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ーたんくらでは、丹後の人々が交流できるイベントも随時開催されているんですよね?

はい、毎月15日は、15(イチゴ)会というご飯会を開催しています。このご時世なので、最近はなかなか毎月開催出来ていませんが…

ここでのイベント以外にも、丹後はめちゃくちゃイベントが多い地域なんですよ。都会も多いと思うけど、人口に対してのイベントの数がすごい。ないからこそ勝手に作っちゃえ!という気力がある人が多いんですよね。

コロナ前は、イベントに行くと誰かに出会えたので、土日に来るお客さんはイベントに案内することも多かったです。

ーイベントができないのは寂しいですね。

イベントは不定期開催ですが、イベントがあるタイミングだけでなくコワーク利用したり、会議室を飛び出して打合せに気軽に利用に来て欲しいです。

ここでならラフな感じで打ち合わせしてもらえると思うし、これからカフェスペースもつくる予定なので、打ち合わせしているときに、別の人と出会える可能性もあるかと!


ふるさと創生職員の応募を考えているみなさんへ

ー朝子さんが住んでみてわかった、京丹後のいいなと思うところを教えてください。

移住前は日本海側は暗いイメージがあり行ったこともないのに苦手だったんですが、住んでみて曇りがちの冬も好きだし、雨が多いからこそ、虹を見ることが多いのは嬉しいですね。

サスペンスみたいな海の感じもテンション上がります(笑)。

けどやっぱり、私の場合は、丹後の人の気質が合うなと思っています。”何でこんな地域にきたの?”と謙遜しがちで奥ゆかしいんですが、人に興味津々で、いい意味でとてもお節介なんです。

例えば、家の裏の渋柿が干し柿にできるから、と言って近所の老夫婦が干し柿の作り方を教えにきてくれたり。広報誌に載ったら、半年はみんなが記憶してくれているとか。

私にとっては、それが居心地が良くて、存在を認めてもらっている感じがするんですよね。
都会の暮らしも好きだったけれど、存在意義を出すのが難しかったように思います。

ここには個としての活動を見てくれている人がいる。話を聞いてくれたり、応援してくれたりして、私ってこういうことしたかったんだな、と気づかされるし、必要とされていると感じられるんです。

ー自分を認めてくれる街って素敵ですね。最後にふるさと創生職員を考えている方に向けてメッセージをお願いします。

私も市役所の中で働いていたからわかるんですけど、最初は行政ならではのやり方にどぎまぎすることもあると思います。暮らしについての相談はもちろんのこと、仕事の話も聞くので気晴らしにいつでも来てください。

たんくらでは、若手職員の交流会・勉強会もしていたり、いろんな部署の方と一緒に仕事をしたり繋がりがあるので、市役所内で何か困ったとき、相談にのれると思います。

あと、Iターンの方だけでなく、Uターンの方にも是非相談に来て欲しいです。最新の京丹後市の情報をお伝えできると思うので、恥ずかしがらずに寄ってみてくださいね!移住前も移住後も、ぜひお待ちしています~!


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朝子さんとお話ししている時間は、本当に楽しい時間で、あっという間でした。初めてお会いしたにもかかわらず、優しい雰囲気で私の質問に一つひとつ丁寧に答えてくださいました。

話の中だけでも、丹後にいらっしゃる方の名前がたくさん挙がって、しかも「〇〇さん」じゃなくてニックネームで呼んでいらっしゃって。

あ~、本当に親しい方がたくさんいらっしゃるんだな~。朝子さんに相談に来れば、いろんな人と繋げてもらえるし、大げさかもしれないけれど怖いものはないな、と思えました(笑)。

私も丹後に引っ越してきたばかりなので、個人的に「今度案内してください!」とお願いしてしまいました。それにも、「もちろんです!」と快くお答えいただいて、次回朝子さんにお会いできるのが今から楽しみです。

移住前も移住後も、こんなに手厚くサポートしてもらえるところは他にないんじゃないかと思うので、ふるさと創生職員の応募を迷われている方もぜひ、一度丹後暮らし探求舎に相談してみてください!

(聴き手/文:坂本知恵里

【オンラインイベント情報!!!】
”丹後の暮らしのはじめかた”考えてみませんか?

今回お話を聞かせていただきました、丹後暮らし探求舎さんとまちの人事企画室とのコラボイベントを開催します!

テーマは、
”丹後の暮らしのはじめかた”

現在募集中の第2期ふるさと創生職員への応募を検討されている方はもちろん、丹後の暮らしに興味のある方はこぞってご参加ください!

京丹後市で移住相談や伴走支援をしている、
丹後暮らし探求舎にお話してもらい、これまであった具体的な相談内容や移住後に困らないような心の準備など、「丹後の暮らしのはじめかた」を知ってもらえる機会になればと考えています。

【概要】
▽日時:6月30日(水) 19:00〜21:00(18:45入室可)
▽定員:15名
▽対象:
 ・丹後の暮らしに興味のある方
 ・京丹後市への移住を検討されている方
 ・丹後暮らし探求舎でどんな相談ができるのか知りたい方
 ・ふるさと創生職員の応募を考えている方
▽申込フォーム(こちらからお申込み下さい)  
 https://forms.gle/vHkAR3QfPTQYagcj7
▽主催
 まちの人事企画室 × 丹後暮らし探求舎

【関連リンク】
▽丹後暮らし探求舎
 https://tankura.com/
▽京丹後市移住支援サイト
 https://www.city.kyotango.lg.jp/ijushien/index.html

京丹後市ふるさと創生職員(フリーランス行政マン)第2期募集中!

第2期募集ページは👇
https://www.open-innovation-team-kyotango.com/

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